本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

日本医科大学/2023年度/前期

日本医科大学 2023年 数学 第III問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

日本医科大学2023年度第III問

n=1,2,3,…n=1,2,3,\ldots に対して、(32x2+32x+1)n+2\displaystyle \left(\frac{3}{2}x^2+\frac{3}{2}x+1\right)^{n+2} の展開式の x3x^3 の係数を AnA_n とするとき、以下の問1〜問3の空欄に適する1以上の整数を求めよ。問4については導出過程も記せ。

問1 An=アイ(n+ウ)(n+エ)(n+オ)\displaystyle A_n=\frac{\boxed{\text{ア}}}{\boxed{\text{イ}}}(n+\boxed{\text{ウ}})(n+\boxed{\text{エ}})(n+\boxed{\text{オ}})(ただし、ウ<エ<オ\boxed{\text{ウ}}<\boxed{\text{エ}}<\boxed{\text{オ}})である。

問2 lim⁡n→∞1n4∑k=1nAk=カキ\displaystyle\lim\limits _{n\to\infty}\frac{1}{n^4}\sum\limits _{k=1}^{n}A_k=\frac{\boxed{\text{カ}}}{\boxed{\text{キ}}} である。

問3 lim⁡n→∞∑k=1n1Ak=クケ\displaystyle\lim\limits _{n\to\infty}\sum\limits _{k=1}^{n}\frac{1}{A_k}=\frac{\boxed{\text{ク}}}{\boxed{\text{ケ}}} である。

問4 問1で求めた AnA_n に関して an=n+ウa_n=n+\boxed{\text{ウ}}、bn=n+エb_n=n+\boxed{\text{エ}}、cn=n+オc_n=n+\boxed{\text{オ}} とするとき、極限 lim⁡n→∞1n2{(an+bn+cn)!n!}1n\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}\frac{1}{n^2}\left\{\frac{(a_n+b_n+c_n)!}{n!}\right\}^{\frac{1}{n}} を求めよ。ただし、必要ならば lim⁡t→∞log⁡tt=0\displaystyle\lim\limits _{t\to\infty}\frac{\log t}{t}=0 を証明なしに用いてよい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

係数は因子の選択で数え、和と逆数和はそれぞれ最高次項と部分分数の相殺で評価する。階乗比のn乗根は対数を取り、連続関数のリーマン和で極限を出す。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1An=916(n+1)(n+2)(n+4).\displaystyle \quad A_n=\frac9{16}(n+1)(n+2)(n+4).\qquad 問2964.\displaystyle \quad \frac9{64}.\qquad 問31081.\displaystyle \quad \frac{10}{81}.\qquad 問427e2.\displaystyle \quad \frac{27}{e^2}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

問1で r=n+2r=n+2 とおく。x3x^3 の項は、rr 個の因子から xx の項を3つ選ぶ場合と、x2x^2 の項と xx の項を1つずつ選ぶ場合から生じる。従って An=(32)3(r3)+(32)2r(r−1)=916r(r−1)(r+2)=916(n+1)(n+2)(n+4).\displaystyle A_n=\left(\frac32\right)^3\binom r3+\left(\frac32\right)^2r(r-1) =\frac9{16}r(r-1)(r+2) =\frac9{16}(n+1)(n+2)(n+4). よって (ア,イ,ウ,エ,オ)=(9,16,1,2,4)(\text{ア},\text{イ},\text{ウ},\text{エ},\text{オ})=(9,16,1,2,4)。例えば n=1n=1 では係数は 135/8135/8 で、公式も同じ値を与える。

問2では Ak=916(k3+7k2+14k+8).\displaystyle A_k=\frac9{16}(k^3+7k^2+14k+8). ∑k=1nk3=n2(n+1)2/4\displaystyle \sum\limits _{k=1}^n k^3=n^2(n+1)^2/4 であり、∑k2,∑k,n\displaystyle \sum k^2,\sum k,n はそれぞれ次数が3,2,1なので、n4n^4 で割った極限への寄与は0である。従って lim⁡n→∞1n4∑k=1nAk=916⋅14=964.\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}\frac1{n^4}\sum\limits _{k=1}^n A_k =\frac9{16}\cdot\frac14=\frac9{64}.

問3では部分分数分解により 1(k+1)(k+2)(k+4)=13(k+1)−12(k+2)+16(k+4).\displaystyle \frac1{(k+1)(k+2)(k+4)}=\frac1{3(k+1)}-\frac1{2(k+2)}+\frac1{6(k+4)}. これを k=1k=1 から nn まで足す。分母が j≧5j\ge5 で内部にある項の係数は 1/3−1/2+1/6=01/3-1/2+1/6=0 となって相殺する。端の固定項は 13⋅2+(13−12)13+(13−12)14=16−118−124=572.\displaystyle \frac1{3\cdot2}+\left(\frac13-\frac12\right)\frac13+\left(\frac13-\frac12\right)\frac14 =\frac16-\frac1{18}-\frac1{24}=\frac5{72}. 残る上端の項は −1/[3(n+2)]+1/[6(n+3)]+1/[6(n+4)]-1/[3(n+2)]+1/[6(n+3)]+1/[6(n+4)] で0に収束する。よって lim⁡n→∞∑k=1n1Ak=169⋅572=1081.\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}\sum\limits _{k=1}^n\frac1{A_k} =\frac{16}{9}\cdot\frac5{72}=\frac{10}{81}.

問4では問1より an+bn+cn=3n+7a_n+b_n+c_n=3n+7 なので、求める数列を TnT_n とおくと Tn=1n2((3n+7)!n!)1/n.\displaystyle T_n=\frac1{n^2}\left(\frac{(3n+7)!}{n!}\right)^{1/n}. 自然対数をとり、(3n+7)!/n!=∏j=n+13n+7j\displaystyle (3n+7)!/n!=\prod\limits _{j=n+1}^{3n+7}j を使うと log⁡Tn=1n∑j=n+13n+7log⁡jn+7log⁡nn.\displaystyle \log T_n=\frac1n\sum\limits _{j=n+1}^{3n+7}\log\frac jn+\frac{7\log n}{n}. 許された log⁡n/n→0\log n/n\to0 と、連続関数 log⁡x\log x のリーマン和から lim⁡n→∞log⁡Tn=∫13log⁡x dx=[xlog⁡x−x]13=3log⁡3−2.\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}\log T_n=\int_1^3\log x\,dx =[x\log x-x]_1^3=3\log3-2. 従って Tn→e3log⁡3−2=27/e2T_n\to e^{3\log3-2}=27/e^2。

この問題で使う考え方

  • 組合せ
  • 積の法則
  • 総和記号と数列の和
  • 階差・和の利用
  • 数列の極限
  • 関数の極限
  • 部分積分法
  • 三角・指数・対数関数等の積分

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。