(1) f(x)=sinx−sin2x を微分する。(sinx)′=cosx、また合成関数の微分により (sin2x)′=2sinxcosx であるから f′(x)=cosx−2sinxcosx=cosx(1−2sinx).
(2) 0≦x≦2π では cosx≧0(等号は x=2π のときに限る)。また sinx はこの区間で単調増加し、1−2sinx=0 となるのは sinx=21、すなわち x=6π のときである。したがって 0≦x<6π ならば sinx<21 ならば 1−2sinx>0,6π<x≦2π ならば sinx>21 ならば 1−2sinx<0. cosx>0(x=2π を除く)と合わせると、増減表は次のようになる。 xf′(x)f(x)0+0⋯+↗π/601/4⋯−↘π/200 ここで f(0)=sin0−sin20=0, f(6π)=21−41=41, f(2π)=1−1=0 である。 よって f(x) は 0≦x≦6π で単調増加し、6π≦x≦2π で単調減少する。x=6π で最大値 41 をとる。
(3) まず、0≦x≦2π では 0≦sinx≦1 であるから sinx−sin2x=sinx(1−sinx)≧0 が常に成り立ち、等号は sinx=0(x=0)または sinx=1(x=π/2)のときに限る。これは(2)で調べた f(x)≧0 と一致する。したがって 0≦x≦2π 全体で曲線 y=sinx は曲線 y=sin2x 以上にあり、D はこの区間で2曲線に挟まれた図形である。
(i) S=∫0π/2(sinx−sin2x)dx. ∫0π/2sinxdx=[−cosx]0π/2=0−(−1)=1. 半角公式 sin2x=21−cos2x より ∫0π/2sin2xdx=[2x−4sin2x]0π/2=4π−0=4π. よって S=1−4π.
(ii) D を x 軸のまわりに1回転させると、各 x における断面は外径 sinx、内径 sin2x(≧0)の円環であるから、ワッシャー法(輪切り)により V=π∫0π/2[(sinx)2−(sin2x)2]dx=π∫0π/2(sin2x−sin4x)dx. 二倍角の公式を2回用いて次数を下げる。sin2x=21−cos2x より sin4x=(21−cos2x)2=41−2cos2x+cos22x=41−2cos2x+21+cos4x=83−4cos2x+cos4x. したがって ∫0π/2sin4xdx=∫0π/283−4cos2x+cos4xdx=[83x−4sin2x+32sin4x]0π/2=163π−0+0=163π. 先に求めた ∫0π/2sin2xdx=4π=164π と合わせて ∫0π/2(sin2x−sin4x)dx=164π−163π=16π. よって V=π⋅16π=16π2.
検算 S=1−4π≈0.2146、V=16π2≈0.6169 は、区間を6等分したシンプソン則による数値積分の近似値(それぞれ約 0.2146、約 0.1964×π≈0.6170 相当)とよく一致する。また f(0)=f(π/2)=0、f(π/6)=41 が最大値であることは(2)の増減表と整合しており、0≦S<2π⋅41 程度、0≦V という大きさの見積もりとも矛盾しない。