(1) 各成分を行と列の積で計算するため、 u=1−23,v=1−46,p=221,q=−111 とおくと、与えられた行列は A=upT、B=vqT と成分ごとに書ける。列ベクトル r,s と行ベクトル wT,zT に対し、積 (rwT)(szT) の (i,j) 成分は m=1∑3riwmsmzj=ri(wTs)zj である。ここで pTu=2−4+3=1,qTv=−1−4+6=1,pTv=2−8+6=0,qTu=−1−2+3=0. したがって、成分計算の結果は A2=A,B2=B,AB=BA=O である。
(2) X=aA+bB の第 (1,3) 成分は a+b、第 (1,1) 成分は 2a−b だから、 a+b=0,2a−b=−23. これを解くと a=−1/2, b=1/2 であり、実際 −21A+21B=−234−6−21000−123=X.
(3) (1)、(2) の結果から Xn=(−21)nA+(21)nB(n=1) が成り立つ。これが n で成り立つとすると、積を分配して Xn+1={(−21)nA+(21)nB}(−21A+21B)=(−21)n+1A2+21(−21)nAB−21(21)nBA+(21)n+1B2=(−21)n+1A+(21)n+1B. よって数学的帰納法により、すべての正の整数 n について Xn=2n(−1)nA+B である。
(4) (3) の式の各成分は、公比 −1/2 または 1/2 の等比級数となる。両方の公比の絶対値は1より小さいから成分ごとに収束し、 X+X2+X3+⋯={n=1∑∞(−21)n}A+{n=1∑∞(21)n}B=−31A+B=−35316−831−38432−3105.