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横浜市立大学/2020年度/前期

横浜市立大学 2020年 数学 第I問解答・解説

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1問題

横浜市立大学2020年度第I問

以下の問いに答えなさい。ただし、解答のみを解答用紙の所定の欄に記入しなさい。

(1) 方程式 x4−8x3+17x2−8x+1=0x^4-8x^3+17x^2-8x+1=0 を解きなさい。

(2) a⃗,b⃗\vec{a},\vec{b} を平面上のベクトルとします。3a⃗+2b⃗3\vec{a}+2\vec{b} と 2a⃗−3b⃗2\vec{a}-3\vec{b} がともに単位ベクトルであるとき、ベクトル a⃗+b⃗\vec{a}+\vec{b} の大きさ ∣a⃗+b⃗∣\lvert\vec{a}+\vec{b}\rvert の最大値を求めなさい。

(3) 座標平面上で運動する点が、xx 座標か yy 座標の少なくとも一方は整数である点のみを通って、原点 (0,0)(0,0) から点 (6,4)(6,4) まで最短の道のりで移動することを考えます。ただし、点 (4,2)(4,2) は通らないこととします。このとき、移動する道順は何通りあるか求めなさい。

(4) 2つの袋 A,BA,B それぞれに、赤玉1個、白玉3個の合計4個ずつの玉が入っています。袋 AA と袋 BB から同時に、無作為に1つずつの玉を取り出し、それらの玉を交換して袋に戻すことを繰り返します。nn を自然数とするとき、nn 回目の交換の後、袋 AA の中に赤玉がちょうど1個入っている確率を nn を用いて表しなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 3±52, 5±212\displaystyle \frac{3\pm\sqrt5}{2},\ \frac{5\pm\sqrt{21}}{2}; (2) 最大値 613\displaystyle \frac6{13}; (3) 120; (4) 47+37⋅8n\displaystyle \frac47+\frac{3}{7\cdot8^n}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

[I](説明補足版) (1) x≠0x\ne0 なので両辺を x2x^2 で割り、u=x+1/xu=x+1/x とおくと u2−8u+15=0.u^2-8u+15=0. よって u=3,5u=3,5。それぞれを解いて x=3±52,5±212.\displaystyle \boxed{x=\frac{3\pm\sqrt5}{2},\quad \frac{5\pm\sqrt{21}}2}.

(2) u⃗=3a⃗+2b⃗, v⃗=2a⃗−3b⃗\vec u=3\vec a+2\vec b,\ \vec v=2\vec a-3\vec b とする。逆変換は a⃗=3u⃗+2v⃗13,b⃗=2u⃗−3v⃗13.\displaystyle \vec a=\frac{3\vec u+2\vec v}{13},\qquad \vec b=\frac{2\vec u-3\vec v}{13}. 従って a⃗+b⃗=(5u⃗−v⃗)/13\vec a+\vec b=(5\vec u-\vec v)/13。∣u⃗∣=∣v⃗∣=1|\vec u|=|\vec v|=1 より ∣a⃗+b⃗∣≦5∣u⃗∣+∣v⃗∣13=613.\displaystyle |\vec a+\vec b|\le\frac{5|\vec u|+|\vec v|}{13}=\frac6{13}. v⃗=−u⃗\vec v=-\vec u で等号となるから最大値は 6/13\boxed{6/13}。

(3) 最短経路は右へ6回、上へ4回進む格子経路であり、全部で (104)=210\displaystyle \binom{10}{4}=210 通り。点 (4,2)(4,2) を通る経路は、まず (0,0)(0,0) から (4,2)(4,2) までの6歩のうち上へ2歩を選ぶ方法が (62)\displaystyle \binom62 通り、その後 (4,2)(4,2) から (6,4)(6,4) までの4歩のうち上へ2歩を選ぶ方法が (42)\displaystyle \binom42 通りある。よって禁止点を通る経路は (62)(42)=90\displaystyle \binom62\binom42=90 通りで、求める数は 210−90=120.\boxed{210-90=120}.

(4) 袋Aの赤玉数を XnX_n とする。赤玉の総数は2個で、袋Aが1個のとき袋Bも1個である。このとき同時に引く16組のうち、交換後もAが赤玉1個となるのは赤赤の1組と白白の9組、計10組なので、確率は 10/16=5/810/16=5/8 である。Aの赤玉が0個または2個ならBはそれぞれ2個または0個で、交換後にAが1個となるには一方の袋から赤玉、もう一方から白玉を引く必要があり、その確率は 1/21/2。 従って P(Xn+1=1)=58P(Xn=1)+12{1−P(Xn=1)}=18P(Xn=1)+12.\displaystyle P(X_{n+1}=1)=\frac58P(X_n=1)+\frac12\{1-P(X_n=1)\} =\frac18P(X_n=1)+\frac12. P(X0=1)=1P(X_0=1)=1 だから P(Xn=1)=47+37⋅8n.\displaystyle \boxed{P(X_n=1)=\frac47+\frac{3}{7\cdot8^n}}.

この問題で使う考え方

  • 相反方程式
  • 逆線形変換と三角不等式
  • 格子経路の組合せ
  • 確率漸化式

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