正弦定理よりAD=sinθ2sinα,DC=sinθ3sinβ. 従って sinα=sinβ のとき AD:DC=2:3 なので AD=2t/5。2sinα=sinβ のとき AD:DC=2:6=1:3 なので AD=t/4.
s=BD とおく。余弦定理を △ABD に使うとcosθ=2s(t/4)s2+(t/4)2−22=8ts16s2+t2−64. △CBD では DC=3t/4,BC=3 なのでcos(180∘−θ)=2s(3t/4)s2+(3t/4)2−32=24ts16s2+9t2−144.
cos(180∘−θ)=−cosθ より3(16s2+t2−64)+(16s2+9t2−144)=0、従って t2=(84−16s2)/3. また △ABD の余弦定理でcosα=2AB⋅BDAB2+BD2−AD2=4ss2+4−t2/16=48s16s2+27=3s+16s9. 相加相乗平均より最小値は 2(1/3)(9/16)=3/2。等号条件 s/3=9/(16s) から s=33/4、このとき t2=(84−27)/3=19 で t=19.
上の相加相乗平均の等号値が,もとの三角形および D の条件を実際に満たすことを確かめる。等号時 s=433 であり,先に得た関係式から t2=19,t>0 より t=19 となる。1<19<5 で,さらに 2+3>19,2+19>3,3+19>2 だから,辺長 AB=2,BC=3,AC=19 の非退化三角形 ABC が存在する。その辺 AC 上で AD=t/4,DC=3t/4 とする点 D をとると,両長さが正なので D は線分 AC の内部にある。座標を A=(0,0), C=(t,0) とし,B=(7/t,1927) とおく。t2=19 より,AB2=49/19+27/19=4,BC2=(7/t−t)2+27/19=144/19+27/19=9 であり,AC=t だから必要な辺長をもつ三角形を実現する。また D=(t/4,0) なのでBD2=(7/t−t/4)2+27/19=((28−t2)/(4t))2+27/19=(9/(4t))2+27/19=81/304+432/304=27/16。よって BD=433=s である。また D が AC の内部にあるから ∠CDB=180∘−θ であり,正弦定理よりsinα=ABADsinθ=8tsinθ,sinβ=BCDCsin(180∘−θ)=4tsinθ。従って 2sinα=sinβ が成立する。この構成で等号候補は元の条件のもとで達成されるので,cosα の最小値は確かに 23 である。