滋賀医科大学/2023年度/前期
滋賀医科大学 2023年 数学 第2問解答・解説
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1問題
四面体 の各辺上に頂点以外の点を1つずつとり,その6点を考える。 (1) 6点のうちの4点を頂点とする平行四辺形が作れるとき,平行四辺形の辺は四面体のある辺と平行であることを示せ。 (2) 6点のうちの4点を頂点とする平行四辺形が2つ作れるとき,2つの平行四辺形は対角線の1本を共有することを示せ。 (3) (2)において,共有する対角線の中点を とするとき, を を用いて表せ。
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2解答
解答を見る答えはこの解答の中にあります
四面体の各辺上の点は、辺の両端の位置ベクトルを係数の和が1となるように内分した形で表せる。頂点以外の点なので、その2つの係数はいずれも正である。平行四辺形の対角線の端点の位置ベクトルをおよびとすると、対角線の中点が一致することからが成り立つ。
この4点が乗る四面体の辺を4本選び、に対応する辺を一方、に対応する辺を他方に分ける。上の等式を四面体の各頂点に関する係数で見ると、各頂点で一方の組の係数の和と他方の組の係数の和が等しい。選ばれた辺がある頂点に1本だけ接していたなら、その辺上の点のその頂点の係数は正である一方、反対側の組にはその頂点の係数がなく、等式に反する。したがって、選ばれた辺が接する各頂点には選ばれた辺が少なくとも2本接する。4本の辺は3頂点以下の間には置けないので4頂点すべてを使い、接続数の合計はである。各頂点の接続数はちょうど2となるから、選ばれた4辺は4頂点を一周する形をなす。各頂点で係数の等式が成り立つには、そこに接する2辺上の点が別々の組に属する必要がある。よって一周する4辺上の点は、平行四辺形の対角線の組に交互に分かれる。
(1) 一周する形で隣り合う辺をとし、それらの辺上の点をとする。頂点における係数は等しいので、あるを用いてと表せる。この2点は平行四辺形の隣り合う頂点であり、だから、辺は線分と平行である。は四面体の頂点なので、は四面体の辺である。
(2) 四面体の6辺は、互いに端点を共有しない辺の対の3組に分かれる。一周する形の4辺上の点を交互に取った2組は、いずれもこの3組のうちの1組に対応する。4辺の一周する形は、使わない2辺(これも互いに端点を共有しない1組)を決めると定まるので、平行四辺形は3組のうち2組を対角線としてもつ。異なる平行四辺形は異なる一周する形に対応し、したがって異なる2組を対角線にもつ。3組から選んだ異なる2組の集合どうしは1組を共有するから、2つの平行四辺形はその対角線を共有する。
(3) 共有対角線の端点が上と上にあるように頂点を付け替え、その点をそれぞれとする。辺 上の残る4点をそれぞれ とする。2つの平行四辺形は、それぞれ対角線の組およびをもつ。0より大きく1より小さい実数を用いてとおく。は一次独立なので、からを得る。同様に、からを得る。前の組より、後の組よりである。したがって、すなわちとなり、でもある。特にはそれぞれ辺の中点であるから、共有対角線の中点について頂点の付け替えは対称性によるものなので、求める式は元のについても成り立つ。
この問題で使う考え方
- 対角線の中点
- 内分
- 係数比較
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