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浜松医科大学/2024年度/前期

浜松医科大学 2024年 数学 第1問解答・解説

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1問題

浜松医科大学2024年度第1問

以下の問いに答えよ。

(1) a,b,ca,b,c を正の実数とする。このとき、不等式 a2b2+b2c2+c2a2≧abc(a+b+c)a^{2}b^{2}+b^{2}c^{2}+c^{2}a^{2}\geq abc(a+b+c) を証明せよ。また、等号が成り立つときの a,b,ca,b,c の条件を求めよ。

(2) 鋭角三角形の3つの内角を A,B,CA,B,C とおく。以下の問いに答えよ。

(a) 等式 tan⁡A+tan⁡B+tan⁡C=tan⁡Atan⁡Btan⁡C\tan A+\tan B+\tan C=\tan A\tan B\tan C を証明せよ。

(b) 不等式 1tan⁡A+1tan⁡B+1tan⁡C≧3\displaystyle \frac{1}{\tan A}+\frac{1}{\tan B}+\frac{1}{\tan C}\geq\sqrt{3} を証明せよ。また、等号が成り立つときの鋭角三角形の条件を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

差を平方の和にして第1不等式と等号条件を求める。三角形の内角和と正接の加法定理で(a)を示し、逆正接ではなく正の逆数を置いて(b)の下限・等号を示す。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 等号成立条件は a=b=c.a=b=c.\quad (2)(a) tan⁡A+tan⁡B+tan⁡C=tan⁡Atan⁡Btan⁡C.\tan A+\tan B+\tan C=\tan A\tan B\tan C.\quad (b) 1tan⁡A+1tan⁡B+1tan⁡C≧3, \displaystyle \frac1{\tan A}+\frac1{\tan B}+\frac1{\tan C}\ge\sqrt3,\space{} 等号は A=B=C=60∘.A=B=C=60^\circ.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) abc>0abc>0 なので、差を次のように平方の和で表せる。 a2b2+b2c2+c2a2−abc(a+b+c)=12{(ab−bc)2+(bc−ca)2+(ca−ab)2}≧0.\displaystyle \begin{aligned} &a^{2}b^{2}+b^{2}c^{2}+c^{2}a^{2}-abc(a+b+c)\\ &\quad=\frac12\{(ab-bc)^2+(bc-ca)^2+(ca-ab)^2\}\ge0. \end{aligned} よって不等式が成り立つ。等号成立には ab=bc=caab=bc=ca が必要十分であり、a,b,c>0a,b,c>0 より a=b=ca=b=c である。

(2)(a) A+B=180∘−CA+B=180^\circ-C である。0<C<90∘0<C<90^\circ より A+B≠90∘A+B\ne90^\circ なので、正接の加法定理を使える。 tan⁡A+tan⁡B1−tan⁡Atan⁡B=tan⁡(A+B)=tan⁡(180∘−C)=−tan⁡C.\displaystyle \frac{\tan A+\tan B}{1-\tan A\tan B} =\tan(A+B)=\tan(180^\circ-C)=-\tan C. 整理すると tan⁡A+tan⁡B+tan⁡C=tan⁡Atan⁡Btan⁡C\tan A+\tan B+\tan C=\tan A\tan B\tan C を得る。

(2)(b) u=1/tan⁡A, v=1/tan⁡B, w=1/tan⁡Cu=1/\tan A,\ v=1/\tan B,\ w=1/\tan C とおくと、鋭角なので u,v,w>0u,v,w>0 である。(a) の等式を tan⁡Atan⁡Btan⁡C\tan A\tan B\tan C で割ると uv+vw+wu=1.uv+vw+wu=1. 一方、 (u+v+w)2−3(uv+vw+wu)=12{(u−v)2+(v−w)2+(w−u)2}≧0\displaystyle (u+v+w)^2-3(uv+vw+wu) =\frac12\{(u-v)^2+(v-w)^2+(w-u)^2\}\ge0 だから u+v+w≧3u+v+w\ge\sqrt3、すなわち求める不等式が成立する。等号は u=v=wu=v=w、したがって A=B=CA=B=C のときに限る。内角の和が 180∘180^\circ なので、これは A=B=C=60∘A=B=C=60^\circ と同値である。

この問題で使う考え方

  • 三角比と相互関係
  • 三角関数の相互関係
  • 等式・不等式の証明

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