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横浜市立大学/2003年度/前期

横浜市立大学 2003年 数学 第2問解答・解説

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1問題

横浜市立大学2003年度第2問

次の(カ),(キ),(ク),(ケ)(\text{カ}), (\text{キ}), (\text{ク}), (\text{ケ})の空欄に適する数または式を解答用紙の所定の欄に記入せよ。   (1) 座標平面上の曲線 C:y=x2+1 (x>0)C:y=\sqrt{x^{2}+1}\ (x>0) の点 P(t,t2+1)P(t,\sqrt{t^{2}+1}) における CC の接線と xx 軸との交点を QQ とし,PP から xx 軸に下ろした垂線の足を RR とする。三角形 PQRPQR の面積 S(t)S(t) を tt を用いて表すと カ\boxed{\text{カ}} となる。また,S(t)S(t) の最小値は キ\boxed{\text{キ}} である。   (2) 定積分 ∫02π∣xsin⁡x∣ dx\displaystyle \int_{0}^{2\pi}|x\sin x|\,dx の値は ク\boxed{\text{ク}} である。   (3) 複素数 z=−1+iz=-1+i に対して,集合 S={a0+a1z+a2z2∣a0,a1,a2 は 0 または 1}S=\left\{a_{0}+a_{1}z+a_{2}z^{2}\mid a_{0},a_{1},a_{2}\text{ は }0\text{ または }1\right\} を考える。SS のなかで絶対値が最大の複素数は ケ\boxed{\text{ケ}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

接線の傾きを導関数で求め、面積は平方差の因数分解で最小値を示す。定積分は絶対値の符号を分けて部分積分し、複素数の最大絶対値は係数の全組合せを列挙して比較する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)S(t)=12(t+1t)t2+1,min⁡S(t)=334 (t=12);\displaystyle \quad S(t)=\frac{1}{2}\left(t+\frac{1}{t}\right)\sqrt{t^{2}+1},\quad \min S(t)=\frac{3\sqrt{3}}{4}\space{}(t=\frac{1}{\sqrt{2}});\qquad (2)4π;\quad 4\pi;\qquad (3)1−2i\quad 1-2i

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) t>0t>0 とおく。曲線を y=f(x)=x2+1\sqrt{x^{2}+1} とすると、  f′(x)=xx2+1.\displaystyle f'(x)=\frac{x}{\sqrt{x^{2}+1}}.  したがって、点 P(t,t2+1\sqrt{t^{2}+1}) における接線は  y−t2+1=tt2+1(x−t).\displaystyle y-\sqrt{t^{2}+1}=\frac{t}{\sqrt{t^{2}+1}}(x-t).  この直線と x 軸との交点を Q(q,0) とすると、  −t2+1=tt2+1(q−t)\displaystyle -\sqrt{t^{2}+1}=\frac{t}{\sqrt{t^{2}+1}}(q-t)  より tq=-1、すなわち q=-1t\displaystyle \frac{1}{t} である。R=(t,0) であり、t>0t>0 だから QR=t+1t\displaystyle \frac{1}{t}、また P から x 軸までの高さは t2+1\sqrt{t^{2}+1} である。よって  S(t)=12(t+1t)t2+1.\displaystyle S(t)=\frac{1}{2}\left(t+\frac{1}{t}\right)\sqrt{t^{2}+1}.    最小値を調べるため u=t^{2}>0 とおくと、  S(t)2=14(u2+3u+3+1u).\displaystyle S(t)^{2}=\frac{1}{4}\left(u^{2}+3u+3+\frac{1}{u}\right).  ここで  S(t)2−2716=(2u−1)2(u+4)16u≧0.\displaystyle S(t)^{2}-\frac{27}{16}=\frac{(2u-1)^{2}(u+4)}{16u}\geq 0.  等号は u=12\displaystyle \frac{1}{2}、すなわち t=12\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}} のときに成り立つ。S(t)>0 なので、S(t) の最小値は 334\displaystyle \frac{3\sqrt{3}}{4} である。    (2) 0≦\leq x≦\leq 2π\pi では x≧\geq0 であり、sin⁡\sin x は [0,π\pi] で非負、[π\pi,2π\pi] で非正だから、  ∫02π∣xsin⁡x∣ dx=∫0πxsin⁡x dx−∫π2πxsin⁡x dx.\displaystyle \int_{0}^{2\pi}|x\sin x|\,dx=\int_{0}^{\pi}x\sin x\,dx-\int_{\pi}^{2\pi}x\sin x\,dx.  部分積分により原始関数は -xcos⁡\cos x+sin⁡\sin x である。したがって  ∫02π∣xsin⁡x∣ dx=[−xcos⁡x+sin⁡x]0π−[−xcos⁡x+sin⁡x]π2π=π−(−3π)=4π.\displaystyle \int_{0}^{2\pi}|x\sin x|\,dx=[-x\cos x+\sin x]_{0}^{\pi}-[-x\cos x+\sin x]_{\pi}^{2\pi}=\pi-(-3\pi)=4\pi.    (3) z=-1+i より z^{2}=-2i である。したがって  a0+a1z+a2z2=(a0−a1)+(a1−2a2)i.a_{0}+a_{1}z+a_{2}z^{2}=(a_{0}-a_{1})+(a_{1}-2a_{2})i.  (a_{0},a_{1},a_{2}) は 0 または 1 なので、8通りを調べると  (a0,a1,a2)a0+a1z+a2z2絶対値(0,0,0)00(0,0,1)−2i2(0,1,0)−1+i2(0,1,1)−1−i2(1,0,0)11(1,0,1)1−2i5(1,1,0)i1(1,1,1)−i1\begin{array}{c|c|c}\quad (a_{0},a_{1},a_{2})&a_{0}+a_{1}z+a_{2}z^{2}&\text{絶対値}\\\hline\quad (0,0,0)&0&0\\\quad (0,0,1)&-2i&2\\\quad (0,1,0)&-1+i&\sqrt{2}\\\quad (0,1,1)&-1-i&\sqrt{2}\\\quad (1,0,0)&1&1\\\quad (1,0,1)&1-2i&\sqrt{5}\\\quad (1,1,0)&i&1\\\quad (1,1,1)&-i&1\quad \end{array}  5\sqrt{5}>2 であるから、絶対値が最大となる複素数は 1-2i である。

この問題で使う考え方

  • 多項式の導関数
  • 合成関数の微分
  • 曲線の接線
  • 不定積分
  • 定積分
  • 部分積分法
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 複素数の四則演算

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