慶應義塾大学/2007年度/一般
慶應義塾大学 2007年 数学 第IV問解答・解説
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1問題
設問(1)から(3)では,文章の空欄に適切な数または式を入れて文章を完成させなさい。また,設問(4)に答えなさい。
を自然数, を正の定数, を実数とする。座標空間における 平面内に 個の点 平面内に 個の点 をとる。
(1) 各 に対し, の面積 は であり, の面積 は である。
(2) とおくと, と表すことができる。
(3) を の関数と考えたとき, は で最小となり, は で最小となる。
(4) を の関数と考えたとき, は をみたす で最小となることを示しなさい。
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2考え方
考え方を見る解き方の方針だけを確かめる
座標差と直交射影で三角形の面積を計算する。リーマン和の極限と端点微分を使って連続極限の最小点を求め、離散和では導関数の符号を二点で比較する。
3答え
答えを見る自分の答えと照らし合わせる
- (1) あい(2) う(3) えお(4)
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
4解答
解答を見る途中式つきの解答
, とおく。すると である。線分 を底辺とすると,その長さは であり, から直線 までの距離は だから また,線分 の長さは である。その方向の単位ベクトルを とすると, の 方向への成分は である。よって から直線 までの距離の二乗は となるから したがって,それぞれの空欄は である。
と書けば 第一項は幅 の左端リーマン和,第二項は右端リーマン和である。したがって ゆえに
のとき なので各平方根の二階導関数は正であり, は狭義凸である。最小となる点では このとき である。 とおくと であり,上の式は となる。両辺は正なので二乗して整理すると ,すなわち を得る。よって
とおくと, は偶関数であり, で だから が大きいほど は大きい。微積分の基本定理より なら なので , なら なので である。したがって
最後に,各 について の最小点を調べる。, とおき, とする。 だから はともに奇関数で、 なら 、 が成り立つ。また なら である。微分すると 右辺は、 なら での値より での値の方が大きい。
まず とし, とおく。このとき なので,奇関数性から では であり,対応する和は打ち消し合う。したがって
次に とする。 は を満たすため である。また とおけば 。この性質をもつ奇関数 に対し, なら だから,組を作って足すと よって なら であり,この二点で符号が負から正に変わる。従って, は を満たすただ一つの で最小となる。これは設問の主張である。
検算として の最小点 は を満たし,(4) の範囲と一致する。また はいずれも長さ と長さの平方根の積なので,面積の次元にも合う。
この問題で使う考え方
- 空間座標と空間ベクトル
- ベクトルの内積
- ベクトルによる図形の考察
- 数列の極限
- 不定積分・定積分の性質
- 合成関数の微分
- 第二次導関数
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