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横浜市立大学/2003年度/前期

横浜市立大学 2003年 数学 第1問解答・解説

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1問題

横浜市立大学2003年度第1問

次の(ア),(イ),(ウ),(エ)(\text{ア}), (\text{イ}), (\text{ウ}), (\text{エ})の空欄に適する数または式を解答用紙の所定の欄に記入せよ。   (1) 各組が13枚ずつからなる赤,青,黄,緑の4組のカードがあり,それぞれ1から13までの番号が1つずつ書かれている。この52枚のカードは1つの袋に入っている。AA と BB の2人が次のようなゲームをする。この袋から1枚のカードをぬきだすとき,そのカードの色が赤であるか,またはカードの番号が10以上であれば AA の勝ち,それ以外であれば BB の勝ちとする。1回のゲームで AA が勝つ確率は ア\boxed{\text{ア}} である。このゲームを nn 回行うとき,AA が kk 回勝つ確率は イ\boxed{\text{イ}} となる。ただし,1回のゲームが終わるごとに,カードはもとに戻すものとする。   (2) 下図において点 AA から出発して,線分に沿って移動する動点 PP を考える。

頂点Aが左下、Bが右下、Cが上の三角形ABCの図。辺AC上にD、辺AB上にE、辺BC上にFがあり、D,E,Fを結ぶ3本の線分が中央に逆向きの三角形を作る。

PP は各点 A,B,C,D,E,FA,B,C,D,E,F において,1度通過した線分を除いて等しい確率で次の点に向かって移動する。ただし,A,B,CA,B,C のどれかに到達したら,そこで運動は終了する。このとき,PP が AA に戻る確率は ウ\boxed{\text{ウ}} である。また,BB に到達する確率は エ\boxed{\text{エ}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) ア=2552,\displaystyle =\frac{25}{52},\quad イ=(nk)(2552)k(2752)n−k (0≦k≦n);\displaystyle =\binom{n}{k}\left(\frac{25}{52}\right)^k\left(\frac{27}{52}\right)^{n-k}\space{}(0\leq k\leq n);\qquad (2) ウ=427,\displaystyle =\frac{4}{27},\quad エ=2354.\displaystyle =\frac{23}{54}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) Aが勝つカードは,赤の13枚と,赤以外で番号が10以上のカード12枚である。したがって1回のゲームでAが勝つ確率は 13+3⋅452=2552\displaystyle \frac{13+3\cdot4}{52}=\frac{25}{52},Bが勝つ確率は 1−2552=2752\displaystyle 1-\frac{25}{52}=\frac{27}{52} である。カードを毎回戻すので各回の勝敗は独立である。n回のうちAが勝つk回の選び方は (nk)\displaystyle \binom{n}{k} 通りで,それぞれの確率は (2552)k(2752)n−k\displaystyle \left(\frac{25}{52}\right)^k\left(\frac{27}{52}\right)^{n-k} だから,求める確率は (nk)(2552)k(2752)n−k\displaystyle \binom{n}{k}\left(\frac{25}{52}\right)^k\left(\frac{27}{52}\right)^{n-k} である(n,kn,k は整数,0≦k≦n0\leq k\leq n)。  (2) Aから最初に進める線分はAD,AEの2本で,それぞれの確率は 12\displaystyle \frac12 である。まずADを進んだ場合を考える。DではADを再び使えないので,次の候補DC,DE,DFのうち1本を選び,各確率は 13\displaystyle \frac13 である。Aへ戻る経路は,DからEへ進んでEからAへ進む場合,またはDからF,FからE,EからAと進む場合に限られる。前者ではEに着いたときDEを使っているため,EA,EB,EFの3本が候補であり,EAを選ぶ確率は 13\displaystyle \frac13 である。後者ではFでDFを使った後の候補がFB,FC,FEの3本,さらにEでEFを使った後の候補がEA,EB,EDの3本となる。したがって,ADを最初に進んだときAへ戻る確率は 13⋅13+13⋅13⋅13=427\displaystyle \frac13\cdot\frac13+\frac13\cdot\frac13\cdot\frac13=\frac{4}{27} である。図の線分の配置は,Aを通る対称軸に関してDとEを入れ替える対称性をもつので,最初にAEを進んだ場合もAへ戻る確率は 427\displaystyle \frac{4}{27} である。よってウは 12⋅427+12⋅427=427\displaystyle \frac12\cdot\frac{4}{27}+\frac12\cdot\frac{4}{27}=\frac{4}{27} となる。  同じ対称性でAを固定してBとCを入れ替えると,Bに到達する確率とCに到達する確率は等しい。また,動きは有限本の線分を重複なくたどり,DではC,EではB,FではBまたはCへ向かう未使用線分が残っているため,必ずA,B,Cのいずれかで終了する。したがってBとCに到達する確率の和は 1−427=2327\displaystyle 1-\frac{4}{27}=\frac{23}{27} であり,エは 12⋅2327=2354\displaystyle \frac12\cdot\frac{23}{27}=\frac{23}{54} である。

この問題で使う考え方

  • 独立試行・二項分布

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