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愛媛大学/2021年度/前期

愛媛大学 2021年 数学 第5問解答・解説

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1問題

愛媛大学2021年度第5問

令和3年度 数学。

5(理学部,医学部,工学部工学科理型入試(社会デザインコースを除く))。

以下の問いに答えよ。

(1) 自然数 nn は6で割ると5余るとする。このとき,n3+1n^3+1 は18の倍数であることを示せ。

(2) 座標平面において,不等式 (x+y−1)(x2+y2−2y−1)≧0(x+y-1)(x^2+y^2-2y-1)\geq0 の表す領域を図示せよ。

(3) pp を実数の定数とし,次の式で定められる数列 {an}\{a_n\} を考える。a1=2,an+1=pan+2(n=1,2,3,…)a_1=2,\qquad a_{n+1}=pa_n+2\quad(n=1,2,3,\ldots)数列 {an}\{a_n\} の一般項を求めよ。さらに,この数列が収束するような pp の値の範囲を求めよ。

(4) x>0x>0 のとき,6log⁡x≦2x3−9x2+18x−116\log x\leq2x^3-9x^2+18x-11 が成り立つことを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)n3+1=18(k+1)(12k2+18k+7)(n=6k+5).(1)\quad n^3+1=18(k+1)(12k^2+18k+7)\quad(n=6k+5).
    (2){x+y−1≧0, x2+(y−1)2≧2}∪{x+y−1≦0, x2+(y−1)2≦2}((2)\quad \{x+y-1\geq0,\space{}x^2+(y-1)^2\geq2\}\cup\{x+y-1\leq0,\space{}x^2+(y-1)^2\leq2\}\quad(境界を含む).
    (3)an={2n(p=1),2(1−pn)/(1−p)(p≠1),−1<p<1,lim⁡an=2/(1−p).\displaystyle (3)\quad a_n=\begin{cases}2n&(p=1),\\[2pt]2(1-p^n)/(1-p)&(p\ne1),\end{cases}\quad-1<p<1,\quad\lim a_n=2/(1-p).
    (4)6log⁡x≦2x3−9x2+18x−11(x>0),(4)\quad 6\log x\leq2x^3-9x^2+18x-11\quad(x>0),\quad等号は x=1.x=1.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 自然数 n を n=6k+5n=6k+5(kk は0以上の整数)とおく。和の立方の因数分解から n3+1=(n+1)(n2−n+1).n^3+1=(n+1)(n^2-n+1). ここで n+1=6(k+1)n+1=6(k+1) は6の倍数。また j=2k+1j=2k+1 とすれば n=3j+2n=3j+2 なので n2−n+1=(3j+2)2−(3j+2)+1=3(3j2+3j+1)n^2-n+1=(3j+2)^2-(3j+2)+1=3(3j^2+3j+1) は3の倍数である。したがって n3+1n^3+1 は 6⋅3=186\cdot3=18 の倍数となる。

(2) 因子を f=x+y−1,g=x2+y2−2y−1=x2+(y−1)2−2f=x+y-1,\qquad g=x^2+y^2-2y-1=x^2+(y-1)^2-2 と書き直す。直線 f=0f=0 は x+y=1x+y=1、円 g=0g=0 は中心 (0,1)(0,1)、半径 2\sqrt2 の円である。積 fg≧0fg\geq0 となるのは、2つの因子がともに0以上か、ともに0以下のときだから、求める領域は x+y−1≧0 かつ x2+(y−1)2≧2またはx+y−1≦0 かつ x2+(y−1)2≦2.\boxed{\begin{gathered}x+y-1\geq0\text{ かつ }x^2+(y-1)^2\geq2\\\text{または}\\x+y-1\leq0\text{ かつ }x^2+(y-1)^2\leq2\end{gathered}}. 交点は直線 y=1−xy=1-x を円に代入して x2+(−x)2=2よりx=±1,x^2+(-x)^2=2\quad\text{より}\quad x=\pm1, よって (1,0),(−1,2)(1,0),(-1,2) である。図では、直線の x+y≧1x+y\geq1 側の円外と、反対側 x+y≦1x+y\leq1 の円内を塗る。直線と円の境界上では積が0なので、境界も含む。この2領域を添付の図に示す。

(3) p=1p=1 なら an+1=an+2a_{n+1}=a_n+2 なので an=2n.\boxed{a_n=2n}. 次に p≠1p\ne1 とする。定数 c=2/(1−p)c=2/(1-p) は c=pc+2c=pc+2 を満たす。漸化式から an+1−c=p(an−c),a_{n+1}-c=p(a_n-c), したがって an−c=pn−1(a1−c)a_n-c=p^{n-1}(a_1-c) であり、整理して an=2(1−pn)1−p(p≠1).\displaystyle \boxed{a_n=\frac{2(1-p^n)}{1-p}}\qquad(p\ne1). ∣p∣<1|p|<1 なら pn→0p^n\to0 なので an→2/(1−p)a_n\to2/(1-p)。p=−1p=-1 なら an=1−(−1)na_n=1-(-1)^n と交互に0と2をとり、収束しない。∣p∣>1|p|>1 なら pnp^n は有界でなく、式の pnp^n の項から ana_n も収束しない。p=1p=1 は an=2na_n=2n で発散する。よって収束する範囲は −1<p<1,lim⁡n→∞an=21−p.\displaystyle \boxed{-1<p<1},\qquad \boxed{\lim\limits _{n\to\infty}a_n=\frac{2}{1-p}}.

(4) 差を f(x)=2x3−9x2+18x−11−6log⁡x(x>0)f(x)=2x^3-9x^2+18x-11-6\log x\qquad(x>0) とおく。微分して f′(x)=6x2−18x+18−6x=6(x3−3x2+3x−1)x=6(x−1)3x.\displaystyle f'(x)=6x^2-18x+18-\frac6x =\frac{6(x^3-3x^2+3x-1)}{x} =\frac{6(x-1)^3}{x}. x>0x>0 だから、0<x<10<x<1 では f′(x)<0f'(x)<0、x>1x>1 では f′(x)>0f'(x)>0。従って ff は x=1x=1 で最小となり、 f(1)=2−9+18−11−6log⁡1=0.f(1)=2-9+18-11-6\log1=0. ゆえに全ての x>0x>0 で f(x)≧0f(x)\geq0、すなわち 6log⁡x≦2x3−9x2+18x−11.\boxed{6\log x\leq2x^3-9x^2+18x-11}. 等号成立は x=1x=1 のときである。

この問題で使う考え方

  • 因数分解と倍数条件
  • 平方完成と因子の同符号による領域判定
  • 定数解への平行移動で漸化式を等比数列化
  • 差関数の微分と増減による不等式証明

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