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慶應義塾大学/2017年度/前期

慶應義塾大学 2017年 数学 第II問解答・解説

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1問題

慶應義塾大学2017年度第II問

以下の文章の空欄に適切な数または式を入れて文章を完成させなさい。

袋が1つと赤玉,白玉がそれぞれ3個ずつ用意されている。袋の中に玉が3個入った状態に対して,以下の操作 TT を考える。

操作 TT

(T1) 袋の中から無作為に玉を2個取り出す。

(T2) (a) 取り出した2個の玉の色が異なる場合は,取り出した2個の玉をそのまま袋に戻す。

(b) 取り出した2個の玉の色が同じ場合は,その色と異なる色の玉を2個袋の中に入れる。

ここで次の2つの状態を考える。

状態A:袋の中に赤玉2個と白玉1個が入っている状態。

状態B:袋の中に白玉3個のみが入っている状態。

以下 nn を自然数とし,状態Aから始めて操作 TT を繰り返し行う。

(1) nn 回の操作を繰り返し終えたとき状態Aである確率を pnp_n とすると,p1=(あ)p_1=\boxed{(\text{あ})} であり,一般に pn=(い)p_n=\boxed{(\text{い})} である。

(2) nn 回の操作を終えるまでに状態Bが1回だけおこる確率を qnq_n とすると,q4=(う)q_4=\boxed{(\text{う})} であり,一般に qn=(え)q_n=\boxed{(\text{え})} である。

(3) nn 回の操作を終えるまでに状態Bがちょうど2回おこる確率を rnr_n とすると,r4=(お)r_4=\boxed{(\text{お})} であり,一般に n≧3n\geq 3 のとき rn=(か)r_n=\boxed{(\text{か})} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • pn=34+14(−13)n,p1=23;q4=4481,qn=3n−19(23)n−2;r4=727,rn=(n−2)(3n−5)54(23)n−4 (n≧3\displaystyle p_n=\frac34+\frac14\left(-\frac13\right)^n,\quad p_1=\frac23;\qquad q_4=\frac{44}{81},\quad q_n=\frac{3n-1}{9}\left(\frac23\right)^{n-2};\qquad r_4=\frac7{27},\quad r_n=\frac{(n-2)(3n-5)}{54}\left(\frac23\right)^{n-4}\ (n\geq3.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

状態の動き

状態A(赤2個・白1個)では、2個の選び方のうち異色の組が2通りなので確率 2/32/3 でAのままです。赤2個を選ぶ確率は 1/31/3 で、そのとき白玉が2個加わるためB(白3個)になります。Bからは白2個を選ぶしかなく、赤玉2個が加わって必ずAに戻ります。

(1) 状態Aである確率

p0=1p_0=1、p1=2/3p_1=2/3。次の操作後にAとなるのは、AからAにとどまる場合と、BからAへ戻る場合なので pn+1=23pn+(1−pn)=1−13pn\displaystyle p_{n+1}=\frac23p_n+(1-p_n)=1-\frac13p_n。 固定値は 3/43/4 で、偏差は毎回 −1/3-1/3 倍になるため pn=3/4+14(−1/3)n\displaystyle p_n=3/4+\frac14(-1/3)^n。

(2) Bがちょうど1回

第 k<nk<n 回にBとなる場合は、他のランダム遷移ではすべてAにとどまる必要があります。位置ごとの確率は 13(23)n−2\displaystyle \frac13(\frac23)^{n-2} で、位置は n−1n-1 通り。最後にBとなる場合の確率は 13(23)n−1\displaystyle \frac13(\frac23)^{n-1}。足すと qn=3n−19(23)n−2\displaystyle q_n=\frac{3n-1}{9}(\frac23)^{n-2}。 よって q4=44/81q_4=44/81。

(3) Bがちょうど2回

Bの次の回は必ずAなので、2回のBの位置は隣り合いません。2回目が最終回より前か最終回かに分けて位置を数えると rn=(n−2)(n−3)18(2/3)n−4+n−29(2/3)n−3=(n−2)(3n−5)54(2/3)n−4.\displaystyle r_n=\frac{(n-2)(n-3)}{18}(2/3)^{n-4}+\frac{n-2}{9}(2/3)^{n-3} =\frac{(n-2)(3n-5)}{54}(2/3)^{n-4}. したがって r4=7/27r_4=7/27 です。

答

(1) p1=2/3p_1=2/3, pn=3/4+14(−1/3)n\displaystyle p_n=3/4+\frac14(-1/3)^n。 (2) q4=44/81q_4=44/81, qn=3n−19(2/3)n−2\displaystyle q_n=\frac{3n-1}{9}(2/3)^{n-2}。 (3) r4=7/27r_4=7/27, rn=(n−2)(3n−5)54(2/3)n−4\displaystyle r_n=\frac{(n-2)(3n-5)}{54}(2/3)^{n-4}。

この問題で使う考え方

  • 状態遷移
  • 確率漸化式
  • 出現位置の数え上げ

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