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大阪大学/2018年度/前期

大阪大学 2018年 数学 第5問解答・解説

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1問題

大阪大学2018年度第5問

p,qp,q を 0<p<1, 0<q<10<p<1,\ 0<q<1 を満たす実数とし、nn を2以上の整数とする。2つのチーム A,B\mathrm{A},\mathrm{B} が野球の試合を nn 回行う。1試合目に A\mathrm{A} が勝つ確率は pp であるとする。また、A\mathrm{A} が勝った試合の次の試合に A\mathrm{A} が勝つ確率は pp であり、B\mathrm{B} が勝った試合の次の試合に A\mathrm{A} が勝つ確率は qq であるとする。なお、試合結果に引き分けはなく、勝敗が決まるとする。

(1) nn 試合目に A\mathrm{A} が勝つ確率 ana_{n} を求めよ。

(2) n≧3n\geq3 とする。B\mathrm{B} が連勝せずにちょうど2試合に勝つ確率 bnb_{n} を求めよ。

(配点率20%)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

(1)では前試合の結果による条件付き確率から漸化式を解き、(2)ではBの勝ち位置を末尾の勝者で分類して各勝敗列の確率を数える。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)an=q+(1−p)(p−q)n1−p+q.\displaystyle (1)\quad a_n=\frac{q+(1-p)(p-q)^n}{1-p+q}.
    (2)bn={(1−p)2q,n=3,(1−p)2q((n−2)pn−3+(n−22)qpn−4),n≧4.\displaystyle (2)\quad b_n=\begin{cases}(1-p)^2q,&n=3,\\(1-p)^2q\left((n-2)p^{n-3}+\binom{n-2}{2}q p^{n-4}\right),&n\geq4.\end{cases}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)  n≧\geq2 とする。 n-1 試合目に A が勝つ確率が an−1a_{n-1} だから、条件付き確率より an=pan−1+q(1−an−1)=q+(p−q)an−1.a_n=pa_{n-1}+q(1-a_{n-1})=q+(p-q)a_{n-1}. ここで D=1-p+q とおくと D>0 であり、c=qD\displaystyle \frac{q}{D} は c=q+(p-q)c を満たす。したがって an−c=(p−q)(an−1−c),a1−c=p−qD=(1−p)(p−q)D.\displaystyle a_n-c=(p-q)(a_{n-1}-c),\qquad a_1-c=p-\frac{q}{D}=\frac{(1-p)(p-q)}{D}. よって an=c+(p−q)n−1(a1−c)=q+(1−p)(p−q)n1−p+q.\displaystyle a_n=c+(p-q)^{n-1}(a_1-c)=\frac{q+(1-p)(p-q)^n}{1-p+q}.

(2)  B が勝つ 2 試合の位置を i<j とする。連勝しない条件は j-i≧\geq2 である。

まず n 試合目に B が勝つ場合、勝敗列は ArBAsB,r≧0, s≧1, r+s=n−2\mathrm{A}^r\mathrm{B}\mathrm{A}^s\mathrm{B},\quad r\ge0,\ s\ge1,\ r+s=n-2 と表せる。 このような列は n-2 通りある。各列の確率は、最初の B または A から始まる場合をそれぞれ数えても共通して (1−p)2q pn−3(1-p)^2q\,p^{n-3} となる。

次に n 試合目に A が勝つ場合、勝敗列は ArBAsBAt,r≧0, s,t≧1, r+s+t=n−2\mathrm{A}^r\mathrm{B}\mathrm{A}^s\mathrm{B}\mathrm{A}^t,\quad r\ge0,\ s,t\ge1,\ r+s+t=n-2 と表せる。この列が存在するのは n≧\geq4 である。 (r,s,t) の個数は、r+(s-1)+(t-1)=n-4 を満たす非負整数の組の個数だから (n−22)\displaystyle \binom{n-2}{2} 通りである。各列の確率は (1−p)2q2pn−4(1-p)^2q^2p^{n-4} である。

以上より、n=3 では前者のみで b_3=(1-p)^2q であり、n≧\geq4 では bn=(n−2)(1−p)2q pn−3+(n−22)(1−p)2q2pn−4.\displaystyle b_n=(n-2)(1-p)^2q\,p^{n-3}+\binom{n-2}{2}(1-p)^2q^2p^{n-4}.

この問題で使う考え方

  • 確率の基本法則
  • 条件付き確率
  • 組合せ
  • 漸化式
  • 等比数列の一般項と和

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