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日本医科大学/2011年度/1/27

日本医科大学 2011年 数学 第I問解答・解説

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1問題

日本医科大学2011年度第I問

次の空欄ア\boxed{\text{ア}}~コ\boxed{\text{コ}}に適する数を解答欄に記せ。ただし、分数は既約分数の形で答えよ。

平面PP上に三角形ABCABCがあり、 AB=AC=5,BC=8AB=AC=5,\qquad BC=8 が成立している。このとき、 cos⁡∠BAC=ア,sin⁡∠BAC=イ\cos\angle BAC=\boxed{\text{ア}},\qquad \sin\angle BAC=\boxed{\text{イ}} であり、三角形ABCABCの面積はウ\boxed{\text{ウ}}、内接円の半径はエ\boxed{\text{エ}}、外接円の半径はオ\boxed{\text{オ}}である。

この三角形ABCABCの周(ただし、3頂点A,B,CA,B,Cを除く)をmmとする。平面PP上に点XXをとり、点XXを中心として三角形ABCABCを1回転させるとき(回転角θ\thetaは0≦θ<2π0\leq\theta<2\piの範囲を動くとする)、mmが少なくとも1回通過する点の全体が作る領域の面積をS(X)S(X)、mmがちょうど2回通過する点の全体が作る領域の面積をS2(X)S_2(X)とする。

たとえば、XXを三角形ABCABCの頂点AAにとれば、 S(A)=カ,S2(A)=キS(A)=\boxed{\text{カ}},\qquad S_2(A)=\boxed{\text{キ}} となり、XXを三角形ABCABCの外心OOにとれば、 S(O)=ク,S2(O)=ケS(O)=\boxed{\text{ク}},\qquad S_2(O)=\boxed{\text{ケ}} となる。また、点XXが線分OAOA(両端点を含む)上を動くとき、 S(X)=S(O)S(X)=S(O) を満たす点XXの全体は、長さコ\boxed{\text{コ}}の線分となる。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

三角形の計量を先に確定し、回転で生じる円の半径を周上の距離として扱う。外心とOA上では距離の最大値・最小値を求め、円環の面積と半径ごとの交点数で領域を計算する。

3解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

座標を (B=(-4,0), C=(4,0), A=(0,3)) とおく。このとき (AB=AC=5, BC=8) である。余弦定理から cos⁡∠BAC=52+52−822⋅5⋅5=−725.\displaystyle \cos\angle BAC=\frac{5^2+5^2-8^2}{2\cdot5\cdot5}=-\frac7{25}. 角 (BAC) は三角形の内角なので正弦は正であり、 sin⁡∠BAC=1−(−725)2=2425.\displaystyle \sin\angle BAC=\sqrt{1-\left(-\frac7{25}\right)^2}=\frac{24}{25}. よって面積は 12⋅5⋅5⋅2425=12\displaystyle \frac12\cdot5\cdot5\cdot\frac{24}{25}=12、半周長は 99 だから内接円の半径は 12/9=4/312/9=4/3 である。また正弦定理より外接円の半径 RR は 2R=BCsin⁡∠BAC=824/25=253,R=256.\displaystyle 2R=\frac{BC}{\sin\angle BAC}=\frac{8}{24/25}=\frac{25}{3},\qquad R=\frac{25}{6}.

点 XX を中心に周上の点 YY を回転させると、YY は半径 ∣XY∣|XY| の円を描く。したがって距離 ∣XY∣|XY| が取り得る最小値を dd、最大値を MM とすると、少なくとも1回通過する領域は半径 dd と MM の円にはさまれた部分であり、その面積は π(M2−d2)\pi(M^2-d^2) である。頂点は周から除かれているため端の円が含まれない場合があるが、面積には影響しない。また、半径 rr の円と周との交点数が、その半径の円周上の各点が回転で通過される回数となる。

まず X=AX=A とする。2辺 AB,ACAB,AC 上には、距離が 0<r<50<r<5 となる点がそれぞれ1点ずつある。底辺 BCBC 上の点 (x,0)(x,0) までの距離は x2+9\sqrt{x^2+9} なので、0<r<30<r<3 では交点がなく、3<r<53<r<5 では2点ある。従って距離の上限は 55、下限は 00 であり、S(A)=25πS(A)=25\pi。また、周との交点がちょうど2点となるのは 0<r<30<r<3 であるから、S2(A)=9πS_2(A)=9\pi。

外心は対称軸上にあり、AA と BB から等距離となる条件から O=(0,−7/6)O=(0,-7/6) である。OO から底辺 BCBC までの距離は 7/67/6。OO から辺 AB,ACAB,AC までの距離は、半径 25/625/6 の外接円で弦の半分が 5/25/2 となる直角三角形より (256)2−(52)2=103.\displaystyle \sqrt{\left(\frac{25}{6}\right)^2-\left(\frac52\right)^2}=\frac{10}{3}. 頂点までの距離はすべて 25/625/6 なので、全周までの最小距離は 7/67/6、最大距離は 25/625/6。よって S(O)=π{(256)2−(76)2}=16π.\displaystyle S(O)=\pi\left\{\left(\frac{25}{6}\right)^2-\left(\frac76\right)^2\right\}=16\pi. 半径 rr が 7/6<r<10/37/6<r<10/3 のとき、円は底辺 BCBC と2点で交わり、他の辺とは交わらない。従ってちょうど2回通過される領域の面積は S2(O)=π{(103)2−(76)2}=39π4.\displaystyle S_2(O)=\pi\left\{\left(\frac{10}{3}\right)^2-\left(\frac76\right)^2\right\}=\frac{39\pi}{4}.

最後に XX が線分 OAOA 上にあるとし、X=(0,y)X=(0,y) とおく。−7/6≦y≦3-7/6\le y\le3 である。辺上の距離の最大値は端点で生じ、B,CB,C までの距離の平方は 16+y216+y^2、AA までの距離の平方は (3−y)2(3-y)^2 である。差は 7+6y≧07+6y\ge0 なので最大距離の平方は M2=16+y2M^2=16+y^2。

y≦0y\le0 では底辺への距離が −y-y で他の辺までの距離より小さい。y≧0y\ge0 では底辺への距離が yy、斜辺への距離が (12−4y)/5(12-4y)/5 であり、両者が等しいのは y=4/3y=4/3。よって最小距離は −7/6≦y≦4/3-7/6\le y\le4/3 で d=∣y∣d=|y|、4/3≦y≦34/3\le y\le3 で d=(12−4y)/5d=(12-4y)/5 となる。前者では S(X)=π(M2−d2)=16π.S(X)=\pi(M^2-d^2)=16\pi. 後者で S(X)=16πS(X)=16\pi となるには y2=((12−4y)/5)2y^2=((12-4y)/5)^2 が必要で、区間内ではこれは境界 y=4/3y=4/3 のみで成立する。従って該当する線分は OO から y=4/3y=4/3 までで、その長さは 43−(−76)=52.\displaystyle \frac43-\left(-\frac76\right)=\frac52. 以上より、空欄の値を得る。

この問題で使う考え方

  • 三角比と相互関係
  • 余弦定理
  • 正弦定理
  • 三角比による面積
  • 座標による距離
  • 円の性質

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