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秋田大学/2009年度

秋田大学 2009年 数学 第4問解答・解説

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1問題

秋田大学2009年度第4問

α\alpha は定数とし, f(x)=−sin⁡x+αxf(x) = -\sin x + \alpha x とする。 g(x)g(x) は連続関数で

f(x)=∫0x(t−x)g(t)dt\displaystyle f (x) = \int_ {0} ^ {x} (t - x) g (t) d t

を満たすとする。また, h(x)=e−x∣g(x)∣h(x)=e^{-x}|g(x)| とする。次の問いに答えよ。

(i) 定数 α\alpha と関数 g(x)g(x) を求めよ。

(ii) 0 < x < 2πにおいて関数 h(x) の増減を調べ, 極値を求めよ。

(iii) 関数 e−x(sin⁡x+cos⁡x)e^{-x}(\sin x + \cos x) の導関数を求めよ。

(iv) k = 1, 2, 3, …… に対して Ik=∫(2k−1)π2kπh(x)dx\displaystyle I_{k} = \int_{(2k-1)\pi}^{2k\pi} h(x) dx とするとき, lim⁡n→∞∑k=1nIk\displaystyle \lim\limits _{n \to \infty} \sum\limits _{k=1}^{n} I_{k} を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (i) α=1,g(x)=−sin⁡x\alpha=1,\quad g(x)=-\sin x。(ii) hhは(0,π4),(π,5π4)\displaystyle \left(0,\frac\pi4\right),\left(\pi,\frac{5\pi}4\right)で増加、(π4,π),(5π4,2π)\displaystyle \left(\frac\pi4,\pi\right),\left(\frac{5\pi}4,2\pi\right)で減少。極大値はe−π/42,e−5π/42\displaystyle \frac{e^{-\pi/4}}{\sqrt2},\quad\frac{e^{-5\pi/4}}{\sqrt2}、極小値は00。(iii) −2e−xsin⁡x-2e^{-x}\sin x。(iv) 12(eπ−1)\displaystyle \frac{1}{2(e^\pi-1)}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(i)

積分式を f(x)=∫0xtg(t) dt−x∫0xg(t) dt\displaystyle f(x)=\int_0^x t g(t)\,dt-x\int_0^x g(t)\,dt と分け、微積分の基本定理を用いると f′(x)=xg(x)−∫0xg(t) dt−xg(x)=−∫0xg(t) dt,f′′(x)=−g(x).\displaystyle f'(x)=xg(x)-\int_0^x g(t)\,dt-xg(x)=-\int_0^x g(t)\,dt, \qquad f''(x)=-g(x). したがって f′(0)=0f'(0)=0 であり、与式から f′(0)=−1+αf'(0)=-1+\alpha なので α=1\alpha=1。また f′′(x)=sin⁡xf''(x)=\sin x より g(x)=−sin⁡xg(x)=-\sin x である。実際、 ∫0x(t−x)(−sin⁡t) dt=x−sin⁡x\displaystyle \int_0^x(t-x)(-\sin t)\,dt=x-\sin x となり、与式に一致する。

(ii)

h(x)=e−x∣sin⁡x∣h(x)=e^{-x}|\sin x| である。0<x<π0<x<\pi では h′(x)=e−x(cos⁡x−sin⁡x),h'(x)=e^{-x}(\cos x-\sin x), したがって 0<x<π/40<x<\pi/4 で増加し、π/4<x<π\pi/4<x<\pi で減少する。π<x<2π\pi<x<2\pi では h′(x)=e−x(sin⁡x−cos⁡x),h'(x)=e^{-x}(\sin x-\cos x), したがって π<x<5π/4\pi<x<5\pi/4 で増加し、5π/4<x<2π5\pi/4<x<2\pi で減少する。x=π/4,5π/4x=\pi/4,5\pi/4 で極大値 e−π/42,e−5π/42\displaystyle \frac{e^{-\pi/4}}{\sqrt{2}},\qquad \frac{e^{-5\pi/4}}{\sqrt{2}} をとり、x=πx=\pi で極小値 00 をとる。

(iii)

積の微分法から ddx{e−x(sin⁡x+cos⁡x)}=e−x{(cos⁡x−sin⁡x)−(sin⁡x+cos⁡x)}=−2e−xsin⁡x.\displaystyle \frac{d}{dx}\left\{e^{-x}(\sin x+\cos x)\right\} =e^{-x}\{(\cos x-\sin x)-(\sin x+\cos x)\} =-2e^{-x}\sin x.

(iv)

(2k−1)π<x<2kπ(2k-1)\pi<x<2k\pi では sin⁡x<0\sin x<0 だから、(iii)より Ik=12[e−x(sin⁡x+cos⁡x)](2k−1)π2kπ=12(e−2kπ+e−(2k−1)π).\displaystyle I_k=\frac12\left[e^{-x}(\sin x+\cos x)\right]_{(2k-1)\pi}^{2k\pi} =\frac12\left(e^{-2k\pi}+e^{-(2k-1)\pi}\right). e−2π<1e^{-2\pi}<1 より等比級数を用いて lim⁡n→∞∑k=1nIk=12(e−2π+e−π1−e−2π)=12(eπ−1).\displaystyle \begin{aligned} \lim\limits _{n\to\infty}\sum\limits _{k=1}^{n} I_k &=\frac12\left(\frac{e^{-2\pi}+e^{-\pi}}{1-e^{-2\pi}}\right)\\ &=\frac{1}{2(e^\pi-1)}. \end{aligned}

積分条件を微分してαとgを求める。h=e^(−x)|sin x|はsin xの符号ごとに微分式を分け、導関数の符号変化から増減・極値を確定する。指定関数の微分を使ってIkI_kを端点値に直し、等比級数の和で極限を求める。

この問題で使う考え方

  • 微積分の基本定理
  • 積の微分法と符号による増減判定
  • 定積分の原始関数評価
  • 無限等比級数

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