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横浜市立大学/2003年度/前期

横浜市立大学 2003年 数学 第4問解答・解説

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1問題

横浜市立大学2003年度第4問

実数 λ=1+52,μ=1−52\displaystyle \lambda=\frac{1+\sqrt{5}}{2},\qquad \mu=\frac{1-\sqrt{5}}{2} と行列 A=(3221)A=\begin{pmatrix}3&2\\2&1\end{pmatrix} に対して fn=15(λn−μn),An=(anbncndn)(n=1,2,3,…)\displaystyle f_{n}=\frac{1}{\sqrt{5}}(\lambda^{n}-\mu^{n}),\qquad A^{n}=\begin{pmatrix}a_{n}&b_{n}\\c_{n}&d_{n}\end{pmatrix}\quad(n=1,2,3,\ldots) とおく。このとき,次の問いに答えよ。

(1) すべての n=1,2,3,…n=1,2,3,\ldots に対して fn+2=fn+1+fnf_{n+2}=f_{n+1}+f_{n} が成り立つことを証明せよ。

(2) すべての n=1,2,3,…n=1,2,3,\ldots に対して 2fn+1+fn=fn+3,3fn+1+2fn=fn+42f_{n+1}+f_{n}=f_{n+3},\qquad 3f_{n+1}+2f_{n}=f_{n+4} が成り立つことを証明せよ。

(3) すべての n=1,2,3,…n=1,2,3,\ldots に対して (anbncndn)=(f3n+1f3nf3nf3n−1)\begin{pmatrix}a_{n}&b_{n}\\c_{n}&d_{n}\end{pmatrix}=\begin{pmatrix}f_{3n+1}&f_{3n}\\f_{3n}&f_{3n-1}\end{pmatrix} が成り立つことを証明せよ。

(4) lim⁡n→∞1nlog⁡(an+bn+cn+dn)\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}\frac{1}{n}\log(a_{n}+b_{n}+c_{n}+d_{n}) を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) fn+2=fn+1+fnf_{n+2}=f_{n+1}+f_n。 / (2) fn+3=2fn+1+fn,fn+4=3fn+1+2fnf_{n+3}=2f_{n+1}+f_n,\quad f_{n+4}=3f_{n+1}+2f_n。 / (3) An=(f3n+1f3nf3nf3n−1)A^n=\begin{pmatrix}f_{3n+1}&f_{3n}\\f_{3n}&f_{3n-1}\end{pmatrix}。 / (4) 3log⁡λ=3log⁡(1+52)\displaystyle 3\log\lambda=3\log\left(\frac{1+\sqrt5}{2}\right)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) λ2=λ+1,μ2=μ+1\lambda^2=\lambda+1,\mu^2=\mu+1 なので、それぞれに λn,μn\lambda^n,\mu^n を掛けて差をとり、5\sqrt5 で割ると fn+2=fn+1+fnf_{n+2}=f_{n+1}+f_n。 (2) この式を続けて用いれば fn+3=2fn+1+fn,fn+4=3fn+1+2fn.f_{n+3}=2f_{n+1}+f_n,\qquad f_{n+4}=3f_{n+1}+2f_n. (3) f1=f2=1,f3=2,f4=3f_1=f_2=1,f_3=2,f_4=3 より n=1n=1 は成立。nn で成立すると仮定して右から AA を掛けると An+1=(3f3n+1+2f3n2f3n+1+f3n3f3n+2f3n−12f3n+f3n−1)=(f3n+4f3n+3f3n+3f3n+2).A^{n+1}=\begin{pmatrix}3f_{3n+1}+2f_{3n}&2f_{3n+1}+f_{3n}\\3f_{3n}+2f_{3n-1}&2f_{3n}+f_{3n-1}\end{pmatrix}=\begin{pmatrix}f_{3n+4}&f_{3n+3}\\f_{3n+3}&f_{3n+2}\end{pmatrix}. よって数学的帰納法により成立する。 (4) 成分の和を SnS_n とおくと Sn=f3n+1+2f3n+f3n−1=λ3n(2+5)−(2−5)(μ/λ)3n5.\displaystyle S_n=f_{3n+1}+2f_{3n}+f_{3n-1}=\lambda^{3n}\frac{(2+\sqrt5)-(2-\sqrt5)(\mu/\lambda)^{3n}}{\sqrt5}. ここでは λ+λ−1=5,μ+μ−1=−5\lambda+\lambda^{-1}=\sqrt5,\mu+\mu^{-1}=-\sqrt5 を用いた。∣μ/λ∣<1|\mu/\lambda|<1 なので右の分数は正の定数 (2+5)/5(2+\sqrt5)/\sqrt5 に収束する。したがって lim⁡n→∞log⁡Snn=3log⁡λ=3log⁡1+52.\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}\frac{\log S_n}{n}=3\log\lambda=3\log\frac{1+\sqrt5}{2}.

この問題で使う考え方

  • 数学的帰納法
  • 成分計算

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