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富山大学/2011年度

富山大学 2011年 数学 第1問解答・解説

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1問題

富山大学2011年度第1問

次の問いに答えよ。(1) すべての実数xについて x^2+k>|x| が成立するような、定数kの範囲を求めよ。(2) 放物線C1: y=x^2+kを考える。ただし、定数kは(1)の範囲にあるとする。直線y=xに関してC1と対称な曲線をC2とする。C1上に点P1を、C2上に点P2をとる。点P1のx座標をs、点P2のy座標をtとする。また原点をO(0,0)とする。(a) △OP1P2の面積をAとおく。Aをsとtを用いて表せ。ただし、3点O(0,0)、L(a,b)、M(c,d)が同一直線上にないとき、その3点を頂点とする△OLMの面積が(1/2)|ad−bc|であることは使ってよい。(b) tを固定する。sが実数全体を動くときのAの最小値をBとする。Bをtを用いて表せ。(c) tが実数全体を動くときのBの最小値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) k>14.(2)(a) A=(s2+k)(t2+k)−st2.(2)(b) B(t)=k(t2+k)2−t28(t2+k).(2)(c) min⁡t∈RB(t)={k2−18,14<k<12,k22,k≧12.\displaystyle \begin{aligned}(1)&\space{}k>\frac14.\\(2)(a)&\space{}A=\frac{(s^2+k)(t^2+k)-st}{2}.\\(2)(b)&\space{}B(t)=\frac{k(t^2+k)}2-\frac{t^2}{8(t^2+k)}.\\(2)(c)&\space{}\min\limits _{t\in\mathbb R}B(t)=\begin{cases}\frac{k}{2}-\frac18,&\frac14<k<\frac12,\\[2pt]\frac{k^2}{2},&k\ge\frac12.\end{cases}\end{aligned}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) u=∣x∣≧0u=|x|\ge0 とおくと x2+k−∣x∣=u2−u+k=(u−12)2+k−14.\displaystyle x^2+k-|x|=u^2-u+k=\left(u-\frac12\right)^2+k-\frac14. 右辺がすべての u≧0u\ge0 で厳密に正となるための必要十分条件は k>14.\displaystyle \boxed{k>\frac14}.

(2)(a) C1C_1 上の点は P1=(s,s2+k)P_1=(s,s^2+k)。直線 y=xy=x に関する反射では座標が入れ替わるので、C2C_2 は x=y2+kx=y^2+k と表せる。したがって P2=(t2+k,t)P_2=(t^2+k,t) である。(1)より (s2+k)(t2+k)>∣st∣≧st,(s^2+k)(t^2+k)>|st|\ge st, ゆえに st−(s2+k)(t2+k)<0st-(s^2+k)(t^2+k)<0 であり、問題文の面積公式より面積は A=(s2+k)(t2+k)−st2.\displaystyle \boxed{A=\frac{(s^2+k)(t^2+k)-st}{2}}.

(2)(b) C=t2+k>0C=t^2+k>0 とおく。平方完成すると A=C2(s−t2C)2+kC2−t28C.\displaystyle A=\frac C2\left(s-\frac{t}{2C}\right)^2+\frac{kC}{2}-\frac{t^2}{8C}. よって固定した tt で最小となるのは s=t/(2C)s=t/(2C) のときであり、 B(t)=k(t2+k)2−t28(t2+k).\displaystyle \boxed{B(t)=\frac{k(t^2+k)}2-\frac{t^2}{8(t^2+k)}}.

(2)(c) v=t2+k≧k>1/4v=t^2+k\ge k>1/4 とおくと B=k2(v+14v)−18,v+14v=1+(2v−1)24v.\displaystyle B=\frac{k}{2}\left(v+\frac{1}{4v}\right)-\frac18, \qquad v+\frac{1}{4v}=1+\frac{(2v-1)^2}{4v}. 1/4<k<1/21/4<k<1/2 なら v=1/2v=1/2 を選べるため、最小値は k/2−1/8k/2-1/8(t2=1/2−kt^2=1/2-k)である。 一方、k≧1/2k\ge1/2 では v≧k≧1/2v\ge k\ge1/2 であり、 v+14v−(k+14k)=(v−k)(1−14vk)≧0,\displaystyle v+\frac1{4v}-\left(k+\frac1{4k}\right) =(v-k)\left(1-\frac1{4vk}\right)\ge0, なぜなら vk≧k2≧1/4vk\ge k^2\ge1/4 だからである。したがって v=kv=k(t=0t=0)で最小となり、値は k2/2k^2/2。tt が実数全体を動くときの最小値について、結論は min⁡B(t)={k2−18,14<k<12,k22,k≧12.\displaystyle \boxed{\min B(t)= \begin{cases} \dfrac{k}{2}-\dfrac18,&\dfrac14<k<\dfrac12,\\[2pt] \dfrac{k^2}{2},&k\ge\dfrac12. \end{cases}}

この問題で使う考え方

  • 絶対値を非負変数に置き換え二次式を平方完成
  • 座標交換による直線y=xの反射
  • 面積をsの二次式として平方完成
  • 置換v=t²+kと平方・因数分解による最小化

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