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日本医科大学/2011年度/1/27

日本医科大学 2011年 数学 第III問解答・解説

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1問題

日本医科大学2011年度第III問

xyxy平面上に2点O(0,0), A(a,1)O(0,0),\ A(a,1)をとり、 OP−AP=1OP-AP=1 を満たす点P(x,y)P(x,y)の描く軌跡をHaH_aとする。ただし、aaは正の数であり、OP,APOP,APはそれぞれ線分の長さを表す。

問1 曲線HaH_aの方程式をyyについて解いた形に表し、xxの変域(点P(x,y)P(x,y)がHaH_a上を動くとき、xxの取り得る値の範囲)を求めよ。

問2 問1で求めたHaH_aの方程式において、t=ax\displaystyle t=\dfrac{a}{x}とおき、yyをttとxxを用いて表せ。

問3 aaが正の数全体を動くとき、HaH_aが通過する領域を求め、xyxy平面に図示せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

距離差から得る式を平方する際、必要な枝と符号を別途確認する。任意のx>a/2について元の距離差へ逆に戻り、t=a/xの変域と単調な式を用いて族の通過領域の必要十分性を示す。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1y=(1−a2)x2+a3x−a4/4a(2x−a),x>a2.\displaystyle \quad y=\frac{(1-a^2)x^2+a^3x-a^4/4}{a(2x-a)},\quad x>\frac a2.\qquad 問2y=1t(2−t)−t(2−t)x24,0<t<2.\displaystyle \quad y=\frac{1}{t(2-t)}-\frac{t(2-t)x^2}{4},\quad 0<t<2.\qquad 問3{(x,y)∣x>0, y≧1−x24}.\displaystyle \quad \left\{(x,y)\mid x>0,\space{}y\ge1-\frac{x^2}{4}\right\}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

問1 r=OP=x2+y2r=OP=\sqrt{x^2+y^2}、s=AP=(x−a)2+(y−1)2s=AP=\sqrt{(x-a)^2+(y-1)^2} と置く。元の条件 r−s=1r-s=1 から r=s+1r=s+1 である。また r2−s2=2ax+2y−a2−1=(r−s)(r+s)=2r−1r^2-s^2=2ax+2y-a^2-1=(r-s)(r+s)=2r-1 だから r=ax+y−a22.(1)\displaystyle r=ax+y-\frac{a^2}{2}. \tag{1} u=x−a/2u=x-a/2 と書けば右辺は au+yau+y である。(1)を r2=x2+y2r^2=x^2+y^2 に代入し、両辺を展開すると a2u2+2auy=x2.(2)a^2u^2+2auy=x^2. \tag{2} u=0u=0 なら(2)から x=0x=0 となるが、u=0u=0 は x=a/2>0x=a/2>0 なので矛盾する。従って u≠0u\ne0 で、(2)より y=x22au−au2=x2a(2x−a)−a(2x−a)4=(1−a2)x2+a3x−a4/4a(2x−a).(3)\displaystyle y=\frac{x^2}{2au}-\frac{au}{2} =\frac{x^2}{a(2x-a)}-\frac{a(2x-a)}4 =\frac{(1-a^2)x^2+a^3x-a^4/4}{a(2x-a)}. \tag{3} さらに(1)(3)から r=au+y=x2+a2u22au.\displaystyle r=au+y=\frac{x^2+a^2u^2}{2au}. 分子は正、r>0r>0、a>0a>0 だから u>0u>0、すなわち x>a/2x>a/2 が必要である。

逆に任意の x>a/2x>a/2 をとり、(3)で yy を定める。u=x−a/2>0u=x-a/2>0 とし q=au+y=x2+a2u22au>0\displaystyle q=au+y=\frac{x^2+a^2u^2}{2au}>0 とおく。(2)が成立するので x2+y2=q2x^2+y^2=q^2、従って OP=qOP=q である。ここで x=u+a/2x=u+a/2 を用いると q−1=(1+a2)u2−au+a2/42au=(1+a2)(u−a2(1+a2))2+a44(1+a2)2au>0.\displaystyle q-1=\frac{(1+a^2)u^2-au+a^2/4}{2au} =\frac{(1+a^2)\left(u-\frac{a}{2(1+a^2)}\right)^2 +\frac{a^4}{4(1+a^2)}}{2au}>0. また二つの距離の二乗の差は OP2−AP2=2ax+2y−a2−1=2q−1OP^2-AP^2=2ax+2y-a^2-1=2q-1 だから AP2=q2−(2q−1)=(q−1)2.AP^2=q^2-(2q-1)=(q-1)^2. AP≧0AP\ge0 かつ q−1>0q-1>0 より AP=q−1AP=q-1。よって OP−AP=1OP-AP=1 が実際に成り立つ。従って(3)と x>a/2x>a/2 は元の条件と同値であり、xx の変域は x>a/2x>a/2 である。

問2 t=a/xt=a/x と置く。問1から x>a/2>0x>a/2>0 なので 0<t<20<t<2 である。(3)に a=txa=tx を代入して y=1t(2−t)−t(2−t)x24.\displaystyle y=\frac{1}{t(2-t)}-\frac{t(2-t)x^2}{4}.

問3 x>0x>0 を固定すると、a>0a>0 かつ x>a/2x>a/2 は 0<t=a/x<20<t=a/x<2 と同値である。k=t(2−t)=1−(t−1)2k=t(2-t)=1-(t-1)^2 とおくと、kk は 0<k≦10<k\le1 のすべての値をとる。問2の式は y=gx(k)=1k−x2k4.\displaystyle y=g_x(k)=\frac1k-\frac{x^2k}{4}. gx′(k)=−1/k2−x2/4<0g_x'(k)=-1/k^2-x^2/4<0 だから、固定した xx での最小値は k=1k=1 のときの 1−x2/41-x^2/4 である。k→0+k\to0+ では gx(k)→∞g_x(k)\to\infty となり、連続性によりその間の値もすべてとる。逆に y≧1−x2/4y\ge1-x^2/4 が与えられれば、0<k≦10<k\le1 の範囲からその値を生む kk を選び、t=1+1−kt=1+\sqrt{1-k} とおくと 0<t<20<t<2 となり、a=tx>0a=tx>0 とできる。問1の十分性により、得られた点は実際に HaH_a 上にある。従って通過領域は、次の不等式を満たす点全体である。 x>0,y≧1−x2/4.x>0,\qquad y\ge1-x^2/4. 図では右半平面の放物線 y=1−x2/4y=1-x^2/4 以上を塗る。放物線上の x>0x>0 の点は含み、yy 軸上の点は含まない。

この問題で使う考え方

  • 二次関数のグラフと頂点
  • 座標による距離
  • 軌跡
  • 不等式の表す領域
  • 関数の極限

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