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大阪大学/2023年度/前期

大阪大学 2023年 数学 第4問解答・解説

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1問題

大阪大学2023年度第4問

a,ba,b を a2+b2>1a^2+b^2>1 かつ b≠0b\neq 0 をみたす実数の定数とする。座標空間の点 A(a,0,b)A(a,0,b) と点 P(x,y,0)P(x,y,0) をとる。点 O(0,0,0)O(0,0,0) を通り直線 APAP と垂直な平面を α\alpha とし,平面 α\alpha と直線 APAP との交点を QQ とする。

(1) (AP→⋅AO→)2=∣AP→∣2∣AQ→∣2(\overrightarrow{\mathrm{AP}}\cdot\overrightarrow{\mathrm{AO}})^2=|\overrightarrow{\mathrm{AP}}|^2|\overrightarrow{\mathrm{AQ}}|^2 が成り立つことを示せ。

(2) ∣OQ→∣=1|\overrightarrow{\mathrm{OQ}}|=1 をみたすように点 P(x,y,0)P(x,y,0) が xyxy 平面上を動くとき,点 PP の軌跡を求めよ。

(配点率20%)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる

  • (1) (AP→⋅AO→)2=∣AP∣2∣AQ∣2,(\overrightarrow{AP}\cdot\overrightarrow{AO})^2=|AP|^2|AQ|^2, \quad (2) (1−b2)x2−(a2+b2−1)y2−2ax+a2+b2=0.b2<1:(1-b^2)x^2-(a^2+b^2-1)y^2-2ax+a^2+b^2=0. \quad b^2<1:双曲線,b2=1:,\qquad b^2=1:放物線,b2>1:,\qquad b^2>1:楕円.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

c=a2+b2c=a^2+b^2、s=c−1s=c-1 とおく。条件より s>0s>0、また b≠0b\ne0 である。

(1) QQ は直線 APAP 上にあるので、ある実数 λ\lambda を用いて AQ→=λAP→\overrightarrow{AQ}=\lambda\overrightarrow{AP} と書ける。b≠0b\ne0 より AP→≠0⃗\overrightarrow{AP}\ne\vec0。さらに OQ⊥APOQ\perp AP だから OQ→=OA→+AQ→=−AO→+λAP→,0=OQ→⋅AP→=−AO→⋅AP→+λ∣AP→∣2.\overrightarrow{OQ}=\overrightarrow{OA}+\overrightarrow{AQ} =-\overrightarrow{AO}+\lambda\overrightarrow{AP},\qquad 0=\overrightarrow{OQ}\cdot\overrightarrow{AP} =-\overrightarrow{AO}\cdot\overrightarrow{AP}+\lambda|\overrightarrow{AP}|^2. よって AP→⋅AO→=λ∣AP→∣2\overrightarrow{AP}\cdot\overrightarrow{AO}=\lambda|\overrightarrow{AP}|^2 であり、 ∣AQ→∣2=λ2∣AP→∣2=(AP→⋅AO→)2∣AP→∣2.\displaystyle |\overrightarrow{AQ}|^2=\lambda^2|\overrightarrow{AP}|^2 =\frac{(\overrightarrow{AP}\cdot\overrightarrow{AO})^2}{|\overrightarrow{AP}|^2}. したがって (AP→⋅AO→)2=∣AP→∣2∣AQ→∣2.\boxed{(\overrightarrow{AP}\cdot\overrightarrow{AO})^2 =|\overrightarrow{AP}|^2|\overrightarrow{AQ}|^2}.

(2) OQ⊥AQOQ\perp AQ なので、直角三角形 AOQAOQ で ∣AO∣2=∣OQ∣2+∣AQ∣2.|AO|^2=|OQ|^2+|AQ|^2. また ∣AO∣2=c|AO|^2=c であるから、∣OQ∣=1|OQ|=1 は ∣AQ∣2=c−1=s|AQ|^2=c-1=s と同値である。座標から AP→=(x−a,y,−b),AO→=(−a,0,−b),\overrightarrow{AP}=(x-a,y,-b),\qquad \overrightarrow{AO}=(-a,0,-b), AP→⋅AO→=c−ax,∣AP→∣2=(x−a)2+y2+b2.\overrightarrow{AP}\cdot\overrightarrow{AO}=c-ax,\qquad |\overrightarrow{AP}|^2=(x-a)^2+y^2+b^2. (1)を使うと、求める軌跡は (c−ax)2=s((x−a)2+y2+b2)(c-ax)^2=s\bigl((x-a)^2+y^2+b^2\bigr) で表される。展開して整理すると (1−b2)x2−sy2−2ax+c=0,s=a2+b2−1>0.\boxed{(1-b^2)x^2-sy^2-2ax+c=0},\qquad s=a^2+b^2-1>0. この変形は ∣OQ∣=1|OQ|=1 と同値であり、余分な点は加わらない。

b2<1b^2<1 のとき、平方完成すると (1−b2)(x−a1−b2)2−sy2=b2s1−b2,\displaystyle (1-b^2)\left(x-\frac{a}{1-b^2}\right)^2-sy^2 =\frac{b^2s}{1-b^2}, したがって (x−a1−b2)2b2s(1−b2)2−y2b21−b2=1.\displaystyle \frac{\left(x-\frac{a}{1-b^2}\right)^2}{\frac{b^2s}{(1-b^2)^2}} -\frac{y^2}{\frac{b^2}{1-b^2}}=1. これは双曲線である。

b2=1b^2=1 のとき、s=a2>0s=a^2>0 なので a≠0a\ne0 であり、軌跡の式は 2ax+a2y2=a2+12ax+a^2y^2=a^2+1 となる。これは放物線である。

b2>1b^2>1 のとき、平方完成すると (b2−1)(x+ab2−1)2+sy2=b2sb2−1,\displaystyle (b^2-1)\left(x+\frac{a}{b^2-1}\right)^2+sy^2 =\frac{b^2s}{b^2-1}, したがって (x+ab2−1)2b2s(b2−1)2+y2b2b2−1=1.\displaystyle \frac{\left(x+\frac{a}{b^2-1}\right)^2}{\frac{b^2s}{(b^2-1)^2}} +\frac{y^2}{\frac{b^2}{b^2-1}}=1. これは楕円である。いずれも分母は正であるため、各場合で実際の二次曲線となる。

この問題で使う考え方

  • 空間座標と空間ベクトル
  • ベクトルの内積
  • ベクトルによる図形の考察
  • 座標による距離
  • 軌跡

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