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旭川医科大学/2023年度

旭川医科大学 2023年 数学 第2問解答・解説

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1問題

旭川医科大学2023年度第2問

a, b を実数とする. x に関する 3 次方程式

(∗)x3−3ax+b=0(*) \quad x ^ {3} - 3 a x + b = 0

は虚数解をもち,3個の解は複素数平面上で一直線上にないものとする.このとき,次の各問いに答えよ.

問 1 (1) a,ba, b の満たす条件を示し, それを abab 平面上に図示せよ.

(2) 方程式 (*) の実数解を c とするとき, 虚数解を a, c および虚数単位 i を用いて表せ.

問 2 複素数平面上で方程式 (*) の 3 個の解を頂点とする三角形を K とする.

(1) K が点 1 を中心とする半径 2 の円 ∣z−1∣=2|z-1|=2 に内接しているとき, a と b の値を求めよ.

(2) K が点 1 を中心とする半径 r の円に内接しているとき, K の 3 つの頂点を表す複素数と半径 r を a を用いてそれぞれ表し, a のとりうる値の範囲を求めよ.

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1(1)
    a≦0ではb≠0、a>0a>0ではb>2a^(3/2) または b<−2a^(3/2)。境界b=±2a^(3/2)は含まない。
  • 問1(2)
    −c/2 ± (√3/2)√(c²−4a)i。
  • 問2(1)
    a=−1,b=4a=−1, b=4。
  • 問2(2)
    頂点は a, −a/2±(√3/2)√(a²−4a)i、r=∣a−1∣r=|a−1|、a<0a<0 または a>4a>4。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

方程式を f(x)=x3−3ax+b=0f(x)=x^3-3ax+b=0 とおく。

問1(1) まず、方程式が実数解を1つだけもち、残りが非実数の共役な2解となる条件を調べる。a≦0a\le0 なら f′(x)=3(x2−a)≧0f'(x)=3(x^2-a)\ge0 で、ff は xx が大きくなると必ず大きくなるので実数解は1つである。a>0a>0 では極大・極小をとる点は −a,a-\sqrt a,\sqrt a であり、 f(−a)=b+2a3/2,f(a)=b−2a3/2.f(-\sqrt a)=b+2a^{3/2},\qquad f(\sqrt a)=b-2a^{3/2}. 両極値が同符号であれば実数解は1つとなるため、共通の条件は b2>4a3b^2>4a^3 である。

3解を c,α,α‾c,\alpha,\overline\alpha(cc は実数、α=u+vi\alpha=u+vi、v≠0v\ne0)とする。解と係数の関係から c+2u=0,−c2+u2+v2=−3a,c+2u=0,\qquad -c^2+u^2+v^2=-3a, したがって u=−c2\displaystyle u=-\frac c2、v2=34(c2−4a)\displaystyle v^2=\frac34(c^2-4a) である。よって α,α‾=−c2±32c2−4a i.\displaystyle \alpha,\overline\alpha=-\frac c2\pm\frac{\sqrt3}{2}\sqrt{c^2-4a}\,i. 共役な2解を結ぶ直線は実部 −c/2-c/2 の垂直線である。実数解 cc もその直線上にあるのは c=0c=0 の場合に限る。解の積 cαα‾=−bc\alpha\overline\alpha=-b と αα‾=∣α∣2>0\alpha\overline\alpha=|\alpha|^2>0 から、これは b=0b=0 と同値である。したがって求める領域は {b≠0,a≦0,b>2a3/2 または b<−2a3/2,a>0.\begin{cases}b\ne0,&a\le0,\\b>2a^{3/2}\text{ または }b<-2a^{3/2},&a>0.\end{cases} 図では a≦0a\le0 側の b=0b=0 を除いた部分と、a>0a>0 側の2曲線 b=±2a3/2b=\pm2a^{3/2} の外側をとり、曲線境界は含めない。

問2 方程式の3解を頂点とする三角形が中心1の円に内接するので、実数解と共役解の中心1からの距離が等しい。上の v2v^2 を使うと (c−1)2=(−c2−1)2+v2=c2+c+1−3a,\displaystyle (c-1)^2=\left(-\frac c2-1\right)^2+v^2=c^2+c+1-3a, よって c=ac=a である。したがって3頂点と半径は a,−a2±32a2−4a i,r=∣a−1∣.\displaystyle a,\qquad -\frac a2\pm\frac{\sqrt3}{2}\sqrt{a^2-4a}\,i, \qquad r=|a-1|. 非実数解である条件 a2−4a>0a^2-4a>0 より、a<0a<0 または a>4a>4 である。また実数解 c=ac=a を元の方程式へ代入すると b=a2(3−a)b=a^2(3-a) を得る。

(1) r=2r=2 なら ∣a−1∣=2|a-1|=2、すなわち a=−1a=-1 または a=3a=3。上の範囲に入るのは a=−1a=-1 だけで、b=a2(3−a)=4b=a^2(3-a)=4。 (2) したがって答えは a,−a2±32a2−4a i\displaystyle a, -\frac a2\pm\frac{\sqrt3}{2}\sqrt{a^2-4a}\,i、r=∣a−1∣r=|a-1|、a<0a<0 または a>4a>4 である。

問1は三次関数の極値で非実数共役解をもつ条件を求め、解と係数の関係で複素根を表した。共役根の直線と実根が一致する条件は定数項b=0。問2では中心1からの距離を等置しc=aを導き、非実数条件と元の方程式から半径・a,bを決めた。旧答案の条件、根の表現、半径の範囲を確認し、論証を読みやすく整えた。

この問題で使う考え方

  • 三次関数の増減と極値
  • 解と係数の関係
  • 複素数平面上の共線条件
  • 円の中心からの距離

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