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順天堂大学/2018年度/前期

順天堂大学 2018年 数学 第II問解答・解説

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1問題

順天堂大学2018年度第II問

□\squareに適する解答をマークせよ。

A,BA,Bの2チームに持ち点が与えられ、ゲームを行う。勝ったチームが持ち点1を得て負けたチームが持ち点1を失うものとする。ゲームを繰り返して一方のチームの持ち点が0になったときに終了し、もう一方のチームの優勝とする。ただし、各ゲームで引き分けはないものとする。

(1) 各ゲームでAAが勝つ確率を13\displaystyle \frac{1}{3}とし、はじめの持ち点をA,BA,Bともに2とすると、2ゲーム終了時にAAが優勝する確率はアイ\displaystyle \frac{\boxed{\text{ア}}}{\boxed{\text{イ}}}、4ゲーム終了時にAAが優勝する確率はウエオ\displaystyle \frac{\boxed{\text{ウ}}}{\boxed{\text{エオ}}}である。また、AAが優勝する確率はカキ\displaystyle \frac{\boxed{\text{カ}}}{\boxed{\text{キ}}}である。

(2) 各ゲームでAAが勝つ確率を13\displaystyle \frac{1}{3}とし、はじめの持ち点をAAが3、BBが1とするとAAが優勝する確率はクケコ\displaystyle \frac{\boxed{\text{ク}}}{\boxed{\text{ケコ}}}、はじめの持ち点をAAが1、BBが3とするとAAが優勝する確率はサシス\displaystyle \frac{\boxed{\text{サ}}}{\boxed{\text{シス}}}である。

(3) 各ゲームでAAが勝つ確率を13\displaystyle \frac{1}{3}とし、はじめの持ち点をA,BA,Bともに3とすると、3ゲーム終了時にAAの持ち点が4になる確率はセソ\displaystyle \frac{\boxed{\text{セ}}}{\boxed{\text{ソ}}}、3ゲーム終了時にAAの持ち点が2になる確率はタチ\displaystyle \frac{\boxed{\text{タ}}}{\boxed{\text{チ}}}である。また、AAが優勝する確率はツテ\displaystyle \frac{\boxed{\text{ツ}}}{\boxed{\text{テ}}}である。

(4) 各ゲームでAAが勝つ確率を12\displaystyle \frac{1}{2}とし、はじめの持ち点をAAが3、BBが2とする。このときにAAが優勝する確率ppを求めたい。1ゲーム目にAAが勝ち、かつAAが優勝する確率をppを用いて表すとトナp+ニヌ\displaystyle \frac{\boxed{\text{ト}}}{\boxed{\text{ナ}}}p+\frac{\boxed{\text{ニ}}}{\boxed{\text{ヌ}}} となる。この確率と1ゲーム目にBBが勝ち、かつAAが優勝する確率とを合わせてp=ネノ\displaystyle p=\frac{\boxed{\text{ネ}}}{\boxed{\text{ノ}}} を得る。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

持ち点を状態とする初回の勝敗による漸化式、有限回の勝敗列の列挙、チーム交換の対称性で確率を求めた。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 19, 481, 15;\displaystyle \frac19,\space{}\frac4{81},\space{}\frac15;\qquad (2) 715, 115;\displaystyle \frac7{15},\space{}\frac1{15};\qquad (3) 29, 49, 19;\displaystyle \frac29,\space{}\frac49,\space{}\frac19;\qquad (4) 14p+14,p=35.\displaystyle \frac14p+\frac14,\quad p=\frac35.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

Aの持ち点をii、両チームの持ち点の和をNNとする。1ゲームごとに持ち点の和は一定であり、i=0i=0でAの敗北、i=Ni=NでAの優勝として終了する。

(1) 各ゲームでAが勝つ確率を1/31/3、負ける確率を2/32/3とする。2ゲームでAが優勝するには、初期点(2,2)(2,2)から2連勝する必要があるから、その確率は(1/3)2=1/9(1/3)^2=1/9。 4ゲーム目に初めてAが優勝するには、4ゲーム中3勝1敗で、2ゲーム目までに勝ち点が4に達してはならない。条件を満たす勝敗列は「負・勝・勝・勝」と「勝・負・勝・勝」の2通りである。それぞれの確率は(2/3)(1/3)3=2/81(2/3)(1/3)^3=2/81なので、求める確率は4/814/81。 最終的なAの優勝確率をuiu_iとすると、境界値はu0=0, u4=1u_0=0,\ u_4=1、また ui=13ui+1+23ui−1(1≦i≦3).\displaystyle u_i=\frac13u_{i+1}+\frac23u_{i-1}\quad(1\le i\le3). この式を整理するとui+1−ui=2(ui−ui−1)u_{i+1}-u_i=2(u_i-u_{i-1})。従って隣り合う値の差は初項の2倍ずつとなり、 1=u4−u0=(u1−u0)(1+2+4+8)1=u_4-u_0=(u_1-u_0)(1+2+4+8) からu1−u0=1/15u_1-u_0=1/15、u2−u1=2/15u_2-u_1=2/15。よって初期点2のときu2=3/15=1/5u_2=3/15=1/5。

(2) 同じ勝率で持ち点の和が4のままなので、上の差の関係より u1=115,u2=315,u3=715.\displaystyle u_1=\frac1{15},\quad u_2=\frac3{15},\quad u_3=\frac7{15}. 従って初期点が(3,1)(3,1)ならAの優勝確率は7/157/15、初期点が(1,3)(1,3)なら1/151/15。

(3) 持ち点の和は6である。3ゲーム終了時にAの点が4となるには2勝1敗が必要で、該当する勝敗列は3通りある。途中で終了する列はないので確率は 3(13)223=29.\displaystyle 3\left(\frac13\right)^2\frac23=\frac29. Aの点が2となるには1勝2敗が必要で、同様に 3(13)(23)2=49.\displaystyle 3\left(\frac13\right)\left(\frac23\right)^2=\frac49. 最終勝利確率はu0=0,u6=1u_0=0,u_6=1、ui=13ui+1+23ui−1\displaystyle u_i=\frac13u_{i+1}+\frac23u_{i-1}を満たす。隣り合う差をdi=ui−ui−1d_i=u_i-u_{i-1}とすればdi+1=2did_{i+1}=2d_i。したがって 1=u6−u0=d1(1+2+4+8+16+32)=63d1,u3=d1(1+2+4)=763=19.\displaystyle 1=u_6-u_0=d_1(1+2+4+8+16+32)=63d_1, \quad u_3=d_1(1+2+4)=\frac7{63}=\frac19.

(4) ここでは各ゲームの勝率は1/21/2、合計点は5で、初期状態(3,2)(3,2)のA優勝確率をppとする。1ゲーム目にAが勝つと状態は(4,1)(4,1)になる。その次にAが勝てば直ちに優勝し、Bが勝てば(3,2)(3,2)に戻るので、状態(4,1)(4,1)からのA優勝確率は12+12p\displaystyle \frac12+\frac12p。よって最初にAが勝ち、かつ最終的にAが優勝する確率は 12(12+12p)=14p+14.\displaystyle \frac12\left(\frac12+\frac12p\right)=\frac14p+\frac14. 1ゲーム目にBが勝つ確率は1/21/2。そのとき状態は(2,3)(2,3)である。チーム名を入れ替えた状態(3,2)(3,2)でBが優勝する確率がppなので、状態(2,3)(2,3)でAが優勝する確率は1−p1-p。従ってこの枝でAが優勝する確率は12(1−p)\displaystyle \frac12(1-p)。二つの枝を足して p=(14p+14)+12(1−p),\displaystyle p=\left(\frac14p+\frac14\right)+\frac12(1-p), ゆえに54p=34\displaystyle \frac54p=\frac34、p=35\displaystyle p=\frac35。

この問題で使う考え方

  • 確率の基本法則
  • 独立な試行
  • 条件付き確率
  • 余事象
  • 漸化式
  • 等比数列の一般項と和

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