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旭川医科大学/2023年度

旭川医科大学 2023年 数学 第1問解答・解説

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1問題

旭川医科大学2023年度第1問

k を正の実数とし, 原点を O とする座標平面上で媒介変数 t を用いて

x=f(t)=ektcos⁡t,y=g(t)=ektsin⁡tx = f (t) = e ^ {k t} \cos t, \qquad y = g (t) = e ^ {k t} \sin t

と表される曲線 C を考える.曲線 C 上の点 P の座標を (a,b)(a, b) とし, ka≠bka \neq b を満たすものとする.このとき,次の各問いに答えよ.

問 1 点 P(a, b) における接線 l の傾きを a, b, k を用いて表せ.

問 2 問1で求めた接線 ℓ\ell 上に点Pと異なる任意の点Q(x,y)をとる.ベクトル OP→\overrightarrow{\mathrm{OP}} とベクトル PQ→\overrightarrow{\mathrm{PQ}} とのなす角をθ\thetaとするとき, ∣cos⁡θ∣|\cos\theta| をkkを用いて表せ.

問 3 tan⁡α=k(0<α<π2)\displaystyle \tan \alpha = k\left(0 < \alpha < \frac{\pi}{2}\right) とする.関数 f(t)f(t) は α≦t≦π2\displaystyle \alpha \leq t \leq \frac{\pi}{2} の範囲で減少関数であることを示せ.

問 4 α\alpha を問 3 で定めた数とし, x1=f(β)(α<β<π2)\displaystyle x_{1}=f(\beta)\left(\alpha<\beta<\frac{\pi}{2}\right) とする. このとき, xx 軸, yy 軸, 直線 x=x1x=x_{1}, および曲線 CC の β≦t≦π2\displaystyle \beta\leq t\leq\frac{\pi}{2} の部分によって囲まれる図形の面積を求めよ.

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1: (kb+a)/(ka-b)。問2: |cosθ|=k/√(k²+1)。問3: fは[α,π/2]で狭義単調減少。問4:S=(ekπ−e2kβ)/(4k)+e2kβsin(2β)/44: S=(e^{kπ}−e^{2kβ})/(4k)+e^{2kβ}sin(2β)/4。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

曲線を x=f(t)=ektcos⁡t, y=g(t)=ektsin⁡tx=f(t)=e^{kt}\cos t,\ y=g(t)=e^{kt}\sin t とする。点 P=(a,b)P=(a,b) に対応する媒介変数を t0t_0 とおく。

(1) 微分すると x′=ekt(kcos⁡t−sin⁡t),y′=ekt(ksin⁡t+cos⁡t).x'=e^{kt}(k\cos t-\sin t),\qquad y'=e^{kt}(k\sin t+\cos t). 点 PP では x′=ka−bx'=ka-b, y′=kb+ay'=kb+a。仮定 ka≠bka\ne b より接線の傾きは dydx∣t=t0=kb+aka−b.\displaystyle \left.\frac{dy}{dx}\right|_{t=t_0} =\frac{kb+a}{ka-b}.

(2) 接線方向ベクトルを v=(ka−b,kb+a)v=(ka-b,kb+a) とおく。ある c≠0c\ne0 に対し PQ→=cv\overrightarrow{PQ}=cv である。また (a,b)⋅v=k(a2+b2),∣v∣2=(ka−b)2+(kb+a)2=(k2+1)(a2+b2).(a,b)\cdot v=k(a^2+b^2),\qquad |v|^2=(ka-b)^2+(kb+a)^2=(k^2+1)(a^2+b^2). 従って ∣cos⁡θ∣=∣OP→⋅PQ→∣∣OP→∣ ∣PQ→∣=kk2+1.\displaystyle |\cos\theta| =\frac{|\overrightarrow{OP}\cdot\overrightarrow{PQ}|}{|\overrightarrow{OP}|\,|\overrightarrow{PQ}|} =\frac{k}{\sqrt{k^2+1}}.

(3) tan⁡α=k\tan\alpha=k, 0<α<π/20<\alpha<\pi/2 より f′(t)=ekt(kcos⁡t−sin⁡t)=ektk2+1sin⁡(α−t).f'(t)=e^{kt}(k\cos t-\sin t) =e^{kt}\sqrt{k^2+1}\sin(\alpha-t). α≦t≦π/2\alpha\le t\le\pi/2 では f′(α)=0f'(\alpha)=0、α<t≦π/2\alpha<t\le\pi/2 では f′(t)<0f'(t)<0。任意の α≦u<v≦π/2\alpha\le u<v\le\pi/2 に平均値の定理を適用すると、u<c<vu<c<v を満たす cc について f(v)−f(u)=f′(c)(v−u)<0f(v)-f(u)=f'(c)(v-u)<0 となる。したがって ff はこの区間で減少する。

(4) α<β<π/2\alpha<\beta<\pi/2 で x1=f(β)x_1=f(\beta)。曲線部分は x=x1x=x_1 から yy 軸まで進むとき xx が減るので、囲まれた面積は S=∫0x1y dx=−∫βπ/2g(t)f′(t) dt=∫βπ/2e2kt(sin⁡2t−ksin⁡tcos⁡t) dt.\displaystyle S=\int_0^{x_1}y\,dx =-\int_\beta^{\pi/2}g(t)f'(t)\,dt =\int_\beta^{\pi/2}e^{2kt}(\sin^2t-k\sin t\cos t)\,dt. 被積分関数の原始関数は F(t)=e2kt4(1k−sin⁡2t),\displaystyle F(t)=\frac{e^{2kt}}4\left(\frac1k-\sin2t\right), これは微分すると e2kt(sin⁡2t−ksin⁡tcos⁡t)e^{2kt}(\sin^2t-k\sin t\cos t) となる。よって S=F(π/2)−F(β)=ekπ−e2kβ4k+e2kβsin⁡2β4.\displaystyle S=F(\pi/2)-F(\beta) =\frac{e^{k\pi}-e^{2k\beta}}{4k} +\frac{e^{2k\beta}\sin2\beta}{4}.

表示用の訂正版では、媒介変数微分を各点の座標へ代入した問1の接線傾きだけを修正した。他の3問の結論・計算は独立検算で原採用答案と一致する。数学的訂正なので別Vによる照合が必要。

この問題で使う考え方

  • 媒介変数微分
  • 接線の傾き
  • ベクトル内積で角度を求める
  • 導関数の符号と平均値の定理
  • 媒介変数による面積積分

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