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京都府立医科大学/2021年度/前期

京都府立医科大学 2021年 数学 第3問解答・解説

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1問題

京都府立医科大学2021年度第3問

a>1a>1 を満たす実数 aa とする。1辺の長さが aa の正方形である面を1つ、3辺の長さが a,1,1a,1,1 の二等辺三角形である面を2つ、4辺の長さが a,1,1,1a,1,1,1 の台形である面を2つ用意し、これらを組み合わせて5つの面で囲まれた立体 FF ができたとする。

(1) 立体 FF において、正方形の面に平行な長さ1の辺がある。その辺上の点から正方形の面に引いた垂線の長さ hh を aa を用いて表せ。

(2) 立体 FF において、正方形の面と台形の面のなす角を θ1\theta_{1} とし、正方形の面と二等辺三角形の面のなす角を θ2\theta_{2} とするとき、 θ1+θ2=π2\displaystyle \theta_{1}+\theta_{2}=\frac{\pi}{2} となる aa の値を求めよ。

(3) (2)で求めた aa の場合を考える。1辺の長さが aa の立方体にいくつかの FF を正方形の面でうまくはり合わせると正十二面体ができる。この事実を利用して、1辺の長さが1の正十二面体の体積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

正方形を座標平面に置いて頂点の座標を決め、面角は共有辺に垂直な断面で扱う。最後はFを四面体に分割して体積を足す。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)h=123+2a−2a2\displaystyle \quad h=\frac12\sqrt{3+2a-2a^2}\qquad (2)a=1+52\displaystyle \quad a=\frac{1+\sqrt5}{2}\qquad (3)V=15+754\displaystyle \quad V=\frac{15+7\sqrt5}{4}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

正方形の面を ABCDABCD、ABAB 上の二等辺三角形の頂点を EE、CDCD 上の二等辺三角形の頂点を FF とする。台形の平行な辺は長さ aa と 11 である。実際、長さ1の辺同士が平行なら、その二辺は等しい平行辺となるので台形は平行四辺形になり、残る辺の長さも等しくなるが、これは a>1a>1 に反する。よって EFEF は正方形の面に平行で、長さ1である。 A=(0,0,0),B=(a,0,0),C=(a,a,0),D=(0,a,0)A=(0,0,0),\quad B=(a,0,0),\quad C=(a,a,0),\quad D=(0,a,0) とし、E=(x,y,h),F=(x,y+1,h)E=(x,y,h), F=(x,y+1,h) とおく。EA=EB=1EA=EB=1 より x=a/2x=a/2。また FD=FC=1FD=FC=1 なので、EA=FDEA=FD を用いると y2=(y+1−a)2y^2=(y+1-a)^2。a>1a>1 から y=(a−1)/2y=(a-1)/2 を得る。したがって h2=EA2−(a2)2−y2=1−a24−(a−1)24=3+2a−2a24,h=123+2a−2a2.\displaystyle h^2=EA^2-\left(\frac a2\right)^2-y^2=1-\frac{a^2}{4}-\frac{(a-1)^2}{4}=\frac{3+2a-2a^2}{4},\qquad h=\frac12\sqrt{3+2a-2a^2}. これで (1) を得る。

台形面と正方形面の交線に垂直な断面をとると、tan⁡θ1=h/(a/2)=2h/a\tan\theta_1=h/(a/2)=2h/a。同様に、二等辺三角形面と正方形面の交線に垂直な断面では、底辺の中点から頂点 EE への正方形面内のずれが y=(a−1)/2y=(a-1)/2 だから、tan⁡θ2=h/y=2h/(a−1)\tan\theta_2=h/y=2h/(a-1)。両角は鋭角である。よって θ1+θ2=π/2\theta_1+\theta_2=\pi/2 は tan⁡θ1tan⁡θ2=1\tan\theta_1\tan\theta_2=1、すなわち 4h2=a(a−1)4h^2=a(a-1) と同値である。(1)を代入して 3+2a−2a2=a(a−1)すなわちa2−a−1=0.3+2a-2a^2=a(a-1)\quad\text{すなわち}\quad a^2-a-1=0. 条件 a>1a>1 を満たす解は a=(1+5)/2a=(1+\sqrt5)/2 である。このとき h=1/2h=1/2 となり、実際に a(a−1)=1=4h2a(a-1)=1=4h^2 なので条件も確かめられる。

(3)では、AA から境界面を三角形分割すると FF は四面体 ACDF,ABCF,ABFEACDF, ABCF, ABFE に分かれる。それぞれの体積は順に a2h/6,a2h/6,ah/6a^2h/6,a^2h/6,ah/6 である。したがって VF=2a2h+ah6=(2a2+a)h6.\displaystyle V_F=\frac{2a^2h+ah}{6}=\frac{(2a^2+a)h}{6}. 立方体の各面に FF を1個ずつ貼るので、できる正十二面体の体積は a3+6VF=a3+(2a2+a)h.a^3+6V_F=a^3+(2a^2+a)h. a=(1+5)/2a=(1+\sqrt5)/2 では a2=a+1a^2=a+1、a3=2+5a^3=2+\sqrt5、h=1/2h=1/2 だから a3+(2a2+a)h=2+5+7+354=15+754.\displaystyle a^3+(2a^2+a)h=2+\sqrt5+\frac{7+3\sqrt5}{4}=\frac{15+7\sqrt5}{4}. 外側の面の辺はすべて長さ1であり、求める体積は (15+75)/4\boxed{(15+7\sqrt5)/4} である。

この問題で使う考え方

  • 空間図形の計量
  • 三角比と相互関係
  • 二次方程式とグラフ

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