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島根大学/2017年度/前期

島根大学 2017年 数学 第1問解答・解説

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1問題

島根大学2017年度第1問

(医学部医学科用問題)4つの箱 X,Y,Z,WX,Y,Z,W と2つの玉がある。最初、箱 X,YX,Y には玉が1つずつ入っており、箱 Z,WZ,W には玉が入っていないとする。この状態から始めて、次の操作を繰り返し行う。

「2つの玉のうち1つを無作為に選び、それを、その時点で玉が入っていない2つの箱のいずれか1つに無作為に移動する。」

この操作を nn 回繰り返したとき、XX と YY に入っている玉の個数の合計を AnA_n とする。例えば、操作を nn 回繰り返したとき、最初の状態に戻ったならば、An=2A_n=2 である。

AnA_n が偶数である確率を pnp_n、AnA_n が奇数である確率を qnq_n とする。次の問いに答えよ。

(1) p1,q1,p2,q2p_1,q_1,p_2,q_2 を求めよ。

(2) pn+1,qn+1p_{n+1},q_{n+1} を pn,qnp_n,q_n を用いて表せ。

(3) qnq_n を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) p1=0,q1=1,p2=q2=12\displaystyle p_1=0, q_1=1, p_2=q_2=\frac12。 (2) pn+1=qn2,qn+1=pn+qn2\displaystyle p_{n+1}=\frac{q_n}{2},\quad q_{n+1}=p_n+\frac{q_n}{2}。 (3) qn=23(1−(−12)n)\displaystyle q_n=\frac23\left(1-\left(-\frac12\right)^n\right)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 初期にはX,Yに1球ずつあるので A0=2A_0=2、p0=1,q0=0p_0=1,q_0=0。1回目は球を空箱へ移すため、X,Y側に1球だけ残り A1=1A_1=1。従って p1=0,q1=1p_1=0,q_1=1。2回目には、選んだ球を同じグループの空箱へ移す場合と別グループの空箱へ移す場合が1つずつあり、前者で偶数、後者で奇数となるので p2=q2=1/2p_2=q_2=1/2。 (2) AnA_n が偶数なら2球はX,Y側またはZ,W側の一方にまとまっている。次は反対側の空箱へ移すため、必ず An+1=1A_{n+1}=1。AnA_n が奇数なら2つのグループに1球ずつあり、選んだ球について同じグループの空箱・異なるグループの空箱が各1つ。従って pn+1=12qn,qn+1=pn+12qn.\displaystyle p_{n+1}=\frac12q_n,\qquad q_{n+1}=p_n+\frac12q_n. (3) pn+qn=1p_n+q_n=1 より qn+1=1−qn/2q_{n+1}=1-q_n/2。したがって qn+1−23=−12(qn−23).\displaystyle q_{n+1}-\frac23=-\frac12\left(q_n-\frac23\right). q0=0q_0=0 を用いると qn=23(1−(−12)n)(n≧0).\displaystyle q_n=\frac23\left(1-\left(-\frac12\right)^n\right)\quad(n\ge0).

この問題で使う考え方

  • 状態による場合分け
  • 確率漸化式
  • 等比数列への変形

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