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千葉大学/2018年度

千葉大学 2018年 数学 第10問解答・解説

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1問題

千葉大学2018年度第10問

(1) 次の定積分を求めよ。 f(x)=∫₀ˣ e^(t−x) sin(t+x)dt

(2) (1)で求めたxの関数f(x)に対し、極限値limₓ→₀ f(x)/xを求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

(1) x を固定し、t で微分すると ddt{12et−x(sin⁡(t+x)−cos⁡(t+x))}=12et−x(sin⁡(t+x)−cos⁡(t+x)+cos⁡(t+x)+sin⁡(t+x))=et−xsin⁡(t+x).\displaystyle \frac{d}{dt}\left\{\frac12 e^{t-x}\bigl(\sin(t+x)-\cos(t+x)\bigr)\right\} =\frac12e^{t-x}\bigl(\sin(t+x)-\cos(t+x)+\cos(t+x)+\sin(t+x)\bigr) =e^{t-x}\sin(t+x). したがって、この式を原始関数として上下端を代入すれば f(x)=[12et−x(sin⁡(t+x)−cos⁡(t+x))]t=0t=x=12(sin⁡2x−cos⁡2x−e−x(sin⁡x−cos⁡x)).\displaystyle \begin{aligned} f(x)&=\left[\frac12 e^{t-x}\bigl(\sin(t+x)-\cos(t+x)\bigr)\right]_{t=0}^{t=x}\\ &=\frac12\left(\sin 2x-\cos 2x-e^{-x}(\sin x-\cos x)\right). \end{aligned} (2) x≠0x\ne0 とする。min⁡(0,x)≦t≦max⁡(0,x)\displaystyle \min(0,x)\leq t\leq\max(0,x) なら |t-x|≦\le|x| および |t+x|≦\le2|x| である。 また、 |sin⁡\sin y|=∣∫0ycos⁡u du∣\displaystyle \left|\int_0^y\cos u\,du\right|≦\le|y|(|cos⁡\cos u|≦\le1)なので、 ∣f(x)∣=∣∫0xet−xsin⁡(t+x) dt∣≦∫min⁡(0,x)max⁡(0,x)et−x∣sin⁡(t+x)∣ dt≦∣x∣ e∣x∣ 2∣x∣=2e∣x∣∣x∣2.\displaystyle \begin{aligned} |f(x)| &=\left|\int_0^x e^{t-x}\sin(t+x)\,dt\right|\\ &\le\int_{\min(0,x)}^{\max(0,x)}e^{t-x}|\sin(t+x)|\,dt\\ &\le |x|\,e^{|x|}\,2|x|=2e^{|x|}|x|^2. \end{aligned} よって ∣f(x)x∣≦2e∣x∣∣x∣⟶0(x→0),したがってlim⁡x→0f(x)x=0.\displaystyle \left|\frac{f(x)}x\right|\le2e^{|x|}|x|\longrightarrow0\quad(x\to0), \qquad\text{したがって}\quad\lim\limits _{x\to0}\frac{f(x)}x=0.

この問題で使う考え方

  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 積の微分
  • 合成関数の微分
  • 三角関数の微分
  • 指数・対数関数の微分
  • 関数の極限

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