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筑波大学/2002年度

筑波大学 2002年 数学 第3問解答・解説

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1問題

筑波大学2002年度第3問

x≧0x \geq 0 で定義された連続関数 f(x)f(x) に対して、関数 g(x)g(x) (x>0)(x > 0) を次のように定める。

g(x)=∫0xf(t)dt(0<x<1)\displaystyle g (x) = \int_ {0} ^ {x} f (t) d t \quad (0 < x < 1)

g(x)=∫x−1xf(t)dt(x≧1)\displaystyle g (x) = \int_ {x - 1} ^ {x} f (t) d t \quad (x \geq 1)

このとき、次の問いに答えよ。

(1) x≠1x \neq 1 における導関数 g′(x)g'(x) を求めよ。

(2) f(x)=2πcos⁡(2πx)f(x)=2\pi\cos(2\pi x) のとき、 g(x)g(x) を求めよ。

(3) 次のような g(x)g(x) を定める f(x)f(x) を求めよ。

g(x)=sin⁡(2πx)+x(0<x<1)g (x) = \sin (2 \pi x) + x \quad (0 < x < 1)

g(x)=1(x≧1)g (x) = 1 \quad (x \geq 1)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    g′(x)=f(x)(0<x<1)g′(x)=f(x) (0<x<1)、g′(x)=f(x)−f(x−1)(x>1)g′(x)=f(x)−f(x−1) (x>1)
  • (2)
    g(x)={sin⁡(2πx),0<x<1,0,x≧1.g(x)=\begin{cases}\sin(2\pi x),&0<x<1,\\0,&x\ge1.\end{cases}
  • (3)
    f(x)=1+2πcos⁡(2πx)(x≧0)f(x)=1+2\pi\cos(2\pi x)\quad(x\ge0)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 0<x<10<x<1 のとき、積分の上端だけが xx なので、微積分の基本定理から g′(x)=f(x).g'(x)=f(x). x>1x>1 のときは積分区間の上下端がそれぞれ xx、x−1x-1 だから g′(x)=f(x)−f(x−1).g'(x)=f(x)-f(x-1). 従って g′(x)={f(x)(0<x<1),f(x)−f(x−1)(x>1).g'(x)=\begin{cases}f(x)&(0<x<1),\\ f(x)-f(x-1)&(x>1).\end{cases}

(2) 0<x<10<x<1 では g(x)=∫0x2πcos⁡(2πt) dt=sin⁡(2πx).\displaystyle g(x)=\int_0^x 2\pi\cos(2\pi t)\,dt=\sin(2\pi x). x≧1x\ge1 では g(x)=∫x−1x2πcos⁡(2πt) dt=sin⁡(2πx)−sin⁡(2π(x−1))=0,\displaystyle g(x)=\int_{x-1}^x 2\pi\cos(2\pi t)\,dt =\sin(2\pi x)-\sin(2\pi(x-1))=0, ここで sin⁡(2π(x−1))=sin⁡(2πx)\sin(2\pi(x-1))=\sin(2\pi x) を用いた。よって g(x)={sin⁡(2πx)(0<x<1),0(x≧1).g(x)=\begin{cases}\sin(2\pi x)&(0<x<1),\\0&(x\ge1).\end{cases}

(3) 0<x<10<x<1 では与えられた式を微分して f(x)=g′(x)=1+2πcos⁡(2πx).f(x)=g'(x)=1+2\pi\cos(2\pi x). x>1x>1 では g(x)=1g(x)=1 なので、(1)より 0=g′(x)=f(x)−f(x−1),f(x)=f(x−1).0=g'(x)=f(x)-f(x-1),\qquad f(x)=f(x-1). この関係を繰り返せば、任意の x>1x>1 の f(x)f(x) は 0より大きく1以下の引数に対する値に一致する。したがって、そこで得た式と余弦の周期性から、すべての x>0x>0 で f(x)=1+2πcos⁡(2πx).f(x)=1+2\pi\cos(2\pi x). 問題の条件 ff は x≧0x\ge0 で連続だから、この式は x=0x=0 にも連続に延長される。答えは f(x)=1+2πcos⁡(2πx)(x≧0).\boxed{f(x)=1+2\pi\cos(2\pi x)\quad(x\ge0)}. 実際、この ff を積分すると 0<x<10<x<1 で g(x)=sin⁡(2πx)+xg(x)=\sin(2\pi x)+x、x≧1x\ge1 で g(x)=1g(x)=1 となり、指定された関数を得る。

この問題で使う考え方

  • 微積分の基本定理
  • 積分区間の両端の微分
  • 周期性
  • 連続性による端点確定

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