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関西医科大学/2019年度/一般(前期)

関西医科大学 2019年 数学 第IV問解答・解説

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1問題

関西医科大学2019年度第IV問

実数 tt を媒介変数として x=1−t21+t2,y=t1−t21+t2\displaystyle x=\dfrac{1-t^2}{1+t^2},\quad y=t\dfrac{1-t^2}{1+t^2} と表される曲線 CC がある。以下の問に答えよ。   (1) x=0x=0 となる tt の値と、y=0y=0 となる tt の値を求めよ。   (2) tt を変化させたときの xx の値域を求めよ。   (3) tt を変化させたときに yy が極値をとるときの xx の値を求めよ。   (4) xyxy 平面上における曲線 CC の概形を図示し、曲線 CC によって囲まれる部分の面積を求めよ。なお、CC の凹凸は調べなくてよい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

媒介変数の式を直接調べ、商の微分でyの極値を求める。曲線のx軸対称性を使い、媒介変数による面積積分を三角置換で評価する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) x=0: t=±1,y=0: t=0,±1(1)\space{}x=0:\space{}t=\pm1,\quad y=0:\space{}t=0,\pm1
    (2) −1<x≦1(2)\space{}-1<x\leq1
    (3) x=5−12\displaystyle (3)\space{}x=\frac{\sqrt5-1}{2}
    (4) 4−π2\displaystyle (4)\space{}\frac{4-\pi}{2}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

分母 1+t21+t^2 はすべての実数 tt について正である。

(1) x=0x=0 となるのは 1−t2=01-t^2=0 のときで、t=±1t=\pm1 である。また y=t1−t21+t2=0\displaystyle y=t\frac{1-t^2}{1+t^2}=0 となるのは t=0t=0 または 1−t2=01-t^2=0 のときだから、t=0,±1t=0,\pm1 である。

(2) x=1−t21+t2=21+t2−1.\displaystyle x=\frac{1-t^2}{1+t^2}=\frac{2}{1+t^2}-1. t2≧0t^2\geq0 より 0<21+t2≦2\displaystyle 0<\dfrac{2}{1+t^2}\leq2 である。最大値2は t=0t=0 でとり、0には有限の実数 tt ではならない。したがって xx の値域は −1<x≦1-1<x\leq1 である。

(3) 商の微分により dydt=(1−3t2)(1+t2)−2t(t−t3)(1+t2)2=1−4t2−t4(1+t2)2.\displaystyle \frac{dy}{dt}=\frac{(1-3t^2)(1+t^2)-2t(t-t^3)}{(1+t^2)^2} =\frac{1-4t^2-t^4}{(1+t^2)^2}. 分子を u=t2 (u≧0)u=t^2\ (u\geq0) と見て 1−4u−u2=01-4u-u^2=0 を解くと、u=5−2u=\sqrt5-2 である。分母は常に正であり、分子は u<5−2u<\sqrt5-2 で正、u>5−2u>\sqrt5-2 で負となる。よって t=−5−2t=-\sqrt{\sqrt5-2} で極小、t=5−2t=\sqrt{\sqrt5-2} で極大をとる。いずれも t2=5−2t^2=\sqrt5-2 なので、対応する xx は x=1−(5−2)1+(5−2)=3−55−1=5−12.\displaystyle x=\frac{1-(\sqrt5-2)}{1+(\sqrt5-2)}=\frac{3-\sqrt5}{\sqrt5-1}=\frac{\sqrt5-1}{2}.

(4) x(−t)=x(t)x(-t)=x(t), y(−t)=−y(t)y(-t)=-y(t) だから曲線は xx 軸対称である。t=−1,1t=-1,1 はともに原点を与え、t=0t=0 は (1,0)(1,0) を与える。−1<t<1-1<t<1 の二つの枝が原点と (1,0)(1,0) を結んで閉じた部分をつくる。t>1t>1 の枝は原点から左下へ進み、t→+∞t\to+\infty で x→−1x\to-1, y→−∞y\to-\infty となる。t<−1t<-1 の枝は原点から左上へ進み、t→−∞t\to-\infty で x→−1x\to-1, y→+∞y\to+\infty となる。したがって外側の二枝は漸近線 x=−1x=-1 に沿って無限に伸びる。概形は次のとおりである。

x軸とy軸(原点O)の座標平面(縦横同縮尺)に、曲線C:x=(1−t²)/(1+t²)、y=t(1−t²)/(1+t²) を青い実線で示した図。原点と点(1,0)を結ぶx軸対称の輪があり、(1,0)では縦の接線をもって丸く折り返し、輪の上下の最も離れた位置は x=(√5−1)/2 付近にある。原点では2本の枝が傾き ±1 で交わり、そこから左上と左下へ伸びる2本の枝は、左側の破線の漸近線 x=−1 に近づきながら上下に限りなく伸びる(端に矢印)。

面積は xx 軸対称性を用い、上半分を 0≦t≦10\leq t\leq1 で計算する。ここで dxdt=−4t(1+t2)2,y=t(1−t2)1+t2\displaystyle \frac{dx}{dt}=-\frac{4t}{(1+t^2)^2},\qquad y=\frac{t(1-t^2)}{1+t^2} だから、囲まれた部分の面積 SS は S=2∫01y(−dxdt)dt=8∫01t2(1−t2)(1+t2)3 dt.\displaystyle S=2\int_0^1 y\left(-\frac{dx}{dt}\right)dt =8\int_0^1\frac{t^2(1-t^2)}{(1+t^2)^3}\,dt. t=tan⁡ut=\tan u(0≦u≦π4\displaystyle 0\leq u\leq\dfrac{\pi}{4})と置換すると ∫01t2(1−t2)(1+t2)3 dt=∫0π/4(sin⁡2ucos⁡2u−sin⁡4u) du=[−u+sin⁡2u−14sin⁡4u4]0π/4=14−π16.\displaystyle \int_0^1\frac{t^2(1-t^2)}{(1+t^2)^3}\,dt =\int_0^{\pi/4}(\sin^2u\cos^2u-\sin^4u)\,du =\left[\frac{-u+\sin2u-\frac14\sin4u}{4}\right]_0^{\pi/4} =\frac14-\frac{\pi}{16}. したがって S=8(14−π16)=2−π2=4−π2.\displaystyle S=8\left(\frac14-\frac{\pi}{16}\right)=2-\frac{\pi}{2}=\frac{4-\pi}{2}.

この問題で使う考え方

  • 曲線の媒介変数表示
  • 商の微分
  • 極大・極小
  • 曲線で囲まれた面積
  • 置換積分法
  • 三角関数の相互関係
  • 二倍角の公式
  • 関数の極限

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