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大阪公立大学/2025年度/前期

大阪公立大学 2025年 数学 第3問解答・解説

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1問題

大阪公立大学2025年度第3問配点 50点

自然数 NN の正の約数の個数を nn とする。NN の正の約数を,小さい順に d1,d2,…,dn−1,dnd_{1},d_{2},\ldots,d_{n-1},d_{n} と表す。したがって 1=d1<d2<⋯<dn−1<dn=N1=d_{1}<d_{2}<\cdots<d_{n-1}<d_{n}=N である。いま,n≧5n\geq5 かつ (d3−d2)(d4−d2)(d5+d2)=(2d2)3(d_{3}-d_{2})(d_{4}-d_{2})(d_{5}+d_{2})=(2d_{2})^{3} が満たされているとする。次の問いに答えよ。   問1 2<a<b<c2<a<b<c かつ (a−2)(b−2)(c+2)=26(a-2)(b-2)(c+2)=2^{6} を満たす整数 a,b,ca,b,c の組をすべて求めよ。   問2 d2≠2d_{2}\neq2 であることを示せ。   問3 d2=3d_{2}=3 であることを示せ。   問4 d3,d4,d5d_{3},d_{4},d_{5} を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

大阪公立大学 2025年度 数学 第3問

d2d_2 は NN の最小の正の約数のうち1より大きいものなので、素数である。実際、もし合成数なら、その素因数も NN の1より大きく d2d_2 より小さい約数となり、最小性に反する。

問1

x=a−2x=a-2、y=b−2y=b-2、z=c+2z=c+2 とおくと、条件は正整数について x<y,z>y+4,xyz=26x<y,\qquad z>y+4,\qquad xyz=2^6 となる。積が2のべきなので x=2r,y=2s,z=2ux=2^r,y=2^s,z=2^u(r,s,ur,s,u は0以上の整数)と書け、r<sr<s、r+s+u=6r+s+u=6 である。

- r=0r=0 のとき、s=1,2,3,4,5s=1,2,3,4,5 を調べると、(s,u)=(1,5),(2,4)(s,u)=(1,5),(2,4) の場合だけ 2u>2s+42^u>2^s+4 を満たす。これらは (x,y,z)=(1,2,32),(1,4,16)(x,y,z)=(1,2,32),(1,4,16)。s=3s=3 では 8≯128\not>12、s≧4s\geq4 では u<su<s なので条件を満たさない。 - r=1r=1 のとき s≧2s\geq2、u=5−su=5-s。s=2s=2 では 2u=8=2s+42^u=8=2^s+4 となり、s≧3s\geq3 では 2u≦4<2s+42^u\leq4<2^s+4。いずれも不可。 - r≧2r\geq2 のとき s≧3s\geq3、u=6−r−s≦1u=6-r-s\leq1 なので 2u≦2<2s+42^u\leq2<2^s+4。不可。

従って (a,b,c)=(x+2,y+2,z−2)(a,b,c)=(x+2,y+2,z-2) は (3,4,30),(3,6,14)\boxed{(3,4,30),\quad(3,6,14)} の2組である。

問2

背理法で d2=2d_2=2 とする。与えられた条件は (d3−2)(d4−2)(d5+2)=64(d_3-2)(d_4-2)(d_5+2)=64 であり、2<d3<d4<d52<d_3<d_4<d_5 だから問1より (d3,d4,d5)=(3,4,30)または(3,6,14).(d_3,d_4,d_5)=(3,4,30)\quad\text{または}\quad(3,6,14). 前者なら 2,3∣N2,3\mid N より 6∣N6\mid N である。ところが 4<6<30=d54<6<30=d_5 なので、6は第5番目の約数より前に現れ、矛盾する。後者なら 14∣N14\mid N より 7∣N7\mid N であるが、6=d4<7<14=d56=d_4<7<14=d_5 となり、やはり矛盾する。従って d2≠2.\boxed{d_2\ne2}.

問3

問2より素数 p=d2p=d_2 は奇数であり、NN も奇数である。よって全ての約数 did_i は奇数。そこで x=d3−p2,y=d4−p2,z=d5+p2\displaystyle x=\frac{d_3-p}{2},\qquad y=\frac{d_4-p}{2},\qquad z=\frac{d_5+p}{2} とおくと、x,y,zx,y,z は正整数で、d3<d4<d5d_3<d_4<d_5 と p>0p>0 から x<y<zx<y<z。与えられた積の条件を8で割ると xyz=p3.xyz=p^3. pp は素数なので、x,y,zx,y,z はそれぞれ pp の0以上の整数乗である。指数を小さい順に並べると、3個の相異なる非負整数の和が3となるので、指数は 0,1,20,1,2。従って x=1,y=p,z=p2x=1,y=p,z=p^2、特に d4=p+2y=3p.d_4=p+2y=3p. d4∣Nd_4\mid N だから 3∣N3\mid N。もし p>3p>3 なら、3は 1<3<p=d21<3<p=d_2 を満たす NN の約数となり、d2d_2 の最小性に反する。奇素数 pp は3以上なので d2=p=3.\boxed{d_2=p=3}.

問4

問3で得た x=1,y=p,z=p2x=1,y=p,z=p^2 に p=3p=3 を代入すると d3=p+2x=5,d4=p+2y=9,d5+p=2z=18.d_3=p+2x=5,\qquad d_4=p+2y=9, \qquad d_5+p=2z=18. 従って d3=5,d4=9,d5=15.\boxed{d_3=5,\quad d_4=9,\quad d_5=15}.

**使用解法:** 素因数分解による指数の分類、問1の整数解を用いた場合分け、約数の順序と最小性による矛盾。

**issues:** なし。

この問題で使う考え方

  • 約数・倍数
  • 対偶・背理法による証明

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