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大分大学/2017年度/前期

大分大学 2017年 数学 第2問解答・解説

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1問題

大分大学2017年度第2問

複素数 x=1−3ix=1-\sqrt{3}i について以下の問いに答えなさい。ただし、ii は虚数単位とする。

(1) x=1−3ix=1-\sqrt{3}i を解とする実数係数の2次方程式を作りなさい。

(2) xn (n=1,2,…)x^n\ (n=1,2,\ldots) を求めなさい。

(3) 自然数 mm に対して ∑k=13m(−2)−kxk\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{3m}(-2)^{-k}x^k を求めなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)x2−2x+4=0.(1)\quad x^2-2x+4=0.
    (2)xn=2n(cos⁡nπ3−isin⁡nπ3).\displaystyle (2)\quad x^n=2^n\left(\cos\frac{n\pi}{3}-i\sin\frac{n\pi}{3}\right).
    (3)∑k=13m(−2)−kxk=0.\displaystyle (3)\quad \sum\limits _{k=1}^{3m}(-2)^{-k}x^k=0.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 実数係数の二次方程式で 1−3i1-\sqrt3 i が解なら、その共役 1+3i1+\sqrt3 i も解である。したがって、例えばモニックな方程式は (x−(1−3i))(x−(1+3i))=x2−2x+4=0.(x-(1-\sqrt3 i))(x-(1+\sqrt3 i))=x^2-2x+4=0.

(2) ∣x∣=2|x|=2、偏角は −π/3-\pi/3 なので x=2(cos⁡(−π3)+isin⁡(−π3)).\displaystyle x=2\left(\cos\left(-\frac\pi3\right)+i\sin\left(-\frac\pi3\right)\right). ド・モアブルの定理より xn=2n(cos⁡nπ3−isin⁡nπ3)(n=1,2,…).\displaystyle \boxed{x^n=2^n\left(\cos\frac{n\pi}{3}-i\sin\frac{n\pi}{3}\right)}\qquad(n=1,2,\ldots).

(3) (−2)−kxk=qk(-2)^{-k}x^k=q^k とおくと q=−x2=−12+32i=cos⁡2π3+isin⁡2π3.\displaystyle q=-\frac{x}{2}=-\frac12+\frac{\sqrt3}{2}i =\cos\frac{2\pi}{3}+i\sin\frac{2\pi}{3}. よって q3=1q^3=1、かつ 1+q+q2=01+q+q^2=0。したがって ∑k=13m(−2)−kxk=∑j=0m−1(q3j+1+q3j+2+q3j+3)=∑j=0m−1q3j(q+q2+1)=0.\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{3m}(-2)^{-k}x^k =\sum\limits _{j=0}^{m-1}(q^{3j+1}+q^{3j+2}+q^{3j+3}) =\sum\limits _{j=0}^{m-1}q^{3j}(q+q^2+1) =\boxed{0}.

この問題で使う考え方

  • 複素共役と解と係数
  • 複素数の極形式とド・モアブルの定理
  • 1の三乗根を用いた周期和

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