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東京医科歯科大学/2000年度

東京医科歯科大学 2000年 数学 第3問解答・解説

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1問題

東京医科歯科大学2000年度第3問

関数 f(x)=log⁡(x+x2−1)f(x)=\log(x+\sqrt{x^{2}-1}) (x≧1x\geq1) およびその逆関数 g(x)g(x) (x≧0x\geq0) のグラフをそれぞれ C1,C2C_1,C_2 とする。

(1) C1C_1 上の点 (a,f(a))(a,f(a)) における C1C_1 の法線 ℓ1\ell_1 と C2C_2 上の点 (f(b),b)(f(b),b) における C2C_2 の法線 ℓ2\ell_2 とが平行であるとき,aa を用いて bb を表せ。

(2) 点 (g(1),1)(g(1),1) における C1C_1 の法線 ℓ\ell と曲線 C1C_1 および xx 軸とで囲まれる図形の面積を求めよ。

(3) 点 PP が C1C_1 上を,点 QQ が C2C_2 上をそれぞれ動くとき,線分 PQPQ の長さの最小値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

(1) y=f(x)y=f(x) とおくと ey=x+x2−1e^y=x+\sqrt{x^2-1} であり、その共役な式は e−y=x−x2−1e^{-y}=x-\sqrt{x^2-1} だから、g(y)=(ey+e−y)/2g(y)=(e^y+e^{-y})/2。また x>1x>1 で f′(x)=1+x/x2−1x+x2−1=1x2−1.\displaystyle f'(x)=\frac{1+x/\sqrt{x^2-1}}{x+\sqrt{x^2-1}}=\frac1{\sqrt{x^2-1}}. したがって C1C_1 の法線の傾きは −a2−1-\sqrt{a^2-1}。一方、g′(f(b))=(ef(b)−e−f(b))/2=b2−1g'(f(b))=(e^{f(b)}-e^{-f(b)})/2=\sqrt{b^2-1} より、C2C_2 の法線の傾きは −1/b2−1-1/\sqrt{b^2-1}。平行条件から (a2−1)(b2−1)=1,(a^2-1)(b^2-1)=1, よって b=a/a2−1b=a/\sqrt{a^2-1}(a>1a>1)。端点 a=1a=1 の法線は水平だが、C2C_2 の法線は水平にならない。

(2) c=g(1)=(e+e−1)/2c=g(1)=(e+e^{-1})/2、s=c2−1=(e−e−1)/2s=\sqrt{c^2-1}=(e-e^{-1})/2 とおく。この点で f′(c)=1/sf'(c)=1/s なので、法線は y−1=−s(x−c).y-1=-s(x-c). この直線の xx 軸との交点の xx 座標は c+1/sc+1/s。また部分積分により ∫f(x) dx=xf(x)−x2−1\displaystyle \int f(x)\,dx=xf(x)-\sqrt{x^2-1} だから、曲線と xx 軸の間の面積は ∫1cf(x) dx=c−s=e−1.\displaystyle \int_1^c f(x)\,dx=c-s=e^{-1}. 直線と xx 軸でできる三角形の面積は 1/(2s)=1/(e−e−1)1/(2s)=1/(e-e^{-1})。求める面積は e−1+1e−e−1.\displaystyle e^{-1}+\frac1{e-e^{-1}}.

(3) h(t)=t−f(t) (t≧1)h(t)=t-f(t)\ (t\ge1) とおくと h′(t)=1−1t2−1.\displaystyle h'(t)=1-\frac1{\sqrt{t^2-1}}. よって hh は 1<t<21<t<\sqrt2 で減少し、t>2t>\sqrt2 で増加するから、最小値は h(2)=2−log⁡(1+2)h(\sqrt2)=\sqrt2-\log(1+\sqrt2)。C1C_1 は直線 y=xy=x の下側、C2C_2 はその上側にある。点 P=(a,f(a))P=(a,f(a)), Q=(f(b),b)Q=(f(b),b) と、直線 y=xy=x に垂直な単位ベクトル (−1,1)/2(-1,1)/\sqrt2 を用いると ∣PQ∣≧h(a)+h(b)2≧2 h(2).\displaystyle |PQ|\ge \frac{h(a)+h(b)}{\sqrt2}\ge \sqrt2\,h(\sqrt2). a=b=2a=b=\sqrt2 とすれば P,QP,Q の座標和が等しくなり、この下限が実現する。したがって最小値は 2(2−log⁡(1+2))=2−2log⁡(1+2).\sqrt2\bigl(\sqrt2-\log(1+\sqrt2)\bigr)=2-\sqrt2\log(1+\sqrt2).

この問題で使う考え方

  • 逆関数
  • 法線
  • 内積の距離下界

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