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富山大学/2022年度

富山大学 2022年 数学 第2問解答・解説

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1問題

富山大学2022年度第2問

自然数 n に対して I_n=(1/n)∫_0^π(1+x)sin^n x dx とおく。

(1) I_1 と I_2 を求めよ。答えは値のみを記せばよい。

(2) n≧3 のとき,等式 n^2 I_n=(n-1)(n-2)I_{n-2} が成り立つことを示せ。

(3) n≧2 のとき,I_{n-1}I_n を n を用いて表せ。

(4) n≧2 のとき,不等式 I_n<I_{n-1} が成り立つことを示せ。

(5) 極限 lim_{n→∞} n^3 I_n^2 を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)  I1=π+2,I2=π(π+2)8.(2)  n2In=(n−1)(n−2)In−2.(3)  In−1In=π(π+2)22n2(n−1).(4)  In<In−1.(5)  lim⁡n→∞n3In2=π(π+2)22.\displaystyle \begin{aligned} (1)\;&I_1=\pi+2,\quad I_2=\frac{\pi(\pi+2)}8.\\ (2)\;&n^2I_n=(n-1)(n-2)I_{n-2}.\\ (3)\;&I_{n-1}I_n=\frac{\pi(\pi+2)^2}{2n^2(n-1)}.\\ (4)\;&I_n<I_{n-1}.\\ (5)\;&\displaystyle\lim\limits _{n\to\infty}n^3I_n^2=\frac{\pi(\pi+2)^2}{2}. \end{aligned}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

Sn=∫0πsin⁡nx dx,c=1+π2=π+22.対称性から∫0πxsin⁡nx dx=π2Sn,In=cnSn.部分積分によりSn=[−sin⁡n−1xcos⁡x]0π+(n−1)∫0πsin⁡n−2xcos⁡2x dx=(n−1)(Sn−2−Sn),Sn=n−1nSn−2.S1=2,S2=π2よりI1=π+2,I2=π(π+2)8.In=c(n−1)n2Sn−2=(n−1)(n−2)n2In−2(n≧3).Pn=Sn−1Sn:P2=π,P3=2π3,Pn=n−2nPn−2 (n≧4),Pn=2πn (n≧2).In−1In=c2Pnn(n−1)=π(π+2)22n2(n−1).Jn=∫0π(1+x)sin⁡nx dxより0<Jn<Jn−1,In=Jnn<Jn−1n<Jn−1n−1=In−1.rn=SnSn−1:Sm<Sm−1 (m≧1),rnrn−1=n−1nよりn−1n<rn<1,rn→1.nSn2=n(Sn−1Sn)rn=2πrn→2π,したがってn3In2=c2nSn2⟶2πc2=π(π+2)22.\displaystyle \begin{gathered} S_n=\int_0^\pi\sin^n x\,dx,\quad c=1+\frac\pi2=\frac{\pi+2}{2}.\\ 対称性から\quad \int_0^\pi x\sin^n x\,dx=\frac\pi2S_n,\quad I_n=\frac cnS_n.\\[3pt] 部分積分により\quad S_n=\left[-\sin^{n-1}x\cos x\right]_0^\pi+(n-1)\int_0^\pi\sin^{n-2}x\cos^2x\,dx\\ =(n-1)(S_{n-2}-S_n),\quad S_n=\frac{n-1}{n}S_{n-2}.\\[3pt] S_1=2,\quad S_2=\frac\pi2\quad\text{より}\quad I_1=\pi+2,\quad I_2=\frac{\pi(\pi+2)}8.\\ I_n=\frac{c(n-1)}{n^2}S_{n-2}=\frac{(n-1)(n-2)}{n^2}I_{n-2}\quad(n\ge3).\\[3pt] P_n=S_{n-1}S_n:\quad P_2=\pi,\quad P_3=\frac{2\pi}{3},\quad P_n=\frac{n-2}{n}P_{n-2}\ (n\ge4),\quad P_n=\frac{2\pi}{n}\ (n\ge2).\\ I_{n-1}I_n=\frac{c^2P_n}{n(n-1)}=\frac{\pi(\pi+2)^2}{2n^2(n-1)}.\\[3pt] J_n=\int_0^\pi(1+x)\sin^n x\,dx\quad\text{より}\quad 0<J_n<J_{n-1},\\ I_n=\frac{J_n}{n}<\frac{J_{n-1}}n<\frac{J_{n-1}}{n-1}=I_{n-1}.\\[3pt] r_n=\frac{S_n}{S_{n-1}}:\quad S_m<S_{m-1}\ (m\ge1),\quad r_nr_{n-1}=\frac{n-1}{n}\quad\text{より}\quad \frac{n-1}{n}<r_n<1,\quad r_n\to1.\\ nS_n^2=n(S_{n-1}S_n)r_n=2\pi r_n\to2\pi,\\ \text{したがって}\quad n^3I_n^2=c^2nS_n^2\longrightarrow2\pi c^2=\frac{\pi(\pi+2)^2}{2}. \end{gathered}

この問題で使う考え方

  • 定積分
  • 不定積分・定積分の性質
  • 部分積分法
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 漸化式
  • 数列の極限

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