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大分大学/2017年度/前期

大分大学 2017年 数学 第3問解答・解説

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1問題

大分大学2017年度第3問

放物線 y=−x2y=-x^2 と y=x2−2xy=x^2-2x のそれぞれの上を動く点を PP と QQ とする。現在時刻 t=0t=0 で P=(0,0)P=(0,0)、Q=(1,−1)Q=(1,-1) にあり、それぞれの放物線上を速さ1で PP は xx 座標が増加する方向に、QQ は xx 座標が減少する方向に動く。以下の問いに答えなさい。

(1) 点 P=(x,−x2)P=(x,-x^2) とするとき、QQ の座標を求めなさい。

(2) 動点 PP と QQ の距離の2乗の最小値とそのときの PP の座標を求めなさい。

(3) 関数 g(x)=12log⁡(x+x2+1)+12xx2+1\displaystyle g(x)=\frac{1}{2}\log\left(x+\sqrt{x^2+1}\right)+\frac{1}{2}x\sqrt{x^2+1} を xx で微分しなさい。

(4) 動点 PP と QQ の距離の2乗が最小となる時刻 tt を求めなさい。ただし、(2)の PP の xx 座標を aa として、求める時刻を表現してもよい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) Q=(1−x, x2−1) (x≧0)/(1)\space{}Q=(1-x,\space{}x^2-1)\space{}(x\ge 0)\quad /
    (2) min⁡PQ2=2−322/3, P=(2−2/3,−2−4/3)/\displaystyle (2)\space{}\min PQ^2=2-\frac{3}{2^{2/3}},\space{}P=\left(2^{-2/3},-2^{-4/3}\right)\quad /
    (3) g′(x)=x2+1/(3)\space{}g'(x)=\sqrt{x^2+1}\quad /
    (4) t=14log⁡(21/3+1+22/3)+2−5/31+22/3\displaystyle (4)\space{}t=\frac14\log\left(2^{1/3}+\sqrt{1+2^{2/3}}\right)+2^{-5/3}\sqrt{1+2^{2/3}}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

時刻 tt における PP の xx 座標を xx、QQ の xx 座標を uu とする。運動の向きから x≧0x\ge 0、u≦1u\le 1 である。曲線 y=f(x)y=f(x) 上を横座標が変化するとき、弧長の微小量は 1+(f′(x))2 dx\sqrt{1+(f'(x))^2}\,dx である。

(1) PP の出発点からの移動距離は S(x)=∫0x1+4v2 dv\displaystyle S(x)=\int_0^x\sqrt{1+4v^2}\,dv である。一方、QQ は xx 座標が減少する向きに動くので、その移動距離は ∫u11+4(v−1)2 dv=∫01−u1+4w2 dw=S(1−u)\displaystyle \int_u^1\sqrt{1+4(v-1)^2}\,dv=\int_0^{1-u}\sqrt{1+4w^2}\,dw=S(1-u) となる。速さはいずれも 11 だから、同じ時刻には移動距離が等しい。SS は被積分関数が常に正であるため、変数の値が大きくなると必ず大きくなる。したがって、S(x)=S(1−u)S(x)=S(1-u) より x=1−ux=1-u、すなわち u=1−xu=1-x である。よって Q=(1−x,(1−x)2−2(1−x))=(1−x,x2−1).Q=(1-x,(1-x)^2-2(1-x))=(1-x,x^2-1).

(2) (1)より、距離の2乗を xx で表すと PQ2=(2x−1)2+(1−2x2)2=4x4−4x+2(x≧0).PQ^2=(2x-1)^2+(1-2x^2)^2=4x^4-4x+2\qquad(x\ge0). この導関数は 16x3−416x^3-4 である。a=4−1/3=2−2/3a=4^{-1/3}=2^{-2/3} とおくと、導関数は 0≦x<a0\le x<a で負、x>ax>a で正となるので、最小値は x=ax=a のときにとる。4a3=14a^3=1 を用いて PQ2∣x=a=4a4−4a+2=a−4a+2=2−3a=2−322/3.\displaystyle PQ^2\big|_{x=a}=4a^4-4a+2=a-4a+2=2-3a=2-\frac{3}{2^{2/3}}. このとき P=(a,−a2)=(2−2/3,−2−4/3)P=(a,-a^2)=(2^{-2/3},-2^{-4/3}) である。

(3) x+x2+1>0x+\sqrt{x^2+1}>0 はすべての実数 xx で成り立つ。連鎖律と積の微分法より g′(x)=121+x/x2+1x+x2+1+12(x2+1+x2x2+1) =12x2+1+1+2x22x2+1=x2+1.\displaystyle \begin{aligned} g'(x)&=\frac12\frac{1+x/\sqrt{x^2+1}}{x+\sqrt{x^2+1}}+\frac12\left(\sqrt{x^2+1}+\frac{x^2}{\sqrt{x^2+1}}\right)\ &=\frac{1}{2\sqrt{x^2+1}}+\frac{1+2x^2}{2\sqrt{x^2+1}}=\sqrt{x^2+1}. \end{aligned}

(4) PP が横座標 aa に達するまでの移動距離がその時刻であるから、(3)で得た原始関数を使い、z=2vz=2v と置換すると t=∫0a1+4v2 dv=12∫02a1+z2 dz =12{g(2a)−g(0)}=12g(2a).\displaystyle \begin{aligned} t&=\int_0^a\sqrt{1+4v^2}\,dv=\frac12\int_0^{2a}\sqrt{1+z^2}\,dz\ &=\frac12\{g(2a)-g(0)\}=\frac12g(2a). \end{aligned} ここで a=2−2/3a=2^{-2/3}、2a=21/32a=2^{1/3}、g(0)=0g(0)=0 より t=14log⁡(21/3+1+22/3)+2−5/31+22/3.\displaystyle t=\frac14\log\left(2^{1/3}+\sqrt{1+2^{2/3}}\right)+2^{-5/3}\sqrt{1+2^{2/3}}.

この問題で使う考え方

  • 座標による距離
  • 多項式の導関数
  • 導関数と増減
  • 極大・極小
  • 速度と加速度
  • 曲線の長さ
  • 積の微分
  • 合成関数の微分

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