本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

東北医科薬科大学/2024年度/前期

東北医科薬科大学 2024年 数学 第II問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

東北医科薬科大学2024年度第II問

座標平面上の動点 PP は原点 OO の位置にある。この点 PP を次の試行により移動させる。

赤球4個、青球3個、黄球2個、白球1個の計10個の球が袋の中に入っている。この袋から赤球を取り出したときは点 PP を xx 軸方向に +1+1 だけ、青球を取り出したときは点 PP を yy 軸方向に +1+1 だけ、黄球を取り出したときは点 PP を xx 軸方向に −1-1 だけ、白球を取り出したときは点 PP を yy 軸方向に −1-1 だけ移動させるという指示である。このとき、以下の問に答えなさい。

(1) 袋の中から1個球を取り出し、その球の指示に従い点 PP を移動し、取り出した球を袋に戻す。この試行を2回行った後、点 PP が元の原点 OO の位置にある確率は アイウエ\displaystyle \dfrac{\boxed{\text{アイ}}}{\boxed{\text{ウエ}}} であり、OO と PP の距離 OPOP が OP>1OP>1 となる確率は オカキク\displaystyle \dfrac{\boxed{\text{オカ}}}{\boxed{\text{キク}}} である。

(2) 袋の中から1個球を取り出し、その球の指示に従い点 PP を移動し、取り出した球を袋に戻す。この試行を4回行った後、点 PP が元の原点 OO の位置にある確率は ケコサシスセソ\displaystyle \dfrac{\boxed{\text{ケコサ}}}{\boxed{\text{シスセソ}}} である。

(3) 袋の中から1個ずつ元に戻さずに5回取り出し、取り出した順の指示に従って点 PP を5回移動する。このとき、点 PP が yy 軸上にある確率は タチ\displaystyle \dfrac{\boxed{\text{タ}}}{\boxed{\text{チ}}} である。

(4) 袋の中から1個ずつ元に戻さずに6回取り出し、取り出した順の指示に従って点 PP を6回移動する。このとき、点 PP が直線 y=xy=x 上にある確率は ツテトナ\displaystyle \dfrac{\boxed{\text{ツテ}}}{\boxed{\text{トナ}}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

球を色別の移動ベクトルとして表す。復元ありでは順序つきの独立試行を分類し、復元なしでは各球の部分集合を数えて、座標の条件を色別球数の等式に置き換える。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)P(P=O)=1150,P(OP>1)=3950.\displaystyle \quad P(P=O)=\frac{11}{50},\qquad P(OP>1)=\frac{39}{50}.

    (2)P(P=O)=5075000.\displaystyle \quad P(P=O)=\frac{507}{5000}.

    (3)P(P\quad P(P が y 軸上)=29.\displaystyle )=\frac{2}{9}.

    (4)P(P\quad P(P が直線 y=xy=x 上)=1021.\displaystyle )=\frac{10}{21}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

赤球を引いた回数を rr、青球を引いた回数を bb、黄球を引いた回数を qq、白球を引いた回数を ww とする。このとき点 PP の座標は P=(r−q, b−w)P=(r-q,\ b-w) である。球は同色でも個体を区別する。したがって、復元ありの各回では10個の球が等確率で選ばれ、復元なしでは選ばれた球の部分集合はすべて等確率である。

(1) 復元ありで2回引く。順序を区別した球の組は全部で 102=10010^2=100 通りある。点が原点に戻るには、同じ軸方向の正負の移動が1回ずつ必要である。赤球と黄球の組は 4⋅2+2⋅4=164\cdot2+2\cdot4=16 通り、青球と白球の組は 3⋅1+1⋅3=63\cdot1+1\cdot3=6 通りだから、原点に戻る組は22通りである。よって確率は 22100=1150.\displaystyle \frac{22}{100}=\frac{11}{50}.

OP>1OP>1 となるのは、2回とも同じ向きに進む場合、または互いに異なる軸方向へ1回ずつ進む場合である。前者の組数は 42+22+32+12=304^2+2^2+3^2+1^2=30 通りで、このとき OP=2OP=2 である。後者では、x軸方向の球が6個、y軸方向の球が4個あり、順序が2通りなので 2⋅6⋅4=482\cdot6\cdot4=48 通りで、このとき OP=2OP=\sqrt2 である。したがって P(OP>1)=30+48100=3950.\displaystyle P(OP>1)=\frac{30+48}{100}=\frac{39}{50}. 同じ軸方向に正負の移動が1回ずつなら距離は0であり、以上の分類で全100通りを尽くしている。

(2) 復元ありで4回引く。原点に戻る条件は r=qr=q、b=wb=w である。4回の合計から 2r+2b=42r+2b=4、すなわち r+b=2r+b=2 となるので、可能な場合は (r,b)=(2,0),(1,1),(0,2)(r,b)=(2,0),(1,1),(0,2) の3通りに限られる。各回は独立で、色の出る確率は赤 4/104/10、青 3/103/10、黄 2/102/10、白 1/101/10 である。 (r,b)確率(2,0)4!2!2!(410)2(210)2=24625(1,1)4!(410)(210)(310)(110)=36625(0,2)4!2!2!(310)2(110)2=275000\displaystyle \begin{array}{c|c} (r,b) & \text{確率}\\ \hline (2,0) & \dfrac{4!}{2!2!}\left(\dfrac4{10}\right)^2\left(\dfrac2{10}\right)^2=\dfrac{24}{625}\\[6pt] (1,1) & 4!\left(\dfrac4{10}\right)\left(\dfrac2{10}\right)\left(\dfrac3{10}\right)\left(\dfrac1{10}\right)=\dfrac{36}{625}\\[6pt] (0,2) & \dfrac{4!}{2!2!}\left(\dfrac3{10}\right)^2\left(\dfrac1{10}\right)^2=\dfrac{27}{5000} \end{array} これらは互いに重ならず、条件を満たす全場合である。よって P(P=O)=24625+36625+275000=5075000.\displaystyle P(P=O)=\frac{24}{625}+\frac{36}{625}+\frac{27}{5000}=\frac{507}{5000}.

(3) 復元なしで5個引く。5個の部分集合は (105)=252\displaystyle \binom{10}{5}=252 通りあり、各部分集合は同じ確率で選ばれる。点がy軸上にある条件は r−q=0r-q=0、すなわち r=q=kr=q=k である。黄球は2個なので k=0,1,2k=0,1,2 だけを調べればよい。k=0k=0 では残り5個を青球・白球から選ぶ必要があるが、その合計は4個なので不可能である。k=1k=1 では赤1個、黄1個を選び、残り3個を青3個・白1個から選ぶため (41)(21)(43)=32\displaystyle \binom41\binom21\binom43=32 通り。k=2k=2 では (42)(22)(41)=24\displaystyle \binom42\binom22\binom41=24 通りである。したがって P(P が y 軸上)=32+24(105)=56252=29.\displaystyle P(P\text{ が }y\text{ 軸上})=\frac{32+24}{\binom{10}{5}}=\frac{56}{252}=\frac29.

(4) 復元なしで6個引く。直線 y=xy=x 上にある条件は r−q=b−w,r-q=b-w, すなわち r+w=b+qr+w=b+q である。選んだ6個全体について (r+w)+(b+q)=6(r+w)+(b+q)=6 なので、この条件は r+w=3r+w=3、b+q=3b+q=3 と同値である。赤球と白球は合わせて5個、青球と黄球も合わせて5個あるから、条件を満たす部分集合は (53)(53)=100\displaystyle \binom53\binom53=100 通り。全部分集合は (106)=210\displaystyle \binom{10}{6}=210 通りである。ゆえに P(P が直線 y=x 上)=100210=1021.\displaystyle P(P\text{ が直線 }y=x\text{ 上})=\frac{100}{210}=\frac{10}{21}.

検算として、(1)の組数は原点に戻る22通り、距離が2となる30通り、距離が 2\sqrt2 となる48通りで、合計100通りである。(2)の3つの確率を分母5000にそろえると 192/5000+288/5000+27/5000=507/5000192/5000+288/5000+27/5000=507/5000 となる。(3)、(4)はそれぞれ 56/252=2/956/252=2/9、100/210=10/21100/210=10/21 と約分できる。

この問題で使う考え方

  • 和の法則
  • 積の法則
  • 順列
  • 組合せ
  • 確率の基本法則
  • 独立な試行
  • 直線の方程式

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。