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山形大学/2019年度

山形大学 2019年 数学 第6問解答・解説

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1問題

山形大学2019年度第6問

aa と bb を互いに異なる正の定数とする.双曲線 x2a2−y2b2=1\displaystyle \frac{x^{2}}{a^{2}} -\frac{y^{2}}{b^{2}} = 1 と xx 軸との交点を A(a,0),B(-a,0) とする.x1x_{1} を ∣x1∣>a|x_{1}| > a を満たす実数とし,双曲線 x2a2−y2b2=1\displaystyle \frac{x^2}{a^2} -\frac{y^2}{b^2} = 1 と直線 x=x1x = x_1 との交点を P(x1,y1x_1, y_1),Q(x1,−y1x_1, -y_1) とする.このとき,次の問に答えよ.

(1) 実数 x1,y1x_{1}, y_{1} を用いて, 直線 AP と直線 BQ の交点 R の座標を表せ.

(2) (1) で求めた交点 R(x, y) の軌跡を求めよ.

(3) 原点 O を極とし, x 軸の正の部分を始線とする極座標を (r,ϕ)(r, \phi) とする.

(2) で求めた軌跡を極座標 (r,ϕ)(r, \phi) を用いて表せ.

(4) (2) で求めた軌跡が表す図形を L とする.図形 L を,原点を中心にして反時計回りに角度 θ だけ回転させた図形を L(θ)L(\theta) とする.ただし, 0<θ<π0 < \theta < \pi とする.図形 L と図形 L(θ)L(\theta) の交点の個数を n とするとき,これら n 個の交点の極座標を,定数 a, b および角度 θ を用いて表せ.

(5) (4) で求めた図形 L と図形 L(θ)L(\theta) の n 個の交点を V1,⋯ ,VnV_{1}, \cdots, V_{n} とし, それらの極座標を V1(r1,ϕ1),⋯ ,Vn(rn,ϕn)V_{1}(r_{1}, \phi_{1}), \cdots, V_{n}(r_{n}, \phi_{n}) とする. ただし, r1,⋯ ,rnr_{1}, \cdots, r_{n} は正の数とし, 0≦ϕ1<⋯<ϕn<2π0 \leq \phi_{1} < \cdots < \phi_{n} < 2\pi とする. 角度 θ\theta を 0<θ<π0 < \theta < \pi の範囲で動かしたとき, n 角形 V1⋯VnV_{1} \cdots V_{n} の面積の最小値を求めよ. また, そのときの θ\theta の値を求めよ.

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)R=(a2/x1,−ay1/x1)(1) R=(a^2/x_1,-a y_1/x_1)。 (2) 軌跡は x2/a2+y2/b2=1x^2/a^2+y^2/b^2=1 のうち四つの座標軸上の頂点を除いたもの。 (3) r=ab/√(b^2 cos^2φ+a^2 sin^2φ), r>0, φ≢kπ/2 (mod 2π)。 (4)n=4(4) n=4。角度順に (rA,θ/2),(rB,θ/2+π/2),(rA,θ/2+π),(rB,θ/2+3π/2),(r_A,θ/2),(r_B,θ/2+π/2),(r_A,θ/2+π),(r_B,θ/2+3π/2), ただし r_A=ab/√(b^2 cos^2(θ/2)+a^2 sin^2(θ/2)), r_B=ab/√(b^2 sin^2(θ/2)+a^2 cos^2(θ/2))。 (5) 最小面積は 4a2b2/(a2+b2)4a^2b^2/(a^2+b^2)、そのとき θ=π/2θ=π/2。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

・ 双曲線上の点なので y12b2=x12a2−1.\displaystyle \frac{y_1^2}{b^2}=\frac{x_1^2}{a^2}-1. 直線の方程式は AP: y=y1x1−a(x−a),BQ: y=−y1x1+a(x+a).\displaystyle AP:\ y=\frac{y_1}{x_1-a}(x-a),\qquad BQ:\ y=-\frac{y_1}{x_1+a}(x+a). これらを連立し、y1≠0y_1\ne0 を用いると x1x=a2x_1x=a^2 となる。これを直線 APAP に代入すれば R=(a2x1,−ay1x1).\displaystyle R=\left(\frac{a^2}{x_1},-\frac{ay_1}{x_1}\right).

・ R=(x,y)R=(x,y) とおくと x2a2+y2b2=a2x12(1+y12b2)=a2x12⋅x12a2=1.\displaystyle \frac{x^2}{a^2}+\frac{y^2}{b^2} =\frac{a^2}{x_1^2}\left(1+\frac{y_1^2}{b^2}\right) =\frac{a^2}{x_1^2}\cdot\frac{x_1^2}{a^2}=1. また ∣x1∣>a|x_1|>a より 0<∣x∣=a2/∣x1∣<a0<|x|=a^2/|x_1|<a であり、y1≠0y_1\ne0 から y≠0y\ne0 である。逆に、この楕円上で x≠0, y≠0x\ne0,\ y\ne0 を満たす点に対し x1=a2/x, y1=−ay/xx_1=a^2/x,\ y_1=-ay/x とおけば ∣x1∣>a|x_1|>a かつ x12a2−y12b2=1\displaystyle \frac{x_1^2}{a^2}-\frac{y_1^2}{b^2}=1 となる。したがって軌跡は x2a2+y2b2=1\displaystyle \frac{x^2}{a^2}+\frac{y^2}{b^2}=1 上から座標軸上の4頂点を除いた図形である。

・ x=rcos⁡ϕ, y=rsin⁡ϕx=r\cos\phi,\ y=r\sin\phi を代入すると r2(cos⁡2ϕa2+sin⁡2ϕb2)=1,r=abb2cos⁡2ϕ+a2sin⁡2ϕ.\displaystyle r^2\left(\frac{\cos^2\phi}{a^2}+\frac{\sin^2\phi}{b^2}\right)=1, \qquad r=\frac{ab}{\sqrt{b^2\cos^2\phi+a^2\sin^2\phi}}. 軌跡では軸上の点を除くので ϕ≢kπ/2(mod2π)\phi\not\equiv k\pi/2\pmod{2\pi} である。

・ 交点の偏角を ϕ\phi とすると、点が LL と L(θ)L(\theta) の両方に属する条件は、半径が一致すること、すなわち cos⁡2ϕa2+sin⁡2ϕb2=cos⁡2(ϕ−θ)a2+sin⁡2(ϕ−θ)b2\displaystyle \frac{\cos^2\phi}{a^2}+\frac{\sin^2\phi}{b^2} =\frac{\cos^2(\phi-\theta)}{a^2}+\frac{\sin^2(\phi-\theta)}{b^2} である。a≠ba\ne b より cos⁡2ϕ=cos⁡2(ϕ−θ)\cos^2\phi=\cos^2(\phi-\theta) となり、 ϕ=θ2+kπ2(k=0,1,2,3)\displaystyle \phi=\frac{\theta}{2}+\frac{k\pi}{2}\quad(k=0,1,2,3) を得る。これらはどれも除外された軸上の点ではないため n=4n=4。半径は kk が偶数のとき rA=abb2cos⁡2(θ/2)+a2sin⁡2(θ/2),\displaystyle r_A=\frac{ab}{\sqrt{b^2\cos^2(\theta/2)+a^2\sin^2(\theta/2)}}, 奇数のとき rB=abb2sin⁡2(θ/2)+a2cos⁡2(θ/2)\displaystyle r_B=\frac{ab}{\sqrt{b^2\sin^2(\theta/2)+a^2\cos^2(\theta/2)}} である。偏角の昇順に並べると、求める極座標は (rA,θ/2), (rB,θ/2+π/2), (rA,θ/2+π), (rB,θ/2+3π/2).(r_A,\theta/2),\ (r_B,\theta/2+\pi/2),\ (r_A,\theta/2+\pi),\ (r_B,\theta/2+3\pi/2).

・ 隣り合う頂点の偏角の差はすべて π/2\pi/2 である。原点を結んで4つの三角形に分けると、各三角形の面積は 12rArBsin⁡(π/2)\displaystyle \frac12r_Ar_B\sin(\pi/2) なので、四角形の面積は S=2rArB=2CACB,CA=cos⁡2(θ/2)a2+sin⁡2(θ/2)b2,CB=sin⁡2(θ/2)a2+cos⁡2(θ/2)b2.\displaystyle S=2r_Ar_B=\frac{2}{\sqrt{C_A C_B}}, \quad C_A=\frac{\cos^2(\theta/2)}{a^2}+\frac{\sin^2(\theta/2)}{b^2},\quad C_B=\frac{\sin^2(\theta/2)}{a^2}+\frac{\cos^2(\theta/2)}{b^2}. u=cos⁡2(θ/2), v=sin⁡2(θ/2)u=\cos^2(\theta/2),\ v=\sin^2(\theta/2) とおくと CACB=1a2b2+uv(1a2−1b2)2.\displaystyle C_A C_B=\frac1{a^2b^2}+uv\left(\frac1{a^2}-\frac1{b^2}\right)^2. a≠ba\ne b であり、uv=14sin⁡2θ≦14\displaystyle uv=\frac14\sin^2\theta\le\frac14 は θ=π/2\theta=\pi/2 のとき最大となる。よって SS はこのとき最小であり、 Smin⁡=214(1/a2+1/b2)2=4a2b2a2+b2.\displaystyle S_{\min}=\frac{2}{\sqrt{\frac14(1/a^2+1/b^2)^2}} =\frac{4a^2b^2}{a^2+b^2}.

この問題で使う考え方

  • 直線交点
  • 逆の確認
  • 回転
  • 三角恒等式

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