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東海大学/2018年度/A方式一次2/2

東海大学 2018年 数学 第2問解答・解説

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1問題

東海大学2018年度第2問

nn を2以上の自然数とする。2辺の長さが3と1の長方形を底面とし、高さが一定の積み木が 3n3n 本ある。これらの積み木は最初、図(a)のように各階ごと3本ずつ、縦横に組み上げてあり、これを初期状態という。

図(a) 初期状態。長方形の積み木を各階3本ずつ、向きを階ごとに交互に変えて積んだ図。下部の4階と上部の2階の間は縦の破線で省略されている。

初期状態から、次の条件(I)、(II)、(III)を満たしながら積み木を1本ずつ抜き取り、縦横に底面を下にして積み上げる操作を繰り返し、図(b)のようにどの積み木も抜き取ることができない状態になったものをタワーと呼ぶ。

図(b) n=3, k=5のタワーの例。積み木を向きを交互に変えて5階に積んであり、下から順に両端2本、中央1本、両端2本、3本、中央1本がある。

(I) 積み木は最上階から抜き取ってはいけない。最上階に3本そろわないうちに、そのすぐ下の階から抜き取ってはいけない。  (II) 最上階に空きがあるときは、最上階に積む。  (III) 各階において、積み木3本のうち、両端の2本が残るか、または中央の1本が残るように抜き取る。  タワー TT の階数を k (k≧n)k\ (k\geq n) とし、各 l (1≦l≦k)l\ (1\leq l\leq k) に対し、T(l)T(l) は第 ll 階に含まれる積み木の本数を表す。たとえば、n=3n=3 のとき、図(b)のようなタワー TT に対しては k=5,T(1)=2,T(2)=1,T(3)=2,T(4)=3,T(5)=1k=5,\qquad T(1)=2,\quad T(2)=1,\quad T(3)=2,\quad T(4)=3,\quad T(5)=1 となる。TT の定義により、l≠k−1l\neq k-1 に対し、T(l)=1T(l)=1 または T(l)=2T(l)=2 が成り立つ。また条件より T(k−1)=3T(k-1)=3 であり、T(k)=2T(k)=2 または T(k−2)=2T(k-2)=2 が成り立つ。

(1) ∑l=1kT(l)=ア\displaystyle \sum\limits _{l=1}^{k}T(l)=\boxed{\text{ア}}   (2) n=3n=3 のとき、kk のとり得る値の範囲は イ≦k≦ウ\boxed{\text{イ}}\leq k\leq\boxed{\text{ウ}} となる。kk の最大値を MM とする。一般の nn に対し、MM は nn を用いて M=エM=\boxed{\text{エ}} と表される。

(3) 途中の操作に関係なく、各階の積み木の本数がすべて等しいタワーは同じものと考える。nn を固定したとき、実現可能なタワーの個数を J(n)J(n) とする。  (i) n=3n=3 のとき、k=5k=5 を満たすタワーは オ\boxed{\text{オ}} 個ある。また、 J(3)=カ,J(4)=キJ(3)=\boxed{\text{カ}},\qquad J(4)=\boxed{\text{キ}} である。  (ii) 数列 {F(l)}\{F(l)\} は F(1)=1,F(2)=2,F(l+2)=F(l+1)+F(l)(l=1,2,…)F(1)=1,\qquad F(2)=2,\qquad F(l+2)=F(l+1)+F(l)\quad(l=1,2,\ldots) を満たすとする。このとき J(n)J(n) を nn を用いて表せば、J(n)=F(ク)J(n)=F(\boxed{\text{ク}}) が成り立つ。したがって、J(5)=ケJ(5)=\boxed{\text{ケ}} となる。  図(a)は初期状態の積み木の組み方を示し、図(b)は n=3, k=5n=3,\ k=5 のタワーの例を示す。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

完成した3本の階を除いた階数列を1と2の列として数え、積み木の総数、末尾条件、フィボナッチ型の漸化式を使う。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) \quad ア=3n=3n\quad / (2) \quad イ=4, =4,\space{} ウ=6, =6,\space{} エ=3n−3=3n-3\quad / (3)(i) \quad オ=5, =5,\space{} カ=8, =8,\space{} キ=34=34\quad / (3)(ii) \quad ク=3n−4, =3n-4,\space{} ケ=144=144

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) タワーに残る積み木の本数は、初期状態と同じく 3n3n 本であるから、ア=3n\text{ア}=3n。

(2) 第 k−1k-1 階を除いた各階の本数を、下から順に並べた数列 (c1,c2,…,cm)=(T(1),T(2),…,T(k−2),T(k)),m=k−1(c_1,c_2,\ldots,c_m)=(T(1),T(2),\ldots,T(k-2),T(k)),\qquad m=k-1 で表す。各 cjc_j は 11 または 22 であり、和は ∑j=1mcj=3n−3.\displaystyle \sum\limits _{j=1}^{m}c_j=3n-3. さらに条件 T(k)=2T(k)=2 または T(k−2)=2T(k-2)=2 は、数列の最後の2項がともに1ではないことを意味する。n=3n=3 では和が6なので m≧3m\ge3。m=3m=3 は (2,2,2)(2,2,2) で実現できる。一方、最後の2項の少なくとも一方が2だから、和は少なくとも m+1m+1 であり、m≦5m\le5。m=5m=5 は例えば (1,1,1,2,1)(1,1,1,2,1) で実現する。k=m+1k=m+1 より 4≦k≦6,4\le k\le6, したがって イ=4, ウ=6\text{イ}=4,\ \text{ウ}=6。一般の nn では、長さ mm の数列の最後を2、それ以前をすべて1とすれば和は m+1m+1 となる。和 3n−33n-3 のもとでの最大長は m=3n−4m=3n-4 であり、この数列は条件を満たす。よって M=m+1=3n−3,M=m+1=3n-3, すなわち エ=3n−3\text{エ}=3n-3。

(3)(i) n=3, k=5n=3,\ k=5 では m=4m=4、和が6なので、4項のうち2項を2にすればよい。全部で (42)=6\displaystyle \binom42=6 通りだが、最後の2項がともに1となるものは (2,2,1,1)(2,2,1,1) の1通りである。したがって オ=5\text{オ}=5。

和が NN の1と2からなる数列の個数は、最初の項が1か2かで場合分けすると、長さではなく和を添字とする漸化式 F(N)=F(N−1)+F(N−2)F(N)=F(N-1)+F(N-2) に従う。初期値も問題の F(1)=1,F(2)=2F(1)=1,F(2)=2 なので、個数は F(N)F(N)。このうち最後の2項がともに1である数列は、その末尾の1,1を除くと和 N−2N-2 の数列と一対一に対応し、個数は F(N−2)F(N-2) である。よって J(n)=F(N)−F(N−2)=F(N−1),N=3n−3,J(n)=F(N)-F(N-2)=F(N-1),\qquad N=3n-3, となる。したがって J(3)=F(5)=8,J(4)=F(8)=34,J(3)=F(5)=8,\qquad J(4)=F(8)=34, より カ=8, キ=34, ク=3n−4\text{カ}=8,\ \text{キ}=34,\ \text{ク}=3n-4。また J(5)=F(11)=144J(5)=F(11)=144 だから ケ=144\text{ケ}=144。

この問題で使う考え方

  • 和の法則
  • 組合せ
  • 漸化式

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