(1) a=3α,b=3β とおく。α,β は正の実数だから a,b は正の実数で a3=α,b3=β,ab=3αβ が成り立つ。仮定 αβ=(3p)3 と p>0 より ab=3αβ=3(3p)3=3p. また a3−b3=α−β=q である。恒等式 (a−b)3=a3−b3−3ab(a−b) にこれらを代入すると,x=a−b について x3=(α−β)−3⋅3px=q−px, すなわち x3+px−q=0 が得られる。よって x=3α−3β は方程式 x3+px−q=0 の解である。 ■
(2) 方程式 x3+6x−2=0 は,p=6,q=2 とした (1) の方程式 x3+px−q=0 に一致する。そこで (1) の議論を逆向きに使い, α−β=2,αβ=(36)3=8 を満たす正の実数 α,β を求める。β=α−2 を αβ=8 に代入すると α(α−2)=8 であるための必要十分条件は α2−2α−8=0 、すなわち (α−4)(α+2)=0. α>0 より α=4,このとき β=α−2=2。実際 α=4>0,β=2>0 で,α−β=2,αβ=8=(6/3)3 を満たすから,(1) の条件をすべて満たす。
したがって (1) より x=34−32 は x3+6x−2=0 の解である。この3次方程式はただ1つの実数解しかもたない(証明不要と指定されている)から,これが求める実数解である。
(検算:a=34,b=32 とおくと a3=4,b3=2,ab=38=2 より x3=(a−b)3=a3−b3−3ab(a−b)=4−2−6x=2−6x,すなわち x3+6x−2=0 が直接確かめられる。) x=34−32
(3) A=1+2728,B=−1+2728=2728−1 とおく。2728=2728>1(28>27 より)だから A>0,B>0 であり,どちらも正の実数である。このとき A−B=2,AB=(2728)2−12=2728−1=271=(31)3. これは (1) の条件 α−β=q,αβ=(p/3)3 を,α=A,β=B,q=2,p=1 として満たす形になっている(p=1>0,q=2>0)。よって (1) の結果より, X=3A−3B=31+2728−3−1+2728 は方程式 x3+x−2=0 の解である。
この3次方程式を因数分解する。x=1 を代入すると 1+1−2=0 となるから,因数定理より x−1 を因数にもち, x3+x−2=(x−1)(x2+x+2). x2+x+2=0 の判別式は 1−4⋅1⋅2=−7<0 だから,x2+x+2 は実数解をもたない。したがって x3+x−2=0 の実数解は x=1 のみである。
X は正の実数の立方根どうしの差であり実数だから,X=1。すなわち 31+2728−3−1+2728=1. 1