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千葉大学/2025年度

千葉大学 2025年 数学 第7問解答・解説

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1問題

千葉大学2025年度第7問

すべての実数 x に対して定義された関数 f(x) = (16 − x^2)/√(x^4 − 2x^2 + 16) について、以下の問いに答えよ。(1) f'(x) = 0 を満たす実数 x をすべて求めよ。(2) f''(x) = 0 を満たす実数 x をすべて求めよ。(3) y = f(x) の凹凸、変曲点、ならびに漸近線を調べて、そのグラフの概形を描け。(4) 点 (0,t) から曲線 y = f(x) に接線が引けるような実数 t の範囲を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) x=0。 (2) x=-2,0,2。 (3) 上に凸は(-2,2)、下に凸は(-∞,-2)と(2,∞)、変曲点は(-2,√6),(2,√6)、水平漸近線は y=-1(垂直漸近線なし)。グラフはy軸対称で、最大点(0,4)、x切片(±4,0)を通る。 (4) −1<t≦863\displaystyle -1<t\le\frac{8\sqrt6}{3}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

分母の中を Q(x)=x4−2x2+16=(x2−1)2+15>0Q(x)=x^4-2x^2+16=(x^2-1)^2+15>0 とおく。したがって f はすべての実数で定義される。

(1) 積の微分と合成関数の微分より f′(x)=−2xQ−1/2−2x(16−x2)(x2−1)Q−3/2=−2x{Q+(16−x2)(x2−1)}Q3/2=−30x3Q3/2.\displaystyle \begin{aligned} f'(x) &=-2xQ^{-1/2}-2x(16-x^2)(x^2-1)Q^{-3/2}\\ &=-\frac{2x\{Q+(16-x^2)(x^2-1)\}}{Q^{3/2}} =-\frac{30x^3}{Q^{3/2}}. \end{aligned} 分母は正だから、f′(x)=0f'(x)=0 の解は x=0x=0。

(2) さらに微分すると f′′(x)=90x2(x4−16)Q5/2=90x2(x2−4)(x2+4)Q5/2.\displaystyle f''(x)=\frac{90x^2(x^4-16)}{Q^{5/2}} =\frac{90x^2(x^2-4)(x^2+4)}{Q^{5/2}}. よって f′′(x)=0f''(x)=0 の解は x=0,±2x=0,\pm2。

(3) ∣x∣>2|x|>2 では f′′(x)>0f''(x)>0、0<∣x∣<20<|x|<2 では f′′(x)<0f''(x)<0 である。x=0x=0 では f′′(0)=0f''(0)=0 だが符号は変わらない。したがってグラフは x<−2x<-2 または x>2x>2 で下に凸、−2<x<2-2<x<2 で上に凸であり、変曲点は f(±2)=1224=6より(−2,6), (2,6).\displaystyle f(\pm2)=\frac{12}{\sqrt{24}}=\sqrt6 \quad\text{より}\quad (-2,\sqrt6),\ (2,\sqrt6). また f は偶関数で、f′(x)>0f'(x)>0 (x<0x<0)、f′(x)<0f'(x)<0 (x>0x>0) だから、最大点は (0,4)(0,4)。x 切片は x=±4x=\pm4。さらに f(x)=16/x2−11−2/x2+16/x4(x≠0),lim⁡x→±∞f(x)=−1\displaystyle f(x)=\frac{16/x^2-1}{\sqrt{1-2/x^2+16/x^4}}\quad(x\ne0),\qquad \lim\limits _{x\to\pm\infty}f(x)=-1 より水平漸近線は y=−1y=-1。Q(x)>0Q(x)>0 は常に成り立つので垂直漸近線はない。概形は y 軸対称で、左端から y=−1y=-1 に近づいて増加し、(−4,0),(−2,6),(0,4)(-4,0),(-2,\sqrt6),(0,4) を通って極大となり、右側は対称に (2,6),(4,0)(2,\sqrt6),(4,0) を通って y=−1y=-1 に近づく。

(4) x=ax=a における接線は y=f(a)+f′(a)(x−a)y=f(a)+f'(a)(x-a)。これが (0,t)(0,t) を通る条件は t=g(a):=f(a)−af′(a).t=g(a):=f(a)-af'(a). f が偶関数なので g も偶関数であり、 g′(a)=f′(a)−(f′(a)+af′′(a))=−af′′(a).g'(a)=f'(a)-(f'(a)+af''(a))=-af''(a). したがって g は 0<a<20<a<2 で増加し、a>2a>2 で減少する。また g(0)=4,f′(2)=−240243/2=−56,g(2)=f(2)−2f′(2)=6+106=863.\displaystyle g(0)=4,\qquad f'(2)=-\frac{240}{24^{3/2}}=-\frac5{\sqrt6},\qquad g(2)=f(2)-2f'(2)=\sqrt6+\frac{10}{\sqrt6}=\frac{8\sqrt6}{3}. さらに g(a)=f(a)+30a4Q(a)3/2,lim⁡a→+∞30a4Q(a)3/2=lim⁡a→+∞30/a2(1−2/a2+16/a4)3/2=0,lim⁡a→+∞g(a)=−1.\displaystyle g(a)=f(a)+\frac{30a^4}{Q(a)^{3/2}},\qquad \lim\limits _{a\to+\infty}\frac{30a^4}{Q(a)^{3/2}} =\lim\limits _{a\to+\infty}\frac{30/a^2}{(1-2/a^2+16/a^4)^{3/2}}=0, \qquad \lim\limits _{a\to+\infty}g(a)=-1. 0≦a≦20\le a\le2 では g は 4 から 863\displaystyle \frac{8\sqrt6}{3} へ増加し、a≧2a\ge2 では 863\displaystyle \frac{8\sqrt6}{3} から -1 へ減少する。極限値 -1 は有限の a では取らない。したがって a≧0a\ge0 での g の値域は −1<g(a)≦863\displaystyle -1<g(a)\le\frac{8\sqrt6}{3}。g は偶関数だから全実数 a でも同じ値域となり、求める範囲は −1<t≦863.\displaystyle -1<t\le\frac{8\sqrt6}{3}.

グラフの概形は添付 diagram.svg に示す。ff は偶関数で、(0,4)(0,4)、(±4,0)(\pm4,0)、(±2,6)(\pm2,\sqrt6) を通る。これらを基準点として図示し、水平漸近線は y=−1y=-1。

この問題で使う考え方

  • 積の微分
  • 合成関数の微分
  • 第二次導関数
  • 凹凸と変曲点
  • 関数の極限
  • 曲線の接線

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