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旭川医科大学/2025年度

旭川医科大学 2025年 数学 第2問解答・解説

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1問題

旭川医科大学2025年度第2問

次の問いに答えよ.

問 1 a,b,ca, b, c は実数で a>0a > 0, b≧0b \geq 0, c≧0c \geq 0, b≠cb \neq c とする.座標空間内の2点 P (a,0,b)(a, 0, b),Q (0,a,c)(0, a, c) を結ぶ線分 PQ を zz 軸のまわりに1回転させて得られる曲面と2つの平面 z=bz = b および平面 z=cz = c で囲まれる立体 KK の体積を求めよ.

問 2 t は実数で 0<t≦π2\displaystyle 0 < t \leq \frac{\pi}{2} , t≠π4\displaystyle t \neq \frac{\pi}{4} とする.

a=t,b=sin⁡t,c=cos⁡ta = t, \quad b = \sin t, \quad c = \cos t

として, 問1の立体Kの体積を V(t)V(t) で表すことにする.

(1) 0<t<π2,t≠π4\displaystyle 0 < t < \frac{\pi}{2},\quad t \neq \frac{\pi}{4} の範囲で V(t)V(t) が極大となる点はただ1つ存在することを示せ.

(2) (1) の極大となる点を t0t_{0} とするとき,

π6<t0<π4,V(t0)<110V(π2)\displaystyle \frac {\pi}{6} < t _ {0} < \frac {\pi}{4}, \qquad V (t _ {0}) < \frac {1}{10} V \left(\frac {\pi}{2}\right)

が成り立つことを示せ.必要ならば, 3.14<π<3.153.14 < \pi < 3.15 , 1.73<3<1.741.73 < \sqrt{3} < 1.74 を用いてよい.

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

回転体の断面積を積分して V(t) を求め、導関数の符号を単調関数 h に帰着させて極大点の一意性と指定評価を示す。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • V=2πa23∣c−b∣,V(t)=2πt23∣cos⁡t−sin⁡t∣,π6<t0<π4,V(t0)<110V ⁣(π2)\displaystyle V=\frac{2\pi a^2}{3}|c-b|,\qquad V(t)=\frac{2\pi t^2}{3}|\cos t-\sin t|,\qquad \frac{\pi}{6}<t_0<\frac{\pi}{4},\quad V(t_0)<\frac{1}{10}V\!\left(\frac{\pi}{2}\right)

4解答

解答を見る途中式つきの解答

線分PQを 0≦u≦10\le u\le1 の範囲で PP から QQ へ X(u)=(a(1−u),au,b+(c−b)u)X(u)=(a(1-u),au,b+(c-b)u) と表す。高さ z=b+(c−b)uz=b+(c-b)u で回転面の半径の二乗は r2=a2{(1−u)2+u2}r^2=a^2\{(1-u)^2+u^2\} だから、断面は半径 rr の円板である。よって V=π∫01r2∣dz/du∣ du=πa2∣c−b∣∫01{(1−u)2+u2} du=2πa23∣c−b∣\displaystyle V=\pi\int_0^1r^2|dz/du|\,du=\pi a^2|c-b|\int_0^1\{(1-u)^2+u^2\}\,du=\frac{2\pi a^2}{3}|c-b|. したがって V(t)=2π3t2∣cos⁡t−sin⁡t∣\displaystyle V(t)=\frac{2\pi}{3}t^2|\cos t-\sin t|. 0<t<π/40<t<\pi/4 では V′(t)=2π3t{2(cos⁡t−sin⁡t)−t(cos⁡t+sin⁡t)}\displaystyle V'(t)=\frac{2\pi}{3}t\{2(\cos t-\sin t)-t(\cos t+\sin t)\} である。cos⁡t+sin⁡t>0\cos t+\sin t>0 よりこの符号は h(t)=2cos⁡t−sin⁡tcos⁡t+sin⁡t−t\displaystyle h(t)=2\frac{\cos t-\sin t}{\cos t+\sin t}-t の符号と一致する。商の微分で (cos⁡t−sin⁡tcos⁡t+sin⁡t)′=−2(cos⁡t+sin⁡t)2\displaystyle \left(\frac{\cos t-\sin t}{\cos t+\sin t}\right)'=-\frac{2}{(\cos t+\sin t)^2} なので h′(t)=−4(cos⁡t+sin⁡t)2−1<0\displaystyle h'(t)=-\frac{4}{(\cos t+\sin t)^2}-1<0. また h(0)=2>0h(0)=2>0, h(π/4)=−π/4<0h(\pi/4)=-\pi/4<0 であり、0<t0<π/40<t_0<\pi/4 を満たす零点 t0t_0 をただ1つ持つ。従って左の区間で VV は t0t_0 まで増加し、その後減少する。一方 π/4<t<π/2\pi/4<t<\pi/2 では V′(t)=2π3t{2(sin⁡t−cos⁡t)+t(sin⁡t+cos⁡t)}>0\displaystyle V'(t)=\frac{2\pi}{3}t\{2(\sin t-\cos t)+t(\sin t+\cos t)\}>0 なので、この区間に極大点はない。以上より極大点は t0t_0 ただ1つである。さらに h(π/6)=4−23−π/6h(\pi/6)=4-2\sqrt3-\pi/6. (26/15)2>3(26/15)^2>3 より 3<26/15\sqrt3<26/15 であり、与えられた π<3.15=63/20\pi<3.15=63/20 と合わせると h(π/6)>8/15−21/40=1/120>0h(\pi/6)>8/15-21/40=1/120>0. h′(t)<0h^{\prime}(t)<0 より hh は減少し、 h(π/4)<0h(\pi/4)<0 だから π/6<t0<π/4\pi/6<t_0<\pi/4. 最後に cos⁡t−sin⁡t\cos t-\sin t は 0<t<π/20<t<\pi/2 で減少するため 0<cos⁡t0−sin⁡t0<cos⁡(π/6)−sin⁡(π/6)=(3−1)/2<37/1000<\cos t_0-\sin t_0<\cos(\pi/6)-\sin(\pi/6)=(\sqrt3-1)/2<37/100. よって V(t0)V(π/2)=4t02π2(cos⁡t0−sin⁡t0)<14⋅37100=37400<110\displaystyle \frac{V(t_0)}{V(\pi/2)}=\frac{4t_0^2}{\pi^2}(\cos t_0-\sin t_0)<\frac14\cdot\frac{37}{100}=\frac{37}{400}<\frac{1}{10}.

この問題で使う考え方

  • 三角関数の相互関係
  • 積の微分
  • 商の微分
  • 三角関数の微分
  • 定積分による体積

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