本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

鳥取大学/2024年度/前期

鳥取大学 2024年 数学 第III問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

鳥取大学2024年度第III問

異なる3点 A,B,CA,B,C の間を移動する物体がある。時刻0において物体は点 AA に位置しており,1秒ごとに,今いる点以外の他の点に,等しい確率で移動する。nn 秒後にこの物体が点 AA に位置する確率を ana_n,点 BB に位置する確率を bnb_n,点 CC に位置する確率を cnc_n(ただし,n=0,1,2,…n=0,1,2,\ldots)とする。このとき,以下の問いに答えよ。

(1) n=0,1,2,…n=0,1,2,\ldots に対し,an+1a_{n+1} を bn,cnb_n,c_n で表せ。

(2) nn 秒後にこの物体が点 AA に位置する確率 ana_n を求めよ。

(3) この物体の位置しうる点が,点 A,B,CA,B,C を含めて合計 mm 個(m>3m>3)の異なる点に増えたとする。時刻0において物体は点 AA に位置し,1秒ごとに今いる点以外の他の点に,等しい確率で移動するとき,nn 秒後にこの物体が点 AA に位置する確率を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)(an+1=bn+cn2).(2)(an=13+23(−12)n).(3)(pn=1m+m−1m(−1m−1)n).\displaystyle (1) (a_{n+1}=\dfrac{b_n+c_n}{2}). (2) (a_n=\dfrac13+\dfrac23\left(-\dfrac12\right)^n). (3) (p_n=\dfrac1m+\dfrac{m-1}{m}\left(-\dfrac1{m-1}\right)^n).

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)(1) 物体が n+1n+1 秒後に点 AA にいるためには,(n) 秒後に点 BB または点 CC にいて,そこから点 AA へ移動する必要がある。点 (B,C) のいずれからも,次の1秒で点 AA へ移動する確率は 12\displaystyle \frac12 なので an+1=12bn+12cn=bn+cn2.\displaystyle a_{n+1}=\frac12 b_n+\frac12 c_n=\frac{b_n+c_n}{2}.

(2) 3点のどれかに必ずいるから an+bn+cn=1a_n+b_n+c_n=1 であり,(1)(1)より an+1=1−an2.\displaystyle a_{n+1}=\frac{1-a_n}{2}. ここで un=an−13\displaystyle u_n=a_n-\frac13 とおくと un+1=an+1−13=1−an2−13=−12(an−13)=−12un.\displaystyle u_{n+1}=a_{n+1}-\frac13=\frac{1-a_n}{2}-\frac13=-\frac12\left(a_n-\frac13\right)=-\frac12u_n. また u0=1−13=23\displaystyle u_0=1-\frac13=\frac23 である。したがって,等比数列の一般項から un=23(−12)n,an=13+23(−12)n.\displaystyle u_n=\frac23\left(-\frac12\right)^n, \qquad a_n=\frac13+\frac23\left(-\frac12\right)^n.

(3) 点の総数を mm とし,この場合に (n) 秒後に点 AA にいる確率を pnp_n とおく。p0=1p_0=1 である。n+1n+1 秒後に点 AA にいるのは,(n) 秒後に点 AA 以外の点にいて,その (m-1) 個の候補のうち点 AA へ移動する場合に限る。よって pn+1=1−pnm−1.\displaystyle p_{n+1}=\frac{1-p_n}{m-1}. この漸化式の定数解は p=1m\displaystyle p=\frac1m である。vn=pn−1m\displaystyle v_n=p_n-\frac1m とおくと vn+1=1−pnm−1−1m=−1m−1(pn−1m)=−1m−1vn.\displaystyle v_{n+1}=\frac{1-p_n}{m-1}-\frac1m=-\frac1{m-1}\left(p_n-\frac1m\right)=-\frac1{m-1}v_n. 初項は v0=1−1m=m−1m\displaystyle v_0=1-\frac1m=\frac{m-1}{m} だから vn=m−1m(−1m−1)n.\displaystyle v_n=\frac{m-1}{m}\left(-\frac1{m-1}\right)^n. したがって求める確率は pn=1m+m−1m(−1m−1)n.\displaystyle p_n=\frac1m+\frac{m-1}{m}\left(-\frac1{m-1}\right)^n.

検算として,(2)の式は n=0n=0 で 11,n=1n=1 で 00 となり,初期状態および1秒後には点 AA へ戻れないことと一致する。(3)でも n=0n=0 で 11,n=1n=1 で 00,n=2n=2 で 1/(m−1)1/(m-1) となり,2秒後は最初に選んだ他点から AA へ戻る確率と一致する。

この問題で使う考え方

  • 確率の基本法則
  • 漸化式

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。