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鹿児島大学/2002年度/前期

鹿児島大学 2002年 数学 第2問解答・解説

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1問題

鹿児島大学2002年度第2問

関数 f(x)=−x+2∫0x(x−t)sin⁡t dt\displaystyle f(x)=-x+2\int_{0}^{x}(x-t)\sin t\,dt と y=f(x)y=f(x) が表す曲線 CC について,次の各問いに答えよ。

(1) f(x)f(x) を積分を含まない形で表せ。

(2) f(x)f(x) の 0≦x≦2π0\leq x\leq2\pi の範囲における極値とそのときの xx の値を求めよ。

(3) 点 P(π2,f(π2))\displaystyle P\left(\frac{\pi}{2},f\left(\frac{\pi}{2}\right)\right) における CC の法線 LL を表す方程式 y=g(x)y=g(x) を求め,0≦x≦π2\displaystyle 0\leq x\leq\frac{\pi}{2} の範囲では f(x)≦g(x)f(x)\leq g(x) であることを示せ。

(4) LL と CC および yy 軸によって囲まれる部分の面積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

部分積分でf(x)を求め、導関数の符号で極値を調べた。法線の傾きを用いて直線を定め、差関数の単調性で不等式を証明し、上下の差の定積分で面積を求めた。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)f(x)=x−2sin⁡x.(1)\quad f(x)=x-2\sin x.
    (2)x=π3\displaystyle (2)\quad x=\frac{\pi}{3} で極小値 π3−3,x=5π3\displaystyle \frac{\pi}{3}-\sqrt{3},\quad x=\frac{5\pi}{3} で極大値 5π3+3.\displaystyle \frac{5\pi}{3}+\sqrt{3}.
    (3)g(x)=−x+π−2,0≦x≦π2\displaystyle (3)\quad g(x)=-x+\pi-2,\quad 0\le x\le\frac{\pi}{2} で f(x)≦g(x).f(x)\le g(x).
    (4)π24−π+2\displaystyle (4)\quad \frac{\pi^2}{4}-\pi+2

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)部分積分により ∫0x(x−t)sin⁡t dt=[−(x−t)cos⁡t]0x−∫0xcos⁡t dt=x−sin⁡x.\displaystyle \begin{aligned}\int_0^x(x-t)\sin t\,dt&=\left[-(x-t)\cos t\right]_0^x-\int_0^x\cos t\,dt\\&=x-\sin x.\end{aligned} したがって f(x)=−x+2(x−sin⁡x)=x−2sin⁡x.f(x)=-x+2(x-\sin x)=x-2\sin x.

(2) f′(x)=1−2cos⁡xf'(x)=1-2\cos x より、0≦x≦2π0\le x\le2\pi での停留点は x=π3,5π3\displaystyle x=\frac{\pi}{3},\frac{5\pi}{3} である。f′(x)f'(x) は 0<x<π3\displaystyle 0<x<\frac{\pi}{3} で負、π3<x<5π3\displaystyle \frac{\pi}{3}<x<\frac{5\pi}{3} で正、5π3<x<2π\displaystyle \frac{5\pi}{3}<x<2\pi で負となるので、x=π3\displaystyle x=\frac{\pi}{3} で極小、x=5π3\displaystyle x=\frac{5\pi}{3} で極大となる。 f(π3)=π3−3,f(5π3)=5π3+3.\displaystyle f\left(\frac{\pi}{3}\right)=\frac{\pi}{3}-\sqrt{3},\qquad f\left(\frac{5\pi}{3}\right)=\frac{5\pi}{3}+\sqrt{3}. 端点では f(0)=0, f(2π)=2πf(0)=0,\ f(2\pi)=2\pi であるから、これらはそれぞれ区間全体での最小値、最大値でもある。

(3) P=(π2,π2−2),f′(π2)=1.\displaystyle P=\left(\frac{\pi}{2},\frac{\pi}{2}-2\right),\qquad f'\left(\frac{\pi}{2}\right)=1. 接線の傾きは 11 だから、法線の傾きは −1-1 である。よって g(x)−(π2−2)=−(x−π2),g(x)=−x+π−2.\displaystyle g(x)-\left(\frac{\pi}{2}-2\right)=-\left(x-\frac{\pi}{2}\right),\qquad g(x)=-x+\pi-2. ここで g(x)−f(x)=π−2−2x+2sin⁡xg(x)-f(x)=\pi-2-2x+2\sin x とおくと、0≦x≦π2\displaystyle 0\le x\le\frac{\pi}{2} において ddx{g(x)−f(x)}=2(cos⁡x−1)≦0,g(π2)−f(π2)=0.\displaystyle \frac{d}{dx}\{g(x)-f(x)\}=2(\cos x-1)\le0,\qquad g\left(\frac{\pi}{2}\right)-f\left(\frac{\pi}{2}\right)=0. したがって g(x)−f(x)g(x)-f(x) はこの区間で減少し、右端で 00 となるから、区間全体で g(x)−f(x)≧0g(x)-f(x)\ge0、すなわち f(x)≦g(x)f(x)\le g(x) である。

(4)x=0x=0 では曲線と yy 軸が (0,0)(0,0) で交わり、法線は (0,π−2)(0,\pi-2) で yy 軸と交わる。また、(3)よりこの範囲で法線は曲線の上側にあり、x=π2\displaystyle x=\frac{\pi}{2} で交わる。よって囲まれた部分の面積は S=∫0π/2{g(x)−f(x)} dx=∫0π/2(π−2−2x+2sin⁡x) dx=[(π−2)x−x2−2cos⁡x]0π/2=π24−π+2.\displaystyle \begin{aligned}S&=\int_0^{\pi/2}\{g(x)-f(x)\}\,dx\\&=\int_0^{\pi/2}(\pi-2-2x+2\sin x)\,dx\\&=\left[(\pi-2)x-x^2-2\cos x\right]_0^{\pi/2}\\&=\frac{\pi^2}{4}-\pi+2.\end{aligned}

この問題で使う考え方

  • 微分係数と導関数
  • 極大・極小
  • 直線の方程式
  • 導関数と増減
  • 曲線で囲まれた面積
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 部分積分法
  • 三角関数の微分

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