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秋田大学/2009年度

秋田大学 2009年 数学 第2問解答・解説

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1問題

秋田大学2009年度第2問

座標平面上で, 不等式 x2+y2≦1x^{2} + y^{2} \leq 1 の表す領域を DD とする。点 (x,y)(x, y) がこの領域 DD を動くとき, 次の問いに答えよ。

(i) s=x+ys = x + y , t = xy とするとき, 点 (s,t)(s, t) 全体の集合が表す領域を求めて st 平面上に図示せよ。

(ii) a≧0a \geq 0 に対して, (a−x)(a−y)(a - x)(a - y) の最小値を a を用いて表せ。

(iii) 3枚の硬貨を同時に投げるとき, 表が出た硬貨の枚数をbとする。 (b−x)(b−y)(b - x)(b - y) の最小値をMとするとき, Mの期待値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (i)
    −2≦s≦2,s2−12≦t≦s24\displaystyle -\sqrt2\le s\le\sqrt2,\quad\frac{s^2-1}{2}\le t\le\frac{s^2}{4}(境界を含む)
  • (ii)
    M(a)={a2−12(0≦a≦2),a2−2a+12(a≧2).\displaystyle M(a)=\begin{cases}\frac{a^2-1}{2}&(0\le a\le\sqrt2),\\a^2-\sqrt2a+\frac12&(a\ge\sqrt2).\end{cases}
  • (iii)
    E[M]=4516−928=9(5−22)16\displaystyle \mathbb E[M]=\frac{45}{16}-\frac{9\sqrt2}{8}=\frac{9(5-2\sqrt2)}{16}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(i) s=x+y, t=xys=x+y,\ t=xy とおく。x2+y2=s2−2t≦1x^2+y^2=s^2-2t\le1 から t≧s2−12\displaystyle t\ge\dfrac{s^2-1}{2} であり、(x−y)2=s2−4t≧0(x-y)^2=s^2-4t\ge0 から t≦s24\displaystyle t\le\dfrac{s^2}{4} である。上下限の両立条件は s2≦2s^2\le2、すなわち −2≦s≦2-\sqrt2\le s\le\sqrt2 となる。逆にこの範囲で両不等式を満たすとき、u2−su+t=0u^2-su+t=0 は判別式 s2−4t≧0s^2-4t\ge0 をもち、実数の根 x,yx,y をとる。このとき x2+y2=s2−2t≦1x^2+y^2=s^2-2t\le1 なので、この条件は十分でもある。求める領域は −2≦s≦2,s2−12≦t≦s24\displaystyle -\sqrt2\le s\le\sqrt2,\qquad \frac{s^2-1}{2}\le t\le\frac{s^2}{4} である。stst 平面では、下側の放物線 t=(s2−1)/2t=(s^2-1)/2 と上側の放物線 t=s2/4t=s^2/4 の間を、交点 (±2,1/2)(\pm\sqrt2,1/2) を含めて塗る。

横軸 s・縦軸 t(矢印付き)の st 平面に、赤い放物線 t=s²/4(原点Oを通る)と青い放物線 t=(s²−1)/2(t軸と −1/2 で交わる)が −√2≦s≦√2 で描かれ、その間が薄紫に塗られている。両曲線は黒点 (−√2, 1/2) と (√2, 1/2) で交わり、そこから s軸の目盛 −√2、√2 と t軸の目盛 1/2 へ灰色の破線が引かれている。赤い式は放物線の内側、青い式は右外側に離して置かれ、図の下に「塗った部分が求める領域(境界を含む)」とある。

(ii) (a−x)(a−y)=a2−as+t(a-x)(a-y)=a^2-as+t であり、固定した ss についてこれは tt の増加関数だから、最小値は t=(s2−1)/2t=(s^2-1)/2 のときにとる。したがって a2−as+s2−12=(s−a)22+a2−12,−2≦s≦2.\displaystyle a^2-as+\frac{s^2-1}{2}=\frac{(s-a)^2}{2}+\frac{a^2-1}{2},\qquad -\sqrt2\le s\le\sqrt2. 0≦a≦20\le a\le\sqrt2 なら頂点 s=as=a が区間内にあり M(a)=(a2−1)/2M(a)=(a^2-1)/2。a≧2a\ge\sqrt2 なら最も近い許容値は s=2s=\sqrt2 なので M(a)=a2−2a+1/2M(a)=a^2-\sqrt2a+1/2。

(iii) 表の枚数 bb は 0,1,2,30,1,2,3 をそれぞれ確率 1/8,3/8,3/8,1/81/8,3/8,3/8,1/8 でとる。(ii)から M(0)=−12,M(1)=0,M(2)=92−22,M(3)=192−32.\displaystyle M(0)=-\frac12,\quad M(1)=0,\quad M(2)=\frac92-2\sqrt2,\quad M(3)=\frac{19}{2}-3\sqrt2. よって E[M]=18(M(0)+3M(1)+3M(2)+M(3))=18(−12+3(92−22)+192−32)=4516−928=9(5−22)16.\displaystyle \begin{aligned} \mathbb E[M] &=\frac18\left(M(0)+3M(1)+3M(2)+M(3)\right)\\ &=\frac18\left(-\frac12+3\left(\frac92-2\sqrt2\right)+\frac{19}{2}-3\sqrt2\right)\\ &=\frac{45}{16}-\frac{9\sqrt2}{8} =\frac{9(5-2\sqrt2)}{16}. \end{aligned}

この問題で使う考え方

  • 対称式への置換
  • 領域上の二次関数の最小化
  • 二項分布と期待値

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