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佐賀大学/2019年度/前期

佐賀大学 2019年 数学 第2問解答・解説

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1問題

佐賀大学2019年度第2問

a>1a>1 とする。このとき、次の問に答えよ。

(1) 曲線 y=asin⁡x+aa−1cos⁡x (0≦x≦π)\displaystyle y=a\sin x+\frac{a}{a-1}\cos x\ (0\leq x\leq\pi)、xx 軸、2直線 x=0, x=πx=0,\ x=\pi で囲まれた部分を、xx 軸の周りに1回転させてできる立体の体積 VV を aa を用いて表せ。

(2) a>1a>1 における、(1)の VV の最小値とそのときの aa の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) V=π2a2((a−1)2+1)2(a−1)2(a>1)\displaystyle V=\frac{\pi^2a^2((a-1)^2+1)}{2(a-1)^2}\quad(a>1)。 (2) a=2a=2のとき最小値4π24\pi^2。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

a>1a>1 とし、 f(x)=asin⁡x+aa−1cos⁡x(0≦x≦π)\displaystyle f(x)=a\sin x+\frac{a}{a-1}\cos x\qquad(0\le x\le\pi) とおく。

(1) 回転体の体積

各 xx で曲線と xx 軸の間にある線分を xx 軸のまわりに回転すると、半径 ∣f(x)∣|f(x)| の円板ができる。曲線が軸の上側・下側のどちらにあるかによらず、断面積は πf(x)2\pi f(x)^2 なので V=π∫0πf(x)2 dx.\displaystyle V=\pi\int_0^\pi f(x)^2\,dx. 展開し、∫0πsin⁡2x dx=∫0πcos⁡2x dx=π/2\displaystyle \int_0^\pi\sin^2x\,dx=\int_0^\pi\cos^2x\,dx=\pi/2 および ∫0πsin⁡xcos⁡x dx=[sin⁡2x/2]0π=0\displaystyle \int_0^\pi\sin x\cos x\,dx=[\sin^2x/2]_0^\pi=0 を用いると ∫0πf(x)2 dx=a2∫0πsin⁡2x dx+2a2a−1∫0πsin⁡xcos⁡x dx+a2(a−1)2∫0πcos⁡2x dx=π2(a2+a2(a−1)2).\displaystyle \begin{aligned} \int_0^\pi f(x)^2\,dx &=a^2\int_0^\pi\sin^2x\,dx +\frac{2a^2}{a-1}\int_0^\pi\sin x\cos x\,dx +\frac{a^2}{(a-1)^2}\int_0^\pi\cos^2x\,dx\\ &=\frac{\pi}{2}\left(a^2+\frac{a^2}{(a-1)^2}\right). \end{aligned} したがって V=π22(a2+a2(a−1)2)=π2a2((a−1)2+1)2(a−1)2.\displaystyle V=\frac{\pi^2}{2}\left(a^2+\frac{a^2}{(a-1)^2}\right) =\frac{\pi^2a^2\bigl((a-1)^2+1\bigr)}{2(a-1)^2}.

(2) 最小値

VV は正定数 π2/2\pi^2/2 と g(a)=a2+a2(a−1)2(a>1)\displaystyle g(a)=a^2+\frac{a^2}{(a-1)^2}\qquad(a>1) の積である。微分すると g′(a)=2a+dda(a2(a−1)−2)=2a+2a(a−1)−2−2a2(a−1)−3=2a−2a(a−1)3=2a((a−1)3−1)(a−1)3.\displaystyle \begin{aligned} g'(a) &=2a+\frac{d}{da}\bigl(a^2(a-1)^{-2}\bigr)\\ &=2a+2a(a-1)^{-2}-2a^2(a-1)^{-3}\\ &=2a-\frac{2a}{(a-1)^3} =\frac{2a\bigl((a-1)^3-1\bigr)}{(a-1)^3}. \end{aligned} a>1a>1 では 2a2a と (a−1)3(a-1)^3 は正である。よって g′(a)g'(a) の符号は (a−1)3−1(a-1)^3-1 の符号と同じであり、これは a=2a=2 で負から正に変わる。従って VV は 1<a<21<a<2 で減少し、a>2a>2 で増加するから a=2a=2 で最小となる。その値は V(2)=π22(4+4)=4π2.\displaystyle V(2)=\frac{\pi^2}{2}\left(4+4\right)=4\pi^2.

答 (1)V=π2a2((a−1)2+1)2(a−1)2,(2)a=2 のとき最小値 4π2.\displaystyle (1)\quad V=\frac{\pi^2a^2\bigl((a-1)^2+1\bigr)}{2(a-1)^2},\qquad (2)\quad a=2\text{ のとき最小値 }4\pi^2.

各xで曲線とx軸に挟まれる縦線分を回転すると半径|y|の円板になるため、体積はπ∫₀^π y²dxである。二乗を展開し、sin²とcos²の積分がともにπ/2、sin x cos xの積分が0であることからV=π²/2(a²+a²/(a−1)²)。g(a)=a²+a²/(a−1)²を微分するとg′(a)=2a((a−1)³−1)/(a−1)³。a>1では分母と2aが正で、符号は(a−1)³−1で決まる。a=2の前後で負から正へ変化するのでそこで最小となり、V(2)=4π²。

この問題で使う考え方

  • 二乗展開と三角関数の積分
  • 回転体の円板法
  • 導関数の符号による最小値判定

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