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東海大学/2018年度/A方式一次2/2

東海大学 2018年 数学 第3問解答・解説

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1問題

東海大学2018年度第3問

ii を虚数単位とする。

(1) (1+i)7=ア(1+i)^7=\boxed{\text{ア}}。

(2) (x+i)7(\sqrt{x}+i)^7 の虚部は xx の3次多項式 イ\boxed{\text{イ}} である。ただし、イ\boxed{\text{イ}} は降べきの順に整理して答えよ。

(3) (cos⁡θ+isin⁡θ)7(\cos\theta+i\sin\theta)^7 が実数のとき、θ=ウ, エ, オ\theta=\boxed{\text{ウ}},\ \boxed{\text{エ}},\ \boxed{\text{オ}} である。ただし、 0<ウ<エ<オ<π2\displaystyle 0<\boxed{\text{ウ}}<\boxed{\text{エ}}<\boxed{\text{オ}}<\frac{\pi}{2} とする。

(4) a=tan⁡ウ, b=tan⁡エ, c=tan⁡オa=\tan\boxed{\text{ウ}},\ b=\tan\boxed{\text{エ}},\ c=\tan\boxed{\text{オ}} とおき、多項式 イ\boxed{\text{イ}} を因数分解すると イ=カ(x−キ)(x−ク)(x−ケ)\boxed{\text{イ}}=\boxed{\text{カ}}(x-\boxed{\text{キ}})(x-\boxed{\text{ク}})(x-\boxed{\text{ケ}}) となる。ただし、キ\boxed{\text{キ}} は aa を、ク\boxed{\text{ク}} は bb を、ケ\boxed{\text{ケ}} は cc を用いて表せ。

(5) nn が自然数のとき、(x+i)2n+1(\sqrt{x}+i)^{2n+1} の虚部は xx の nn 次多項式になる。この多項式の nn 次の係数は コ\boxed{\text{コ}}、(n−1)(n-1) 次の係数は サ\boxed{\text{サ}} である。したがって、 1tan⁡2(π2n+1)+1tan⁡2(2π2n+1)+⋯+1tan⁡2(nπ2n+1)=シ\displaystyle \frac{1}{\tan^2\left(\frac{\pi}{2n+1}\right)} +\frac{1}{\tan^2\left(\frac{2\pi}{2n+1}\right)} +\cdots+ \frac{1}{\tan^2\left(\frac{n\pi}{2n+1}\right)} =\boxed{\text{シ}} である。

(6) 0<θ<π2\displaystyle 0<\theta<\frac{\pi}{2} のとき sin⁡θ<θ<tan⁡θ\sin\theta<\theta<\tan\theta より 1tan⁡2θ<1θ2<1sin⁡2θ\displaystyle \frac{1}{\tan^2\theta}<\frac{1}{\theta^2}<\frac{1}{\sin^2\theta} が成り立ち、 lim⁡n→∞∑k=1n1k2=ス\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}\sum\limits _{k=1}^{n}\frac{1}{k^2}=\boxed{\text{ス}} を得る。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

二項展開で虚部の多項式を作り、三角関数の零点と根と係数の関係で有限和を求める。最後は問題文の三角不等式から上下界を作って極限をはさむ。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) \quad ア=8−8i=8-8i\quad / (2) \quad イ=7x3−35x2+21x−1=7x^3-35x^2+21x-1\quad / (3) \quad ウ=π7, \displaystyle =\dfrac{\pi}{7},\space{} エ=2π7, \displaystyle =\dfrac{2\pi}{7},\space{} オ=3π7\displaystyle =\dfrac{3\pi}{7}\quad / (4) \quad カ=7, =7,\space{} キ=1a2, \displaystyle =\dfrac1{a^2},\space{} ク=1b2, \displaystyle =\dfrac1{b^2},\space{} ケ=1c2\displaystyle =\dfrac1{c^2}\quad / (5) \quad コ=2n+1, =2n+1,\space{} サ=−(2n+13), \displaystyle =-\binom{2n+1}{3},\space{} シ=n(2n−1)3\displaystyle =\dfrac{n(2n-1)}3\quad / (6) \quad ス=π26\displaystyle =\dfrac{\pi^2}{6}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) (1+i)2=2i(1+i)^2=2i、(1+i)4=−4(1+i)^4=-4 より (1+i)7=(1+i)4(1+i)2(1+i)=−4⋅2i(1+i)=8−8i.(1+i)^7=(1+i)^4(1+i)^2(1+i)=-4\cdot2i(1+i)=8-8i. したがって ア=8−8i\text{ア}=8-8i。

(2) 二項定理で展開し、虚部をとると Im⁡(x+i)7=7x3−35x2+21x−1.\operatorname{Im}(\sqrt{x}+i)^7 =7x^3-35x^2+21x-1. よって イ=7x3−35x2+21x−1\text{イ}=7x^3-35x^2+21x-1。

(3) ド・モアブルの定理から (cos⁡θ+isin⁡θ)7=cos⁡7θ+isin⁡7θ.(\cos\theta+i\sin\theta)^7=\cos7\theta+i\sin7\theta. これが実数である条件は sin⁡7θ=0\sin7\theta=0、すなわち 7θ=mπ7\theta=m\pi(整数 mm)である。0<θ<π/20<\theta<\pi/2 より m=1,2,3m=1,2,3 なので θ=π7,2π7,3π7.\displaystyle \theta=\frac{\pi}{7},\quad\frac{2\pi}{7},\quad\frac{3\pi}{7}. したがって ウ=π/7, エ=2π/7, オ=3π/7\text{ウ}=\pi/7,\ \text{エ}=2\pi/7,\ \text{オ}=3\pi/7。

(4) θ\theta を (3) のいずれかとし、x=cot⁡2θx=\cot^2\theta とおく。このとき x+i=cot⁡θ+i=cos⁡θ+isin⁡θsin⁡θ.\displaystyle \sqrt{x}+i=\cot\theta+i=\frac{\cos\theta+i\sin\theta}{\sin\theta}. sin⁡7θ=0\sin7\theta=0 だから、この複素数の7乗の虚部も0である。よって (2) の三次式の根は、順に 1/a2,1/b2,1/c21/a^2,1/b^2,1/c^2 である。最高次係数は7なので 7x3−35x2+21x−1=7(x−1a2)(x−1b2)(x−1c2).\displaystyle 7x^3-35x^2+21x-1 =7\left(x-\frac1{a^2}\right) \left(x-\frac1{b^2}\right) \left(x-\frac1{c^2}\right). したがって カ=7, キ=1/a2, ク=1/b2, ケ=1/c2\text{カ}=7,\ \text{キ}=1/a^2,\ \text{ク}=1/b^2,\ \text{ケ}=1/c^2。

(5) 二項定理より、(x+i)2n+1(\sqrt{x}+i)^{2n+1} の虚部は (2n+1)xn−(2n+13)xn−1+(2n+15)xn−2−⋯+(−1)n.\displaystyle (2n+1)x^n-\binom{2n+1}{3}x^{n-1} +\binom{2n+1}{5}x^{n-2}-\cdots+(-1)^n. したがって コ=2n+1\text{コ}=2n+1、サ=−(2n+13)\displaystyle \text{サ}=-\binom{2n+1}{3}。この多項式の根は、θk=kπ/(2n+1) (k=1,…,n)\theta_k=k\pi/(2n+1)\ (k=1,\ldots,n) に対する cot⁡2θk\cot^2\theta_k である。実際、x+i=(cos⁡θk+isin⁡θk)/sin⁡θk\sqrt{x}+i=(\cos\theta_k+i\sin\theta_k)/\sin\theta_k とすれば、(2n+1)θk=kπ(2n+1)\theta_k=k\pi より虚部が0になる。根と係数の関係を使うと ∑k=1ncot⁡2θk=(2n+13)2n+1=n(2n−1)3.\displaystyle \sum\limits _{k=1}^n\cot^2\theta_k =\frac{\binom{2n+1}{3}}{2n+1} =\frac{n(2n-1)}{3}. cot⁡2θk=1/tan⁡2θk\cot^2\theta_k=1/\tan^2\theta_k なので シ=n(2n−1)/3\text{シ}=n(2n-1)/3。

(6) 問題の不等式を θk=kπ/(2n+1)\theta_k=k\pi/(2n+1) に適用して和をとると、(5) より n(2n−1)3<(2n+1)2π2∑k=1n1k2<∑k=1n1sin⁡2θk.\displaystyle \frac{n(2n-1)}{3} <\frac{(2n+1)^2}{\pi^2}\sum\limits _{k=1}^n\frac1{k^2} <\sum\limits _{k=1}^n\frac1{\sin^2\theta_k}. 1/sin⁡2θk=1+cot⁡2θk1/\sin^2\theta_k=1+\cot^2\theta_k であるため、右端は n+n(2n−1)3=2n(n+1)3.\displaystyle n+\frac{n(2n-1)}3=\frac{2n(n+1)}3. したがって π2n(2n−1)3(2n+1)2<∑k=1n1k2<2π2n(n+1)3(2n+1)2.\displaystyle \frac{\pi^2n(2n-1)}{3(2n+1)^2} <\sum\limits _{k=1}^n\frac1{k^2} <\frac{2\pi^2n(n+1)}{3(2n+1)^2}. 両端は n→∞n\to\infty でともに π2/6\pi^2/6 に収束するので、はさみうちの原理から ス=π2/6\text{ス}=\pi^2/6。

この問題で使う考え方

  • ド・モアブルの定理
  • 複素数の極形式
  • 二項定理
  • 解と係数の関係
  • 数列の極限
  • 複素数の四則演算
  • 三角関数の相互関係
  • 三角関数の周期・グラフ

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