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京都府立医科大学/2021年度/前期

京都府立医科大学 2021年 数学 第2問解答・解説

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1問題

京都府立医科大学2021年度第2問

自然数 mm に対し、mm を6で割った余りを r(m)r(m) と表す。k,lk,l は自然数とし、xyxy 平面上の点 (r(k),r(l)), (r(2k),r(2l)), …, (r(6k),r(6l))(r(k),r(l)),\ (r(2k),r(2l)),\ \dots,\ (r(6k),r(6l)) を要素とする集合を A(k,l)A(k,l) とする。A(k,l)A(k,l) の要素の個数を n(A(k,l))n(A(k,l)) と表す。例えば、k=6, l=6k=6,\ l=6 の場合、 (r(6m),r(6m))=(0,0)(1≦m≦6)(r(6m),r(6m))=(0,0)\quad(1\le m\le6) なので、n(A(6,6))=1n(A(6,6))=1 である。

(1) 大小2つのさいころを同時に1回投げ、大のさいころの出た目を k (1≦k≦6)k\ (1\le k\le6)、小のさいころの出た目を l (1≦l≦6)l\ (1\le l\le6) とするとき、n(A(k,l))≦3n(A(k,l))\le3 となる確率を求めよ。

(2) 大小2つのさいころを投げて、大のさいころの出た目を k1k_{1}、小のさいころの出た目を l1l_{1} とする。さらにもう一度大小2つのさいころを投げて、大のさいころの出た目を k2k_{2}、小のさいころの出た目を l2l_{2} とする。B=A(k1,l1)∪A(k2,l2)B=A(k_{1},l_{1})\cup A(k_{2},l_{2}) とするとき、BB の要素の個数が7になる確率を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

各点列を余りの組の周期として捉え、最大公約数で周期数を分類する。(1)は倍数条件を包除で数え、(2)は周期サイズと共通点を分類して順序付きの出目対を数える。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)13.\displaystyle (1)\quad \frac13.
    (2)227.\displaystyle (2)\quad \frac{2}{27}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

k,lk,l を 66 で割った余りをそれぞれ u,vu,v とする。点列は (u,v),(2u,2v),…,(6u,6v)(mod6)(u,v),(2u,2v),\ldots,(6u,6v)\pmod 6 であり、最初に (0,0)(0,0) に戻る周期の点がちょうど A(k,l)A(k,l) の要素となる。d=gcd⁡(6,u,v)d=\gcd(6,u,v) とおくと、この周期は 6/d6/d である。実際、6∣mu, 6∣mv6\mid mu,\ 6\mid mv となる最小の正整数 mm は 6/d6/d である。したがって n(A(k,l))=6gcd⁡(6,k,l).\displaystyle n(A(k,l))=\frac6{\gcd(6,k,l)}.

(1) n(A(k,l))≦3n(A(k,l))\le3 となるのは、gcd⁡(6,k,l)≧2\gcd(6,k,l)\ge2、すなわち k,lk,l がともに偶数、またはともに 33 の倍数の場合である。出目 1,…,61,\ldots,6 のうち偶数は 33 個、33 の倍数は 22 個であり、両方に属する出目は 66 のみである。よって該当する順序対は 32+22−12=12 通り3^2+2^2-1^2=12\text{ 通り} であり、求める確率は 12/36=1/312/36=\boxed{1/3} である。

(2) 2回の出目の順序対はそれぞれ 3636 通りで、全体は 36236^2 通りである。各 AA は点 (0,0)(0,0) を含む周期列で、要素数は 1,2,3,61,2,3,6 のいずれかである。2つの集合の和集合の要素数が 77 になるには、一方が 66 個、他方が 22 個で、共通点が (0,0)(0,0) だけでなければならない。実際、11 個の集合は {(0,0)}\{(0,0)\} なので6個の集合と合わせても6個、3個と6個の集合の共通部分は1個または3個、6個同士の共通部分も余りの組の加減で閉じ、6点周期列中の周期列なので、その要素数は6の約数1,2,3,6のいずれかであるため、他の組合せでは和集合の要素数は7にならない。

要素数6の集合を与える出目対は gcd⁡(6,k,l)=1\gcd(6,k,l)=1 を満たす。これは「両方偶数」でも「両方3の倍数」でもない場合なので、前問と同じ数え方で 36−(9+4−1)=2436-(9+4-1)=24 通りである。要素数2の集合を与える出目対は、余りの組が (3,0),(0,3),(3,3)(3,0),(0,3),(3,3) に対応する3通りである。要素数6の周期列には3倍目の点として周期2の非零点がただ1つ含まれ、3つの要素数2の集合のうちこの点を含まないものが2つある。したがって、順序を固定して「6個の集合、次に2個の集合」となる有利な組は 24⋅2=4824\cdot2=48 通りであり、順序を逆にした場合も48通りである。よって確率は 48+48362=227.\displaystyle \frac{48+48}{36^2}=\boxed{\frac2{27}}.

この問題で使う考え方

  • 和の法則
  • 積の法則
  • 約数・倍数
  • 確率の基本法則
  • 余事象

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