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和歌山県立医科大学/2018年度/前期

和歌山県立医科大学 2018年 数学 第2問解答・解説

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1問題

和歌山県立医科大学2018年度第2問

kk を0以上の整数とする。曲線 y=xsin⁡x (kπ≦x≦(k+1)π)y=x\sin x\ \left(k\pi\le x\le(k+1)\pi\right) と xx 軸で囲まれた図形を AkA_k とする。AkA_k の面積を SkS_k とし、AkA_k を xx 軸の周りに一回転させてできる立体の体積を VkV_k とする。

(1) SkS_k と VkV_k を求めよ。

(2) lim⁡k→∞Sk2Vk\displaystyle\lim\limits _{k\to\infty}\frac{S_k^2}{V_k} を求めよ。

(3) ∑k=0nSk≧900\displaystyle\sum\limits _{k=0}^{n}S_k\ge900 をみたす最小の整数 nn を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

各区間での正弦の符号を確認して面積を求め、回転体の体積は円板法で積分する。得られた式を用いて極限を計算し、最後は奇数の和と隣り合う整数の比較で最小性を確認する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)Sk=(2k+1)π,Vk=(3k2+3k+1)π46−π24\displaystyle \quad S_k=(2k+1)\pi,\quad V_k=\frac{(3k^2+3k+1)\pi^4}{6}-\frac{\pi^2}{4}\quad / (2)8π2\displaystyle \quad \frac{8}{\pi^2}\quad / (3)n=16\quad n=16

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)kπ≦x≦(k+1)πk\pi\le x\le(k+1)\pi では x≧0x\ge0 であり、(−1)ksin⁡x≧0(-1)^k\sin x\ge0 である。したがって、この区間では ∣xsin⁡x∣=(−1)kxsin⁡x|x\sin x|=(-1)^k x\sin x となるから、 Sk=(−1)k∫kπ(k+1)πxsin⁡x dx=(−1)k[−xcos⁡x+sin⁡x]kπ(k+1)π.\displaystyle S_k=(-1)^k\int_{k\pi}^{(k+1)\pi}x\sin x\,dx =(-1)^k[-x\cos x+\sin x]_{k\pi}^{(k+1)\pi}. 端点で sin⁡(mπ)=0, cos⁡(mπ)=(−1)m\sin(m\pi)=0,\ \cos(m\pi)=(-1)^m を用いると、 Sk=(−1)k{(k+1)π(−1)k+kπ(−1)k}=(2k+1)π.S_k=(-1)^k\{(k+1)\pi(-1)^k+k\pi(-1)^k\}=(2k+1)\pi.

領域を xx 軸の周りに回転したとき、各 xx における断面は半径 ∣xsin⁡x∣|x\sin x| の円板である。よって Vk=π∫kπ(k+1)πx2sin⁡2x dx.\displaystyle V_k=\pi\int_{k\pi}^{(k+1)\pi}x^2\sin^2x\,dx. sin⁡2x=(1−cos⁡2x)/2\sin^2x=(1-\cos2x)/2 および部分積分から ∫x2sin⁡2x dx=x36−x2sin⁡2x4−xcos⁡2x4+sin⁡2x8.\displaystyle \int x^2\sin^2x\,dx=\frac{x^3}{6}-\frac{x^2\sin2x}{4}-\frac{x\cos2x}{4}+\frac{\sin2x}{8}. x=mπx=m\pi では sin⁡2x=0, cos⁡2x=1\sin2x=0,\ \cos2x=1 だから、 Vk=π[x36−x4]kπ(k+1)π=(3k2+3k+1)π46−π24.\displaystyle V_k=\pi\left[\frac{x^3}{6}-\frac{x}{4}\right]_{k\pi}^{(k+1)\pi} =\frac{(3k^2+3k+1)\pi^4}{6}-\frac{\pi^2}{4}.

(2)(1)の結果より Sk2Vk=(2k+1)2π26(3k2+3k+1)−14.\displaystyle \frac{S_k^2}{V_k} =\frac{(2k+1)^2}{\dfrac{\pi^2}{6}(3k^2+3k+1)-\dfrac14}. k2k^2 で分子・分母を割ると、 lim⁡k→∞Sk2Vk=4π2⋅3/6=8π2.\displaystyle \lim\limits _{k\to\infty}\frac{S_k^2}{V_k} =\frac{4}{\pi^2\cdot3/6}=\frac{8}{\pi^2}.

(3)奇数の和より ∑k=0nSk=π∑k=0n(2k+1)=π(n+1)2.\displaystyle \sum\limits _{k=0}^{n}S_k=\pi\sum\limits _{k=0}^{n}(2k+1)=\pi(n+1)^2. n≧0n\ge0 の整数に対してこの和は nn とともに増加する。3.14<π<22/73.14<\pi<22/7 を用いると、 ∑k=015Sk=256π<256⋅227<900,∑k=016Sk=289π>289⋅3.14>900.\displaystyle \sum\limits _{k=0}^{15}S_k=256\pi<256\cdot\frac{22}{7}<900, \qquad \sum\limits _{k=0}^{16}S_k=289\pi>289\cdot3.14>900. したがって、条件を満たす最小の整数は n=16n=16 である。

この問題で使う考え方

  • 三角関数の相互関係
  • 曲線で囲まれた面積
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 部分積分法
  • 数列の極限
  • 定積分による体積
  • 等差数列の一般項と和

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