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東海大学/2010年度/A2/6

東海大学 2010年 数学 第3問解答・解説

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1問題

東海大学2010年度第3問

解答はすべて解答用紙に記入し提出しなさい。次の空欄を埋めなさい。解答は,分数の場合には既約分数の形で,根号を含む場合には根号の中が最小の自然数となるような形で書きなさい。 0<x<π2\displaystyle 0<x<\frac{\pi}{2} とする。

(1) (cos⁡xx)′=ア\displaystyle \left(\frac{\cos x}{x}\right)'=\boxed{\text{ア}} である。関数 y=cos⁡xx\displaystyle y=\frac{\cos x}{x} の値域は イ\boxed{\text{イ}} である。

(2) 関数 f(x)=∫0π2∣cos⁡t−cos⁡xxt∣ dt\displaystyle f(x)=\int_0^{\frac{\pi}{2}}\left|\cos t-\frac{\cos x}{x}t\right|\,dt がある。

(i) cos⁡t−cos⁡xxt=0,0<t<π2\displaystyle \cos t-\frac{\cos x}{x}t=0, \quad 0<t<\frac{\pi}{2} であるとき,tt を xx を用いて表すと t=ウt=\boxed{\text{ウ}} である。

(ii) f(x)=2sin⁡x−xcos⁡x+エf(x)=2\sin x-x\cos x+\boxed{\text{エ}},f′(x)=(cos⁡x+xsin⁡x)(オ)f'(x)=(\cos x+x\sin x)(\boxed{\text{オ}}) である。

(iii) x=カx=\boxed{\text{カ}} のとき,f(x)f(x) が最小値をとる。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

まず cos x/x の微分と端点極限で単調性・値域を求める。積分では符号変化点を確定して絶対値を外し、整理した式の導関数の符号で最小点を判定する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) ア=−xsin⁡x+cos⁡xx2, \displaystyle =-\frac{x\sin x+\cos x}{x^2},\space{} イ=(0,∞);=(0,\infty);
    (2)(i) ウ=x;=x;
    (2)(ii) エ=−1+π2cos⁡x8x, \displaystyle =-1+\frac{\pi^2\cos x}{8x},\space{} オ=1−π28x2;\displaystyle =1-\frac{\pi^2}{8x^2};
    (2)(iii) カ=π22\displaystyle =\frac{\pi}{2\sqrt2}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 商の微分法より (cos⁡xx)′=−xsin⁡x−cos⁡xx2=−xsin⁡x+cos⁡xx2.\displaystyle \left(\frac{\cos x}{x}\right)' =\frac{-x\sin x-\cos x}{x^2} =-\frac{x\sin x+\cos x}{x^2}. 0<x<π/20<x<\pi/2 では分子 xsin⁡x+cos⁡xx\sin x+\cos x が正なので、この導関数は負である。よって y=cos⁡x/xy=\cos x/x はこの区間で単調に減少する。また lim⁡x→0+cos⁡xx=+∞,lim⁡x→π2−cos⁡xx=0.\displaystyle \lim\limits _{x\to0+}\frac{\cos x}{x}=+\infty,\qquad \lim\limits _{x\to\frac{\pi}{2}-}\frac{\cos x}{x}=0. したがって値域は y>0y>0 である。

(2)(i) 方程式は t>0t>0 より cos⁡tt=cos⁡xx\displaystyle \frac{\cos t}{t}=\frac{\cos x}{x} と同値である。(1)で示したように関数 u↦cos⁡u/uu\mapsto \cos u/u は 0<u<π/20<u<\pi/2 でuが大きくなると値が必ず小さくなるため、異なるuに対して同じ値をとらない。したがって、両辺が等しいためには t=xt=x である。実際、t=xt=x を元の方程式に代入すると等式が成り立つ。

(2)(ii) r=cos⁡x/xr=\cos x/x とおく。g(t)=cos⁡t−rtg(t)=\cos t-rt は g′(t)=−sin⁡t−r<0g'(t)=-\sin t-r<0 であり、g(0)=1>0g(0)=1>0、g(π/2)=−rπ/2<0g(\pi/2)=-r\pi/2<0 である。したがって gg は t=xt=x で符号を正から負へ変える。よって f(x)=∫0x(cos⁡t−rt) dt+∫xπ/2(rt−cos⁡t) dt=sin⁡x−xcos⁡x2+π2cos⁡x8x−xcos⁡x2−1+sin⁡x=2sin⁡x−xcos⁡x−1+π2cos⁡x8x.\displaystyle \begin{aligned} f(x) &=\int_0^x(\cos t-rt)\,dt+\int_x^{\pi/2}(rt-\cos t)\,dt\\ &=\sin x-\frac{x\cos x}{2} +\frac{\pi^2\cos x}{8x}-\frac{x\cos x}{2}-1+\sin x\\ &=2\sin x-x\cos x-1+\frac{\pi^2\cos x}{8x}. \end{aligned} これを微分すると f′(x)=cos⁡x+xsin⁡x−π28xsin⁡x+cos⁡xx2=(cos⁡x+xsin⁡x)(1−π28x2).\displaystyle \begin{aligned} f'(x) &=\cos x+x\sin x-\frac{\pi^2}{8}\frac{x\sin x+\cos x}{x^2}\\ &=(\cos x+x\sin x)\left(1-\frac{\pi^2}{8x^2}\right). \end{aligned}

(2)(iii) 0<x<π/20<x<\pi/2 では cos⁡x+xsin⁡x>0\cos x+x\sin x>0 である。したがって f′(x)f'(x) の符号は 1−π2/(8x2)1-\pi^2/(8x^2) の符号で決まり、 0<x<π22 ならば f′(x)<0,π22<x<π2 ならば f′(x)>0.\displaystyle 0<x<\frac{\pi}{2\sqrt2}\ \quad\text{ならば}\quad\ f'(x)<0,\qquad \frac{\pi}{2\sqrt2}<x<\frac{\pi}{2}\ \quad\text{ならば}\quad\ f'(x)>0. 臨界点 π/(22)\pi/(2\sqrt2) は定義域内にあるので、ff はそこで減少から増加に変わり、最小値をとる。

この問題で使う考え方

  • 商の微分
  • 三角関数の微分
  • 関数の極限
  • 関数の連続性
  • 導関数と増減
  • 極大・極小
  • 不定積分・定積分の性質
  • 三角・指数・対数関数等の積分

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