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筑波大学/2002年度

筑波大学 2002年 数学 第4問解答・解説

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1問題

筑波大学2002年度第4問

行列 A=(abcd)A = \begin{pmatrix} a & b \\ c & d \end{pmatrix} について次の問いに答えよ。ただし、a, b, c, d は実数とし、 E=(1001)E = \begin{pmatrix} 1 & 0 \\ 0 & 1 \end{pmatrix} とする。

(1) a+d≠0a + d \neq 0 とする。 A2=EA^{2} = E ならば A = E または A = -E であることを示せ。

(2) a=d≠0a = d \neq 0 とする。

(i) 行列 A2+EA^{2} + E は逆行列を持つことを示せ。

(ii) A4=EA^{4}=E ならば A=E または A=-E であることを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)A=E\quad A=E または A=−E.A=-E.\qquad (2)(i)A2+E\quad A^2+E は逆行列を持つ..\qquad (2)(ii)A=E\quad A=E または A=−E.A=-E.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

A=(abcd)\begin{pmatrix}a&b\\c&d\end{pmatrix},   E=(1001)\begin{pmatrix}1&0\\0&1\end{pmatrix},  O=(0000)\begin{pmatrix}0&0\\0&0\end{pmatrix}. (1)  A^2=(a2+bcb(a+d)c(a+d)d2+bc)\begin{pmatrix}a^2+bc&b(a+d)\\c(a+d)&d^2+bc\end{pmatrix}=E. よって a2=d2a^2=d^2 から (a−d)(a+d)=0(a-d)(a+d)=0. a+d≠0a+d\ne0 なので a=da=d. また b(a+d)=c(a+d)=0b(a+d)=c(a+d)=0 より b=c=0b=c=0. さらに a2=1a^2=1 だから a=±1a=\pm1 であり、A=EA=E または A=−EA=-E. (2)(i)  a=da=d とおくと  A^2+E=(s2ab2acs)\begin{pmatrix}s&2ab\\2ac&s\end{pmatrix},   s=a2+bc+1s=a^2+bc+1. B=(s−2ab−2acs)\begin{pmatrix}s&-2ab\\-2ac&s\end{pmatrix} とおけば、成分を掛け合わせて  (A2+E)B=B(A2+E)=DE(A^2+E)B=B(A^2+E)=DE,   D=s^2-4a^2bc=(bc+1-a^2)^2+4a^2>0 (a≠\ne0). 従って B/DB/D は A2+EA^2+E の逆行列である。 (2)(ii)  A4=EA^4=E より  (A2+E)(A2−E)=A4−E=O(A^2+E)(A^2-E)=A^4-E=O. (i)で A2+EA^2+E の逆行列を得たので、左から掛けると A2−E=OA^2-E=O,すなわち A2=EA^2=E. また a=d≠0a=d\ne0 より a+d=2a≠0a+d=2a\ne0 であるから (1) を適用して A=EA=E または A=−EA=-E.

この問題で使う考え方

  • 行列を用いた表現
  • 実数と無理数

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