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徳島大学/2022年度/前期

徳島大学 2022年 数学 第2問解答・解説

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1問題

徳島大学2022年度第2問

次の問いに答えよ。

(1) 不等式 ∣x+y∣≦∣x−y∣|x+y|\leqq|x-y| の表す領域を座標平面上に図示せよ。

(2) 不等式 (x+y)2+(x−y+1)2≦2(x+y)^2+(x-y+1)^2\leqq 2 の表す領域を座標平面上に図示せよ。

(3) (1) の領域と (2) の領域の共通部分の面積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    xy≦0xy\le0\quad (第II・第IV象限と座標軸)
  • (2)
    (x+12)2+(y−12)2≦1\displaystyle (x+\frac12)^2+(y-\frac12)^2\le1\quad (中心 (−12,12)\displaystyle \quad (-\frac12,\frac12)\quad 、半径1)
  • (3)
    π+12\displaystyle \frac{\pi+1}{2}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 両辺は非負なので二乗してよい。 ∣x+y∣≦∣x−y∣ と同値な条件は (x+y)2≦(x−y)2.|x+y|\le |x-y|\text{ と同値な条件は }(x+y)^2\le(x-y)^2. 展開して整理すると 4xy≦04xy\le0、すなわち xy≦0.xy\le0. したがって座標軸を含む第II・第IV象限である。

(2) X=x+12, Y=y−12\displaystyle X=x+\frac12,\ Y=y-\frac12 とおくと x+y=X+Yx+y=X+Y、x−y+1=X−Yx-y+1=X-Y。よって (x+y)2+(x−y+1)2=2(X2+Y2),(x+y)^2+(x-y+1)^2=2(X^2+Y^2), 領域は中心 (−12,12)\displaystyle (-\frac12,\frac12)、半径1の円盤 (x+12)2+(y−12)2≦1.\displaystyle (x+\frac12)^2+(y-\frac12)^2\le1.

(3) 円盤のうち第I象限にある面積を A1A_1 とする。円の下端・上端は縦に見ると、0≦x≦a=(3−1)/20\le x\le a=(\sqrt3-1)/2 では y=0y=0 と上半円、a≦x≦1/2a\le x\le1/2 では上下の円弧である。u=x+1/2u=x+1/2 と置けば A1=3−14+∫1/23/21−u2 du+2∫3/211−u2 du.\displaystyle A_1=\frac{\sqrt3-1}{4}+\int_{1/2}^{\sqrt3/2}\sqrt{1-u^2}\,du +2\int_{\sqrt3/2}^{1}\sqrt{1-u^2}\,du. 各積分で u=sin⁡θu=\sin\theta と置換する。積分範囲では cos⁡θ≧0\cos\theta\ge0 なので 1−u2=cos⁡θ\sqrt{1-u^2}=\cos\theta、従って被積分関数と微分の積は cos⁡2θ dθ\cos^2\theta\,d\theta。倍角公式から ∫1/23/21−u2 du=∫π/6π/3cos⁡2θ dθ=[θ2+sin⁡2θ4]π/6π/3=π12,∫3/211−u2 du=∫π/3π/2cos⁡2θ dθ=[θ2+sin⁡2θ4]π/3π/2=π12−38.\displaystyle \begin{aligned} \int_{1/2}^{\sqrt3/2}\sqrt{1-u^2}\,du &=\int_{\pi/6}^{\pi/3}\cos^2\theta\,d\theta\\ &=\left[\frac\theta2+\frac{\sin2\theta}{4}\right]_{\pi/6}^{\pi/3}=\frac\pi{12},\\ \int_{\sqrt3/2}^{1}\sqrt{1-u^2}\,du &=\int_{\pi/3}^{\pi/2}\cos^2\theta\,d\theta\\ &=\left[\frac\theta2+\frac{\sin2\theta}{4}\right]_{\pi/3}^{\pi/2} =\frac\pi{12}-\frac{\sqrt3}{8}. \end{aligned} よって A1=3−14+π12+2(π12−38)=π−14.\displaystyle A_1=\frac{\sqrt3-1}{4}+\frac\pi{12}+2\left(\frac\pi{12}-\frac{\sqrt3}{8}\right)=\frac{\pi-1}{4}. 反射 (x,y)↦(−y,−x)(x,y)\mapsto(-y,-x) は円の中心 (−1/2,1/2)(-1/2,1/2) を固定し、第I象限と第III象限を移すため、第III象限部分の面積も A1A_1。円盤全体の面積は π\pi、境界軸の面積は0だから、第II・第IV象限部分の面積は π−2A1=π+12.\displaystyle \pi-2A_1=\frac{\pi+1}{2}.

(1) 絶対値を二乗してxy≦0xy\le0を得る。(2) 平行移動で中心(−12,12)\displaystyle (-\frac12,\frac12)、半径1の円盤にする。(3) 第I象限部分を縦に積分し、u=sin⁡θu=\sin\thetaの置換で平方根をcos⁡θ\cos\thetaへ移す。cos⁡2θ\cos^2\thetaの倍角公式で面積を評価する。中心を保つ反射で第III象限の面積を得て全体から引く。

この問題で使う考え方

  • 両辺の二乗
  • 座標の平行移動
  • 象限ごとの積分
  • 反射対称性

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