筑波大学/2002年度
筑波大学 2002年 数学 第6問解答・解説
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1問題
数直線上の原点に立つ人が確率 p で表の出るコインを投げて、表が出れば +1 進み、裏が出れば -1 進むとする。その場所で再びコインを投げ、その結果に応じて +1 または -1 進む。これを n 回繰り返した後のこの人の立つ位置を表す確率変数を とする。このとき、次の問いに答えよ。
(1) は 2 項分布 に従うことを示せ。
(2) のコインを 100 回投げた後に、この人が原点から 22 以上隔たっている確率は 0.05 以下であることを示せ。 ただし、確率変数 U が標準正規分布 に従うとき、 であることは用いてよい。
(3) 未知の p を持つコインを 100 回投げた後に、この人が -60 の位置にいたとする。このデータに基づいて、p の値を信頼度 95% で推定せよ。ただし、信頼区間の端点は小数点以下第 2 位まで求めよ。
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2答え
答えを見る自分の答えと照らし合わせる
- (1) 。 (2) 対称性と二項確率の隣接比から幾何級数で評価し、を厳密に示す。正規近似は補助的確認。 (3) 95%信頼区間は。
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
3解答
解答を見る途中式つきの解答
解説
各回の表の回数を とすると、 は二項分布 に従います。位置は「表の回数−裏の回数」なので 、したがって です。
(2) 二項確率を直接評価する
, のとき、 は または と言い換えられます。 とおけば、二項分布の対称性から
隣り合う項の比は
よって です。有限等比和をその公式で評価すると
なので、正確な整数比較 により、この上界は より小さいと分かります。したがって元の確率も 以下です。正規近似・連続補正でも標準化境界は になりますが、それは近似値の確認です。厳密な不等式は二項確率の比と有限等比和の公式によって示しました。
(3) 信頼区間
観測された位置 は100回中20回の表に対応するので、標本比率は です。標準誤差は 、95%信頼区間の半幅は 。したがって信頼区間は で、小数第2位まででは です。
この問題で使う考え方
- 独立な試行
- 確率変数と確率分布
- 確率変数の平均・分散・標準偏差
- 二項分布
- 等比数列の一般項と和
- 正規分布
- 正規分布による区間推定
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