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秋田大学/2014年度

秋田大学 2014年 数学 第6問解答・解説

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1問題

秋田大学2014年度第6問

原点 O を中心とする半径 1 の円 C 上の点を P とし, 線分 OP と x 軸の正の向きとのなす角を θ とする。ただし, 0≦θ≦π2\displaystyle 0 \leq \theta \leq \frac{\pi}{2} とする。また, C 上の点 Q を, 線分 OQ と x 軸の正の向きとのなす角が θ2\displaystyle \frac{\theta}{2} となる点とする。このとき, 次の問いに答えよ。

(i) 直線 OQ と直線 x = 1 との交点を (1,t)(1, t) とするとき, P の座標を t を用いて表せ。

(ii) P から x 軸におろした垂線の交点を H とする。△OPH の三辺の長さの和を θ で表す関数を r(θ)r(\theta) とするとき,関数 y=1r(θ)\displaystyle y = \frac{1}{r(\theta)} のグラフをかけ。ただし,横軸に θ,縦軸に y をとるものとする。

(iii) 定積分 ∫0π21r(θ)dθ\displaystyle \int_{0}^{\frac{\pi}{2}}\frac{1}{r(\theta)}d\theta を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (i) P=(1−t21+t2,2t1+t2)\displaystyle P=\left(\frac{1-t^2}{1+t^2},\frac{2t}{1+t^2}\right), 0≦t≦1。 (ii) y=1/(1+sinθ+cosθ)(0≦θ≦π/2)は、(0,1/2)と(π/2,1/2)を通り、θ=π/4で最小値√2−1をとる対称な曲線。 (iii) ln 2。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(i)直線OQOQの傾きはtan⁡(θ/2)\tan(\theta/2)であり、交点が(1,t)(1,t)だから t=tan⁡θ2,0≦t≦1.\displaystyle t=\tan\frac{\theta}{2},\qquad 0\le t\le 1. PPは偏角θ\thetaの単位円上の点なので、倍角公式により P=(cos⁡θ,sin⁡θ)=(1−t21+t2,2t1+t2).\displaystyle P=(\cos\theta,\sin\theta) =\left(\frac{1-t^2}{1+t^2},\frac{2t}{1+t^2}\right).

(ii)H=(cos⁡θ,0)H=(\cos\theta,0)で、0≦θ≦π/20\le\theta\le\pi/2より OP=1,OH=cos⁡θ,PH=sin⁡θ.OP=1,\qquad OH=\cos\theta,\qquad PH=\sin\theta. したがって r(θ)=1+sin⁡θ+cos⁡θ,y=11+sin⁡θ+cos⁡θ=11+2cos⁡(θ−π/4).\displaystyle r(\theta)=1+\sin\theta+\cos\theta,\qquad y=\frac{1}{1+\sin\theta+\cos\theta} =\frac{1}{1+\sqrt2\cos(\theta-\pi/4)}. この関数はθ=π/4\theta=\pi/4を軸に対称で、両端ではy=1/2y=1/2、中央では y=11+2=2−1\displaystyle y=\frac{1}{1+\sqrt2}=\sqrt2-1 となる。導関数 y′=−cos⁡θ−sin⁡θ(1+sin⁡θ+cos⁡θ)2\displaystyle y'=-\frac{\cos\theta-\sin\theta}{(1+\sin\theta+\cos\theta)^2} は0≦θ<π/40\le\theta<\pi/4で負、π/4<θ≦π/2\pi/4<\theta\le\pi/2で正なので、曲線は左半分で減少し、θ=π/4\theta=\pi/4で最小となってから増加する。設問のグラフは次の形である。

横軸θ、縦軸yに正方向の矢印があり、横軸には0、π/4、π/2、縦軸には1/2と√2−1が表示されている。曲線はθ=0で高さ1/2から下がり、θ=π/4で高さ√2−1の最も低い点を通って、θ=π/2で元の高さに上がる。最も低い点から横軸のπ/4へ縦の破線が引かれている。

(iii)u=tan⁡(θ/2)u=\tan(\theta/2)と置くと、dθ=2 du/(1+u2)d\theta=2\,du/(1+u^2)、また 1+sin⁡θ+cos⁡θ=2(1+u)1+u2.\displaystyle 1+\sin\theta+\cos\theta=\frac{2(1+u)}{1+u^2}. 区間端はθ=0,π/2\theta=0,\pi/2に対してそれぞれu=0,1u=0,1だから ∫0π/2dθr(θ)=∫01du1+u=[ln⁡(1+u)]01=ln⁡2.\displaystyle \int_0^{\pi/2}\frac{d\theta}{r(\theta)} =\int_0^1\frac{du}{1+u} =\left[\ln(1+u)\right]_0^1 =\ln2.

半角正接を用いて単位円上の点Pの座標を求め、直角三角形OPHの辺長から周長関数を得る。三角関数の合成と導関数の符号でグラフの対称性・端点・最小点を確認し、半角正接の置換で積分を対数積分へ直す。

この問題で使う考え方

  • 半角の正接と倍角公式
  • 直角三角形の辺長と周長
  • 三角関数の合成・増減
  • 半角正接による置換積分

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